大統領と首相の違いとは?リーダーシップをとる大統領制と議院内閣制

日本は首相、アメリカは大統領、各国リーダーの名前の後の「首相」「大統領」違いはどこから?大統領と首相が両方いる国は何故?毎日の新聞やニュースには必ず登場する各国の大統領や首相の話題、その違いを大統領制と議院内閣制からわかりやすく解説します。

スポンサードリンク
  
 

大統領と首相の違いとは?

大統領と首相。

国によって、大統領がいたり、首相だったり、両方存在するところもありますね。

日本のように単独で「首相」が存在する国、アメリカのように単独で「大統領」がいる国、「大統領」と「首相」が両方いる国、など様々で、責任の分担も各国によって異なります。

首相と大統領が存在する場合は、通常、内閣の構成員(大臣・長官)の任命権があるほうが最高政治責任者として実権を持ちます。

首相が最高政治責任者になる場合は、大統領は外交・式典等を行う象徴的な役割を持つのが普通です。
 

世界には2つの制度がある

ザックリ分けると世界には2つの国家が存在します。
 

・「立憲君主制」

・「共和制」
 

「君主制」とは国王や皇帝、天皇といった、伝統的権威を帯びた君主を国民統合のシンボルとする政治体制です。

「立憲君主制」を敷く代表的な国には、日本、イギリス、スペイン、デンマーク、タイなどがあります。

君主が政治的実権を持たず、民主的な国家運営がされているのが実態です。

ちなみに、同じ「君主制」でも、サウジアラビア、オマーン、カタール、クウェートのように絶対王政を敷く「絶対君主制」もあります。
 

「共和制」とは、君主ではない元首を持っている政治体制です。

国民が選んだ代表者が、直接政治を動かします。

アメリカの大統領がそうです。

つまり、立憲君主制と共和制との違いは、君主がいる(君主制)か、いない(共和制)かの違いです。

こういった国の事情を背景に、首相と大統領という呼び名が区別されています。

世界各国のリーダーのタイプ

各国のリーダーには大きく2つのタイプがあります。
 

・ 直接国民に選ばれる → 大統領制の大統領

・ 国会の議決で選ばれる → 議院内閣制の首相

 

日本のリーダーは議院内閣制の首相、

アメリカのリーダーは大統領制の大統領です。
 

大統領制の大統領とは?

大統領は英語で言うとPresident。

大統領とは、王政ではない国(共和制国家)の国家元首で、国家を代表する人物です。

元首(げんしゅ)というのは国家の首長。

つまり、国の顔ですね。

おおよそ、有権者である国民によって選挙で選ばれることが殆どです。

ただ、国によって選出方法は異なり、イタリアでは、議会により選ばれます。

アメリカの大統領制では、国のリーダーである大統領は有権者である国民によって選挙で選ばれます。

日本で直接国民の投票で選ばれるのは、国会議員や都道府県知事・都道府県議会議員、市区町村長・市区町村議会議員などですね。

アメリカの場合、大統領が連邦議会の議員とは別々に選ばれるため、議会の多数党と大統領が所属する政党が一致しない場合もあります。

大統領制では、大統領と国会は直接の関係はないため、基本的に国会は大統領をクビにすることはできません。

大統領は、自分で辞めるなど余程のことがない限り、決められた任期を全うすることになります。

映画や海外ドラマでは、アメリカの大統領が、国務長官、国防長官など各大臣を集めて閣議を開く様子をよく見かけます。

アメリカの大統領は国家元首であると同時に、首相の役目も兼ねており、絶大な権力があります。

一方、ドイツなど、象徴大統領制を採用している場合、国家元首ではありますが、実権を持たない国もあります。

大統領の権限は、国によって強弱があるのです。

その理由は、それぞれの国の歴史に起因します。
 

大統領の権限と責任

・アメリカや韓国:大統領制

 大統領が議会に所属しない。
 政治の責任を大統領自らが負う体制。

 
・ドイツやイタリア:役目のみ。
          国の象徴的な立場として存在。

 大統領は象徴的で儀礼的な役割。
 政治に関与する役割は「首相」。

 
・フランスやロシア:独・伊・米をミックスした大統領。

 政治的、かつ、象徴的で儀礼的な役割の両方を担う。
 

スポンサードリンク

 

議院内閣制の首相とは?

首相は英語で言うとPrime minister。

首相とは、行政機関のトップの大臣、つまり行政のリーダーのことです。

行政というのは、主に三権分立(立法・司法・行政)から立法と司法を除いたもの、法律に従って政務を行うところです。

政府を構成する閣僚のうちのトップが首相ですね。

議院内閣制では、国のリーダーである首相は国会で選ばれます。

有権者が選んだ国会議員が、首相を選ぶということです。

つまり、国のリーダーは有権者が直接選ぶわけではなく、有権者が選んだ国会議員がリーダーとなる首相を選ぶのです。

ということは、選挙で多数派になった党の党首が首相になる確率が高くなりますよね。

国会議員を選ぶ選挙は、事実上の首相を決める選挙にもなるわけです。

日本やイギリス、ドイツなど議院内閣制の国では、通常、議会の与党(=多数政党)の党首が首相に任命されます。

議会の多数派が代われば、首相も代わります。

なので、首相の任期は決まっていません。

一方、議会からの信任がなくなれば首相でいられなくなりますので、頻繁に交代してしまう事もあります。

日本の首相は、内閣総理大臣とも、総理とも言われます。

◇日本の首相について詳しくはこちら。
内閣総理大臣と首相の使い分けとは?首相と総理と総理大臣と総裁の違い
 

首相の権限と責任

・日本:首相が最高責任者。

・イタリア:大統領が、国家元首としての権威を持つ。

・フランス:大統領が首相の任命責任を持つ。
      大統領が外交政策を行い、首相が内政をみる。
 

まとめ

行政の最高機関が大統領なのが大統領制で、内閣なのが議院内閣制。

首相は内閣の長、大統領は国民が選択した元首です。

大統領と首相、同じ名称でも、役割や権限が国よって様々です。

形式的で権限があまり無い名ばかりの大統領もいれば、アメリカのように多大な影響力を及ぼす大統領もいます。

首相になれるかどうかは議席の数に左右されます。
 

■ 大統領と首相の大きな違い

・大統領 → 国家元首。
       基本的に国民投票により選出。
       基本、権限は大きい。

・首相 →  議会で議員が選出する行政のトップ。

スポンサードリンク