室内の冷房が効いていてもなる熱中症の正体と死にいたる理由とは?

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熱中症は屋外だけじゃない?

冷房の効いた室内で水分を摂っていても熱中症になる理由とは?

オフィスで熱中症になった例から解説。

普通の人が平気な暑さでも、熱中症にかかりやすい人のタイプ、予防できる熱中症が死にいたる原因もわかりやすくお伝えします。

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室内で冷房がきいているのに熱中症になった友人

猛暑日が続くと、「熱中症で救急搬送」のニュース、よく見聞きしますよね。

最近は天気予報でも熱中症に注意を促すようになっています。

私はずっと、熱中症というのは炎天下の屋外の話と思っていたんですが、

昨年、友人(♀)が勤め先で熱中症で倒れ、入院することになりビックリ。

幸い一泊の入院で症状が収まり、事無きを得ましたが、同僚たちも原因が熱中症と聞いて驚いていたそうです。

室内にエアコンがあるのに熱中症になった理由

エアコン制御のオフイスビル内で熱中症が発症するなんて、最初は冗談かと思ったくらいです。

彼女は終日デスクワーク。

炎天下の作業していたわけでも、スポーツをしていたわけでもありません。

勤め先はブラック企業でもなく、彼女の部署はおおよそ定時で帰れます。

その日の彼女は、午前中から少し頭痛があったものの、ランチは同僚と社員食堂で食べました。

食欲もいつもどおり。

午後3時頃、午前中からの頭痛が治まらないので薬を飲もうと立ち上がった時にふらつき、歩こうにも脚が前に出ない、歩けない!

そのまましゃがみこんで意識がなくなったそうです。

搬送先の診断は熱中症。

エアコンの効いた室内で、熱中症になるなんて考えられなかった彼女は、

 
「水も飲んでいたし、食事も摂っていた」
 

とドクターに伝えると、

原因は一つではないと前置きの上で、

 

「エアコンの効いた部屋で、水分補給だけを続けていると、身体は冷えているので汗は出ない。身体の中に溜まった熱は、出ていくことが出来ないままこもり続け、その結果として熱中症になることもある」

 

と説明してくれたそうです。

他にも室内の熱中症は、環境による要因もあります。

窓ガラスから日光が直接当たっている窓際、

大きなモニターがある場所、

パソコン、サーバーがある場所などは、エアコンをつけていても28度以上に気温が上がっていることもあります。

仕事や作業に集中していると、気温や体温の変化に気がつかないことがありますので注意が必要です。

また、身体の状態も熱中症が発症する要因になります。

連日の睡眠不足や、忙しい状態が続いているなど、身体がストレスを受けている場合は、体温の調節機能がついていけなくて発症リスクが高まります。

特に、特に涼しい室内から屋外に出た直後は、温度差が大きいので気をつけてくださいね。

 

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そもそも熱中症とは何か?

熱中症の「中」は「あたる」という意味です。

食中毒が「食」に「あたる」で食中毒というように、熱中症は「熱にあたる」ということからついた名称です。

一般的な熱中症というのは、高温多湿の環境で、体内の水分やミネラルのバランスが崩れたり、体温の調節ができなくなったりすることによって起きるさまざまな症状のことをいいます。

私たち人間の身体にはもともと、周囲の環境の温度が変化しても一定の体温を保てる用に調節する機能が備わっています。

この調節は、脳の視床下部にある体温調節中枢が行っています。

ところが、夏の炎天下など、高温多湿の環境で長い時間過ごしたり、激しい運動をした時など、この調節機能が働かなくなることがあります。

そうなると、体内で生じた熱を放出できず、体温が異常に上がってしまうのです。

これを熱中症といいます。

上述した室内で熱中症が起こる場合も、体内で生じた熱を放出できないことが原因です。

熱中症は、重い症状では死に至ることもあります。

熱中症になりやすいのはどんな人?

