紅葉狩りって何をするの?狩りの言葉の由来と意味からわかる楽しみ方

紅葉狩りって何をするの?狩りの言葉の由来と意味からわかる楽しみ方

紅葉狩りって何をするの?

紅葉狩りの狩りにはどんな意味があるの?

言葉の由来は?

紅葉狩りの楽しみ方は?

その疑問、解消します!

秋の紅葉を愛でるのは日本ならではの文化。

鮮やかに木々が色づくこの季節、

なぜ紅葉するのかも含めてわかりやすくお伝えします。

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紅葉狩りって何をするの?

秋の行楽シーズン。

全国的に過ごしやすい季節ですね。

日本の秋の風物詩のひとつに『紅葉狩り(もみじがり)』があります。

学生の頃、バイト先で紅葉狩りに行く懇親会がありました。

有名な紅葉の名所に日帰りツアーで行き、社内の親睦を深めるというものです。

実を言うと、恥ずかしながらその時まで、

いったい『紅葉狩り』とは、何をするものなのか

全く知りませんでした。

家族で行く紅葉狩りは、毎回湖畔でバーベキューをしていたので、

バーベキューで焼く肉に紅葉狩りの『狩り』を漠然と紐付けて

紅葉狩りというのは、

『山々の紅葉を見ながらするバーベキュー』

だと思っていたのです。

バイト先で行った紅葉狩りのお昼ごはんは釜飯定食でした。

同じ部署の社員さんに、

「これだけ人がいると、バーベキューってわけにはいきませんよね」

と話しかけてキョトンとされました。

この時はじめて

『紅葉狩り紅葉を見ながらするバーベキュー』

ということを知り、

翌週になっても社員さんたちにからかわれ、赤面していた想い出があります。

紅葉狩りは何をするもの?

紅葉狩りは何をするかっていうと、

山や野の美しく色づいた紅葉を眺めに出かけること

もっとシンプルに言うと、

紅葉狩り = 紅葉の鑑賞

です。

その昔、紅葉を見ながらバーベキューをすることだと思っていた私を笑った上司のひとりは、

「僕も長いこと、紅葉を手折って『狩る』ことだと思ってたよ」

彼は、紅葉狩りというのはリアルに紅葉を狩るのだと思いこんでいたので、

「山の木を持ち帰って、みんなどうするんだ。庭にでも植えるのか」

と疑問だったそうです。

この上司の思い込みは、あながち間違ってもいないんです。

紅葉狩りの言葉の由来はどこから?

紅葉狩りの『狩り』は、英語で『hunting

日本語で『狩り』というと狩猟のイメージが強いですよね。

何かを捕まえるわけでもないのに、

なぜ、紅葉を鑑賞して楽しむことを、紅葉狩りというのでしょう。

紅葉狩りの狩りの由来はどこから?

『狩り』・『狩る』の本来の意味は、

野山に踏み入って野鳥や獣を捕まえることです。

そこから派生して、

  • 果実や木の枝を収穫すること
  • 山菜やきのこを採ること
  • 魚や貝を採ること

なども、

その言葉を前につけて「~狩り」という形で使われるようになりました。

 
野山で、季節の花や草木を探し求める様子を、

獲物を追う「狩猟」になぞらえて、

「~狩り」という言い方は古くからあります。

梨狩り」「ぶどう狩り」「いちご狩り」など、

果物の収穫そのものを楽しむ行為も「狩り」と表現しますよね。

今は観光客用に果樹園で行われる「梨狩り」「ぶどう狩り」「いちご狩り」も、

元々は、野山に入って果物を収穫していたことから、『狩り』という言葉が使われたのです。

きのこ狩り

潮干狩り

蛍狩り

といった言葉もそうです。

■ 桜狩りと紅葉狩り

現代では殆ど使われることがない言葉に、

春の季語でもある「桜狩り」という言葉があります。

桜狩りと紅葉狩りは、

元々は実際に野山から枝を手折って持ち帰ったことに由来する、

とも言われています。

公家や貴族などの身分の高い人、

中でも女性は外出がままならず、

こういう人たちのために、

桜の枝や紅葉を手折って贈る、ということが行なわれていました。

狩猟をしない貴族が草花を愛でることを「狩る」としたという説、

紅葉をじかに手に取ることを「狩る」としたという説、

など諸説あります。

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紅葉狩りの楽しみ方

紅葉狩りは、もともとは平安時代の貴族の間で始まりました。

紅葉を見物しながら宴を開き、

紅葉の美しさを和歌に詠んで勝負するという、

「紅葉合(もみじあわせ)」という遊びが流行りました。

江戸時代になると庶民にも広がり、

紅葉狩りは秋の季節行事として定着してきたのです。

葉の色が変化する仕組み

紅葉が見られるのは、イチョウやモミジなどの落葉樹だけ。

秋になり気温が低くなると、落葉樹は冬に葉を落とすため栄養分の供給をストップさせます。

そうなると、葉の葉緑素が壊れます。

葉の葉緑素が壊れると、今まで見えていなかった赤や黄色の色素が浮き出て見えるようになります。

黄色く色づくイチョウ等の黄葉(こうよう)、

赤が目立つカエデのような赤い紅葉(こうよう)、

樹木によって色が違うのは、葉の持っている栄養素が違うからです。

こうして、美しい景色を作り出すんですね。

紅葉は落葉樹が冬支度をしている姿というわけです。

◇ 紅葉について詳しくはこちら
紅葉する木としない木があるのはなぜ?葉が赤色と黄色になる違いは?

紅葉狩りの楽しみ方は?

他の国でも紅葉は見られますが、日本の紅葉の美しさは格別です。

日本の国土のおよそ7割が森林。

なので、様々な落葉樹が生えています。

また、寒暖の差が大きいため、

日本の落葉樹は紅葉しやすい環境にあります。

いたるところで美しい紅葉を楽しめるのは、日本の気候風土が深く関係しているんですね。

そんな紅葉の楽しみ方は自由自在です。

十人十色、百人百色、紅葉を愛でるのに決まりはありません。

遠くへ出掛けなくても、黄色や赤の落葉で染まった街路樹や、

きれいな落ち葉を栞にするなどして楽しむこともできます。

紅葉が見えるカフェがあれば、お茶をしながら眺めるのも良いものです。

ドライブで楽しむ紅葉は鉄板ですね。

車窓から見える色とりどりの山々のコントラストや色づきはその時だけのもの。

ちょっと遠出して、温泉に浸かりながら眺める紅葉も格別です。

日本列島は長いので、タイミングに合わせて、

紅葉の名所と呼ばれるところに出かけるのもリフレッシュになります。

案外、遠くに出掛けなくても、

家の近所にも紅葉を楽しめる場所はあります。

公園や神社・お寺さん、街路樹など、

日常の周りに美しく紅葉している場所があったりします。

それを探してみるのも楽しみ方のひとつになるのでは。

また、紅葉で有名なところになると、露店が出ています。

道みちで売っている、焼き銀杏・焼き栗をほおばりながら、

そぞろ歩きをするのも超楽しいですよ。

紅葉狩りって何をするの?狩りの言葉の由来と意味からわかる楽しみ方 まとめ

「紅葉狩り」とは、紅葉を鑑賞すること。

「狩る」という言葉には、

「花や草木を探し求める」という意味があります。

紅葉狩りは、晩秋にしか楽しむことのできない貴重なもの。

季節の移り変わりと、その美しさ、はかなさは正に自然の力です。

落葉樹の落葉には、春の新芽に栄養を与える意味もあります。

美しい色合いで自然の営みを感じられる紅葉狩りを、

是非楽しんでくださいね。

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