重曹とクエン酸とセスキ炭酸ソーダの違いを知って簡単掃除!

帰省していた後輩(30代♂)が、実家で体力持て余し「築40年の家の水回りを掃除した」と写真を見せてくれました。台所シンクとお風呂場が超ピカピカ!使ったのはなんと重曹とクエン酸とセスキ炭酸ソーダだけ。理系の彼からわかりやすく重曹とクエン酸とセスキ炭酸ソーダの違いと科学的カンタンお掃除術を学んだのでお伝えします。

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重曹とクエン酸とセスキ炭酸ソーダの違いはこれだ!

家の中の汚れは「ホコリ汚れ・油汚れ・水垢汚れ」の3種類。
近頃は市販の洗剤を使わないお掃除方法、ナチュラルクリーニングが注目されています。

ナチュラルクリーニングの三種の神器といえば重曹、クエン酸、セスキ炭酸ソーダ。
どれも家の近くのドラッグストアーやスーパーで買えるものだけど、それぞれの違いがハッキリわかると格段にお掃除力が上がります。
それぞれの性質や効果、どんな場面で使うのが良いのか後輩から学んできました。

まずは重曹からお伝えしますね。
 
 

〈重曹ってどんな洗剤?〉

重曹の正式名称は「炭酸水素ナトリウム」。
弱アルカリ性で、昔から胃薬や料理に掃除・洗濯、脱臭などに幅広く使われてきました。

重曹は油(酸性)をそのアルカリで中和し、汚れを落ちやすくします。

その化学反応は、まさに石鹸と同じ。
つまり油汚れを落としているときは石鹸が出来ていて、それを使って油を分解しているようなもの。
優しいアルカリ性なので用途もいろいろです。
 
 

〈重曹はどこで使うの?〉

■キッチンのしつこい汚れに重曹!

油汚れに強いアルカリ性の重曹は、キッチンまわりや水まわりのお掃除に最適。
クレンザー感覚で、湿らせたスポンジや水をよくしぼったタオルに重曹をつけ、磨いて落とします。
油汚れがきつい場所(五徳や換気扇など)は、直接重曹をつけてこすると良いです。

■鍋の焦げ付きに重曹!

焦げた鍋に水を張り、重曹を適量入れて煮立たせます。
すると「炭酸ガス」が発生して汚れを浮かび上がらせ、焦げ付きが楽にとれます。

■排水溝の汚れ落としに重曹!

重曹を約1/2カップ(50~60g)排水口に入れ、さらに食酢1/2カップ・熱湯を1/2カップを加えて流し込みます。
炭酸ガスが発生して驚くほどシュワシュワと泡立ちますので、すぐ栓をして泡を閉じ込め、そのまま30分以上放置します。その後は、熱湯ですすぐのがお勧めです。

■脱臭・消臭剤かわりに重曹!

ゴミ箱や排水口に、重曹を直接かけるだけでいやな臭いを激減させます。
また、空き容器(コップなど)に重曹を半カップほど入れ室内や玄関、靴箱や冷蔵庫などに置くだけで天然の消臭剤効果があります。
好みの精油を数滴落とすと、オリジナルの芳香剤になります。

カーペットに重曹をふりかけ、しばらくおいてから掃除機をかけると、いやな臭いが消えます。

※トイレの臭いはアルカリ性なので、重曹では効果ナシ。クエン酸を置きます。

■洗濯に重曹!

軽い汚れなら重曹だけでOK。
またはセスキ炭酸ソーダをプラスして界面活性剤を使わないお洗濯が可能です。

■ペットケアにも重曹!

ペットの大きさに合わせ、ドライシャンプーのように適量をかけブラッシングします。
ナチュラル素材だから、ペットが少々舐めても大丈夫!
お風呂嫌いのネコちゃん、手術などで水に浸かれないワンちゃん、その他、被毛に覆われたペットに最適。

また、ペットのトイレや粗相した場所に重曹をかけ、しばらくおいてから拭いたり掃除機をかけると匂いが気にならなくなりますよ。
 
 

クエン酸は水回りの掃除に油汚れは重曹とセスキ炭酸ソーダ

〈クエン酸ってどんな洗剤?〉

一言でいえば、「水回りに強い」かな。

クエン酸は、レモンなどに含まれる有機酸の一つ。
お菓子作りなどにも使われる無害の食品添加物で飲料水などにも含まれています。

弱酸性でアルカリ性の汚れと中和して汚れを落としやすくします。

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普通の洗剤では落ちにくい、こびりついた白い付着物(水に含まれるカルシウムやミネラル)を取ったり、石けんで洗濯した衣類の仕上げ剤としてなど、多目的に利用できるナチュラルな素材です。
 
 

〈クエン酸はどこで使うの〉

■浴室のくもりにクエン酸!

