喪中の寒中見舞い返事は必要か文例や時期と余寒見舞いとの違い

喪中ハガキを出したら年明けに寒中見舞いが。喪中の時、返事は必要?返信するなら時期は?返事の文例と余寒見舞いの使い方を紹介。身内に不幸があった場合は様々な事情がありますよね。四季が豊かな日本ならではの季節の挨拶状を上手に使いましょう。

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喪中にいただく寒中見舞いに返事は必要?

昨年、友人のA子がお父様をなくされて。
秋口に喪中の案内を送って、年賀状は控えていたんですよね。

そうしたら、年が明けて間もなくすると、毎年年賀状のやり取りをしている人たちから、続々と「寒中見舞い」が届いて、

「これって返信するものなの?」

って話になったわけです。

近頃では、年が明けて初めてのご挨拶に寒中見舞いを出すこともずいぶん定着してきましたが、受け取った側が、

『どんなお返事をするのか』

って、あまり知られてませんよね。

ところで、この「寒中見舞い」というのは、一年で最も寒さが厳しくなる時期に相手をお見舞いするお便り・挨拶状のこと。
ザックリいうと暑中見舞いの冬バージョンのようなものです。

ただ、寒中見舞いの使い勝手はいろいろありまして、大まかにいうと以下のようなケースで使われます。

■寒中見舞いが使われるケース

1. もらった年賀状への返事

2. 喪中の人への寒中見舞い(喪中ハガキへの返事)

3. 喪中にもらった年賀状への返事

4. 喪中と知らずに年賀状を出したときのお詫び

 
◇寒中見舞いについてはこちらで詳しく書いています。

 
以前、私の実家でも祖父がなくなった時に、喪中ハガキを出した後の年明けに結構な数の寒中見舞いが届きました。
松の内前後から届き始め、

「これって返信するの?」

「どんな返事がいいのかな、すぐ出さなきゃダメなの?」

とか、2月に入ってもチラホラ届くものには、

「もう節分だよ、どんな形で返信するのがいいの?」

などなど寒中見舞いの返事を巡って両親がテンパってたことがあります。

そんな私の経験から今回は、

『喪中ハガキを出したあとに届いた寒中見舞いに返事は必要か』

をテーマに、もし返信する場合はどんな返事がマナー的に望ましいのかというお話をしてゆきたいと思います。

喪中ハガキに対する寒中見舞いへの返事の文例

お父様を亡くしたA子の場合は、上記の「2」です。
喪中ハガキを送った相手から「返事」として寒中見舞いをいただいています。

この場合、A子は返信する必要があるのでしょうか?
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結論から言いますと、返信の必要はありません。

喪中ハガキは年賀欠礼の意味で出すもので、相手には『新年の挨拶を控えさせていただきます』と事前に(旧年中に)お知らせしていますよね。

相手(先方)にしてみれば、喪中ハガキを受け取ったお返事としての意味もあります。
ただ、あくまでこちら(A子側)を気づかっての「お見舞い」です。
なので、できれば返しておく方が丁寧で好印象ですし、お互い気持ちがいいかもですね。

〈寒中見舞いに返事をする時の文例〉

では、A子が先方に返信をするなら、どんな文章が良いでしょうか?
彼女は喪中ハガキを出していて、事情を知っている相手(先方)が寒中見舞いを送って来ています。
この場合は、ごくシンプルにするのが無難です。

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□寒中見舞い返信の文例(喪中ハガキを出している時)

寒中見舞いをいただき、どうもありがとうございました。
ようやく落ち着きを取り戻せるようになりました。
お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りくださいませ。 
厳しい寒さが続きますが、ご自愛下さい。

■寒中見舞いに返信するポイントは4つ。

1. 初めに寒中見舞いをいただいたことへのお礼の言葉。

2. 簡単な近況報告を添える。

3.「これからもお付き合いを続けてください」といった今後につながる言葉。

4. 相手(先方)を気づかう言葉。

このポイントを押さえて、あなたなりに文例をアレンジしてみてくださいね。

寒中見舞いの返事の時期と余寒見舞い

寒中見舞いを出すのは、松の内(1月7日)があけてから立春(2月4日※)までの間です。※立春は年によって変わります。

なぜこの期間に寒中見舞いを出すのでしょうか?
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この時期は1年のうちで最も寒い時期、暦の上でも実生活でも、ホント寒さが身に応えますよね。
そんな寒さが厳しくて引きこもりがちな時に、

「お身体の具合はいかがですか?」

「風邪など召していませんか?」

などと相手の体調や様子を気づかい、こちらの状況も伝える役目の挨拶状が寒中見舞いにはあります。

寒中見舞いが届いて、返事を出すのであれば立春までに届くように出します。
できれば1月の末までに投函するのが望ましいですね。

〈寒中見舞いの返事が立春を過ぎたら余寒見舞いで〉

もし、先方からの寒中見舞いが立春ギリギリに届いて、あなたのお返事が立春を過ぎる場合もあるかと思います。

そんなときの返信は「余寒見舞い」をとして出します。
余寒見舞いっていうのは立春を過ぎてから送る挨拶状のことで、春になってもまだ寒さが残っているという意味です。

だいたい2月下旬ごろまで出せますよ。

□寒中見舞いの返事(返礼)を余寒見舞いにする文例

余寒お見舞い申し上げます。
立春とは名ばかりで、毎日寒い日が続いておりますが、
お変わりなくお過ごしでしょうか。
暖かくなりましたら、またお目にかかれましたらと思っております。
どうぞお体を大切にお過ごしください。

 
■余寒見舞いで返信するポイントは4つ。

1. 余寒見舞いの言葉、もしくは寒さの様子。

2. 簡単な近況報告、もしくは、時候のあいさつ。

3.「これからもお付き合いを続けてください」といった今後につながる意味の言葉。

4. 相手(先方)を気づかう言葉。

 
■余寒見舞いで返信をするときの注意点

立春をすぎて余寒見舞いにしているので、寒中見舞いに対してのお礼は省いてもかまいません。
また、寒さの様子を書くことで寒見舞いの形式になりますので、文例のように冒頭で「余寒見舞い」と書き始めなくてもOKです。

まとめ

寒中見舞いと一言でいっても様々な状況がありますね。
喪中ハガキのあとでいただいた寒中見舞いには返事の必要はありませんが、もし返事をするなら、記事中の文例をアレンジしてシンプルにまとめてください。

寒中見舞いと余寒見舞い。
字が上手じゃなくても文章がうまくなくても、心を込めて書いたならきっと気持ちは伝わるはず。
電話やメールばかりではなく、時には季節のお便りでいつまでも良いお付き合いを続けていきたいものですね

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