■ 子ども

乳幼児や小さな子どもは、体温調節機能が十分に発達していません。

そのため、気温の変化にうまく対応することができず、熱中症にかかりやすいのです。

 

■ 高齢者

年齢を経ると、皮膚にある温度センサー機能が低下し、気温の変化を自覚しにくくなります。

そのため、空調や衣服の調節が遅れがちになります。

また、体内の水分量がもともと少ないため、発汗量が同じでも、若い人より脱水症状に陥りやすくなります。

 

■ 生活習慣が乱れがちな人

たとえば、食事を抜くと、栄養が脳や体に行きわたらなくなるため、新陳代謝が滞ります。

新陳代謝が滞ると、気温の変化に対応しにくくなります。

また、生活リズムが崩れて睡眠不足になると、脳や体の疲れがたまり、体温調節機能の低下にもつながります。

 

■ カフェインやアルコールが好きな人

コーヒーなどの嗜好品の利尿作用も影響します。

コーヒーのカフェインやお酒のアルコールによる利尿作用は、それによって体内の水分が過剰に失われ、脱水症状を起こす引き金になることもあります。

利尿作用のある飲み物の過剰摂取は、熱中症のリスクがより高くなります。

熱中症を予防するには?

熱中症は、涼しい場所に移動する、日傘や帽子を利用する、水分補給をこまめにするなど、小さなことが予防に繋がります。

熱中症の原因は体温の調節機能が低下すること。

なので、普段から汗をかくことを意識することが一番の対策になるとも言えます。

シャワーではなくお風呂に浸かる、

なるべく階段を使う、

通勤は一駅前で降りて歩いてみる、

などは取り入れやすいのではないでしょうか。

 

熱中症の重い症状が死にいたる理由とは

 
「ちょっと体調が悪いけど、時間が経てばなんとかなるだろう」
 

と、体調の悪さを放っておくと、上述の友人のようにどんどん悪化して、救急車を呼ぶ事態になってしまうこともあります。

 
「このくらいは平気」
 

は油断大敵、

熱中症は死に至る可能性のある病気です。

熱中症が原因で死ぬ理由

人間の身体は、「暑い」と感じると体温調節機能が働き、汗が出ます。

汗をかくことで、体内の熱を身体の外へと逃しているのです。

ですが、汗が出ているのに水分が補給できない場合は脱水症状を起こしてしまいます。

これが悪化するとけいれんを起こしたり、意識障害を起こしたりしてしまうのです。

また、熱中症の症状は、脱水症状だけではありません。

重症になると体温調節機能が働かなくなり、汗が出なくなります。

そうなると体温が異常に上昇します。

その結果、体内の細胞が変性・破壊されてしまい、多機能不全となって死にいたることがあるのです。

乳幼児と高齢者は特に注意!

乳幼児と高齢者は、特に熱中症になりやすいとされています。

汗腺が少なく汗が出にくいということに加え、体温調節機能が低いので体温が上昇しやすいからです。

高齢者の場合、暑さや喉の渇きを感じにくいため、エアコンなどを使用せず、水分補給も少ない傾向が多くみられます。

そうなると自宅でも熱中症になる場合があるので注意が必要です。

一方、乳幼児は自分で暑さを訴えることができません。

そのため、ぐったりしてしまってから異変に気付くことがあります。

特に、暑い時期のベビーカーの使用は注意が必要です。

真夏にはアスファルトの照り返しは60℃近くになることもあります。

身長が低い子どもやベビーカーにのせた赤ちゃんは、大人以上にアスファルトからの照り返しを受けています。

 

まとめ

自分は室内にいるのだから熱中症になんかかかるはずがないというのは、勝手な思い込みに過ぎません。

普通の人が平気な暑さでも、体調によっては身体の体温調節がうまくいかなくて、熱中症になることもあります。

熱中症の予防策で一番重要なのは、普段からきちんと汗をかくこと。

シャワーで済ませずに、湯船につかって汗をかくなど心がけるといいですね。

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