彼岸花の別名は曼珠沙華だけじゃない!葉見ず花見ずの名前の由来とは?

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彼岸花の数々の別名にはワケがあります。

彼岸花という名前から不吉なイメージを持つ人も、いろんな別名を知ると見方が一変!

秋の花として親しまれている彼岸花は、日本で最も別名が多い植物と言われています。

色鮮やかに咲く彼岸花の呼び名を由来別にお伝えします。

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彼岸花の名前の由来はどこから?

秋のお彼岸の時期に目にする花といえば彼岸花がありますね。

川沿いやあぜ道に群生して咲く赤い花は、遠くからでもとてもよく目立ちます。

彼岸花といってもピンとこないけれど、

曼珠沙華(まんじゅしゃか)」

という別名で言えばわかる人もいるかもしれません。

一般的には「彼岸花」という名称が広く使われていますが、この花には曼珠沙華以外にもたくさんの別名があるんですよ。

彼岸花とは

彼岸花はヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草、単子葉植物です。

多年草というのは、冬になっても枯れない植物のこと。

日本には稲作と共に入ってきたと考えられています。

欧米では品種改良されていて、いろんな色の花があります。

花の名前 ヒガンバナ属ヒガンバナ 英名:Red spider lily 漢字:彼岸花 中国語:石蒜 (セキサン)
学名 Lycoris radiata
ヒガンバナ科 
属名 ヒガンバナ属
花期 9月~11月(原種の最盛期は9月)
花色 赤・白・ピンクなど
原産地 中国・ベトナム・台湾
観察地 岡山県・兵庫県・奈良県・京都府・埼玉県・神奈川県、他多数
特徴 多年草の単子葉植物。秋に花茎を伸ばし放射状の赤い花を咲かせ、数日で花が終わり茎だけになる。
田のあぜ道や堤防に植えられる。毒を持つ。球根で増える。
花言葉 情熱・再会

彼岸花と呼ばれる由来

彼岸花の名前は、秋の彼岸ごろから咲き始めることに由来します。

別の説には、

 
「これを食べた後は『彼岸(死)』しかない」
 

というのもあります。

もともと「彼岸」という言葉は、

お釈迦様が悟りを開き涅槃に入られたという、

いわゆる「あの世」を指しています。

彼岸花をうっかり食べてしまうと、毒によって、すぐにあの世へ旅立つというのです。

彼岸花の毒で死ぬ?

実は、ヒガンバナの球根の中にはリコリンという有毒成分が入っています。

球根一つに15mgのリコリンが入っており、ネズミで換算すると1500匹の致死量に相当する量です。

彼岸花はよく田んぼのあぜ道に植えられていますが、その理由はネズミ除けになるからなんですね。

同様に彼岸花の毒性を利用して、堤防に咲いている彼岸花には、モグラの害から堤防を守る役割があります。

動物や虫から球根を守るため有毒成分を持つようになった彼岸花の毒性を、人々は昔から害獣除けとして有効に活用してきたわけです。

お墓場に彼岸花が多いのも、この花の有毒性を利用して、遺体を動物から守るためと言われています。

 

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彼岸花の別名は曼珠沙華だけじゃない

彼岸花は日本にある植物の中でも、一番別名が多い植物とされています。

方言を含めると1000以上の呼び名があると言われているほど。

秋に色鮮やかに咲いたかと思うと、数日で一気に花が終わってしまう彼岸花。

開花期間が1週間ほどなのに、秋の彼岸と時を同じくするかのように開花する彼岸花は、あの世とこの世が最も通じやすい時期に咲く花でもあります。

昔の人にとってはその生態が珍しく、また彼岸花自体に毒性があることから、恐怖や死を連想させる名前がたくさんつけられました。

一方では、鮮やかな花の姿かたちからイメージされる呼び名もあります。

日本とは違い、海外で呼ばれる彼岸花の名前には怖いイメージはありません。

学名「Lycoris radiata」の radiata はラテン語で放射状を意味します。

英語(英名)の「Red spider lily」は、彼岸花の花の形がクモに似ていることに由来しています。

彼岸花の別名「曼殊沙華」の由来

別名の「曼珠沙華(まんじゅしゃか)」は、引退した歌手の山口百恵さんが歌った曲のタイトルで有名になりました。

曼殊沙華はサンスクリット語で、

 
天界に咲く花
 

という意味。

 
『おめでたい事が起こる前兆として、天上から赤い花が降ってくる』
 

という仏教の経典からきています。

サンスクリット語では「manjusaka」と書きます。

彼岸花の別名「死」を連想する由来

お彼岸シーズンに咲くことや、墓地などにも植えられることが多いので
このような名がついたと思われます。

「死人花(しびとばな)」

「幽霊花(ゆうれいばな)」

「地獄花(じごくばな)」

彼岸花の別名「毒」由来

「毒花(どくばな)」

「痺れ花(しびればな)」

彼岸花の別名「花の見た目」由来

20170716ぱくたそ

「天蓋花(てんがいばな)」

「狐の松明(きつねのたいまつ)」

「狐のかんざし」

「剃刀花(かみそりばな)」

ちょっと珍しい彼岸花の別名

葉見ず花見ず(はみずはなみず)」

「雷花(かみなりばな)」

「龍爪花(りゅうそうか)」

「天蓋花(てんがいばな)」

「狐の松明(きつねのたいまつ)」

「狐のかんざし」

「剃刀花(かみそりばな)」

彼岸花の葉見ず花見ず成長サイクルと韓国の別名

彼岸花の別名「葉見ず花見ず(はみずはなみず)」は、

花のある時期には葉がなく、葉のある時期には花がないという彼岸花の特徴を表したものです。

赤く咲いている時の彼岸花には、まっすぐにスッと伸びた茎に鮮やかな花だけがついていて、葉っぱが全く見あたりません。

実は彼岸花は花が終わってから、葉が出てくるという独自の成長サイクルを持っているんです。

葉見ず花見ずの成長サイクル

■ 秋:急成長&開花

彼岸花は、お彼岸の頃になると芽を出し、1日に10cm近くも茎が伸びます。

それが瞬く間に50センチ位になり、色鮮やかな赤い花を咲かせます。

1週間ほどで花も茎も枯れてしまい、そののち、球根から緑の葉っぱがすくすくと伸びてきます。

■ 冬:葉が茂る

周りの植物が枯れる冬の時期、茂った葉のまま冬を越します。

■ 春:光合成

彼岸花は球根です。

春の時期はせっせと光合成を行い、球根に栄養をためます。

■ 夏:枯れる

彼岸花にとって夏は休眠期。

葉を枯らしてためこんだ栄養で休眠期に入ります。

■ 秋:再び開花

夏が終わり、秋雨を滋養に、一気に姿を現して開花します。

彼岸花の葉見ず花見ずを韓国では?

お隣の韓国には、彼岸花を想思華(サンシチョ)」と呼ぶ名前があるとか。

「想思花、相思華、相思花、相思草・・・」という表記もあるようです。

いずれにしても、

 
想いを思う花
 

といった意味合いです。

彼岸花は、葉見ず花見ず。

花と葉が同時に存在することはありません。

それでも、花は葉を想い、葉は花を想っている。

という意味のようです。

なんともロマンチックな命名ですね。

 

まとめ

彼岸花の葉見ず花見ずの独特なスタイルは、一度見ると忘れられないインパクトがあります。

たくさんの別名があるということは、それだけ多くの人たちに親しまれているということでしょう。

彼岸花は好き嫌いが分かれる花ですが、どこか懐かしさが漂うのは、夏から秋へと移り変わる季節を感じさせてくれるからかもしれません。

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