クエン酸を適量溶かしたお湯にキッチンペーパーを浸します。
そのペーパーを鏡や蛇口など気になる部分に貼り付けラップをして一晩そのままに。
その後アクリルたわしなどでこすります。

■トイレのお掃除・脱臭にクエン酸!

アンモニアの汚れはアルカリ性。なので酸性のクエン酸が効果を発揮します。
トイレ内の拭き掃除や便器内の水垢とり、 またカップにいれたクエン酸を置いておくと消臭剤にもなります。

■せっけん洗剤での洗濯の仕上げにクエン酸!

充分にすすいだ後、すすぎの水が透明になったら適量のクエン酸をすすぎ水に溶かします。しばらく洗濯機をまわして、衣類にまんべんなく行き渡らせた後脱水して干します。

手洗いの場合も同様。
衣類を長時間保管する前に、クエン酸で仕上げをしておくと、保管中の黄ばみを軽減することができます。

■食器洗い機にクエン酸!

大さじ4(約50g)のクエン酸を入れ、食器を入れずに1サイクル運転すると水垢がキレイになると共に除菌効果も。

■電気ポット内の湯あかにクエン酸!

満水にしたポットに、約50gのクエン酸を入れ、溶かした後、1時間ほど通電。
その後湯を捨て、よくすすぎます。
一度、水だけで通常通り沸かして、クエン酸の臭いを取り、湯を捨てます。
残った汚れがあれば、冷えてから濡れたスポンジで軽くこすります。

※1回で取れない場合は、クエン酸洗浄を繰り返すといいです。

換気扇の油汚れは重曹より断然セスキ炭酸ソーダ!

「重曹とセスキの何が違うの、重曹でいいじゃん」

と高を括ってましたが、レンジフードで試したらクリビツ、汚れ落ちが格段に違い驚愕でした。もっと早く使ってれば良かった。。。
 
 

〈セスキ炭酸ソーダってどんな洗剤?〉

「セスキ炭酸ソーダってのは炭酸水素ナトリウムと炭酸塩の複塩のことで、、、」
と説明されてもなんだかサッパリわかりませんが、要は、

「重曹と似ているけど、重曹よりアルカリ性がちょっと強いもの」

重曹より強い汚れ落ち効果で、炭酸塩よりも手に優しいということで、大変使いやすい助剤として、近頃ナチュラル派に大人気です。

サラサラした結晶状で扱いやすく、冷たい水に溶かすこともできます。
油汚れやたんぱく汚れがよく落ちるので、なかでも血液の汚れ落ちと、その消臭効果に重宝されています。
 
 

〈セスキ炭酸ソーダはどこで使うの?〉

■レンジ周りのしつこい汚れにセスキ炭酸ソーダ!

セスキ炭酸ソーダの強いアルカリ性が、ハードな油汚れに大活躍。
セスキ炭酸ソーダを溶かした水でスプレーし、しばらくおいて拭き取ればキッチンはピカピカに。

■洗濯にセスキ炭酸ソーダ!

軽い汚れの洗濯には、水30リットルに大さじ2杯だけでOK。
すすぎは1回で済みます。環境にも家計にも優しいですね。
旅行用の携帯洗剤としてもピッタリ。

■エリや袖の汚れにセスキ炭酸ソーダ!

襟・袖などひどい油汚れの予洗いに使えば、洗剤の使用量も抑えられます。
セスキを溶かした水を、気になる汚れの部分にスプレーし、5分置いてお洗濯するだけ。

まとめ

重曹やクエン酸、セスキ炭酸ソーダで掃除をしてみると、用途別に洗剤を揃える必要がなくなりました。
洗剤の本数が減ると収納も少なくて済みます。
手頃なお値段で家計に優しく手肌にも優しいナチュラルクリーニングにハマっちゃいました。
 
 
○ アルカリ性の重曹は酸性の油を中和する。

○ 弱酸性のクエン酸は水回りに強い。

○ アルカリ性が重曹より強いセスキ炭酸ソーダはしつこい油汚れに最適。
 
 
重曹・クエン酸・セスキ炭酸ソーダ、それぞれの得意・不得意をうまく使い分けて効率の良いカンタン掃除を目指しましょう!

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