冬に食中毒が多い理由はノロウイルスのせいなのか予防のポイント3つ

冬に食中毒が多い理由とは?

なぜノロウイルスは寒い冬場に多くなるの?

冬の食中毒を予防するポイントは?

その疑問、解消します!

食中毒を防ぐには「敵」である食中毒の菌について知ること。

表と具体的な説明で、家庭で出来る食中毒予防のアドバイスもお伝えします。

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冬に食中毒が多い理由とは?

食中毒と聞くと、梅雨時や夏場の暑い時期に多いものと思いがちですが、

意外なことに食中毒が一番多い季節は、冬なんですよね。

実は過去に、

サルモネラ

ノロウイルス

この2つにかかった経験がありまして(;_;)

サルモネラの時は、原因はすぐに「卵」と特定できましたが、

ノロウイルスの原因はわからずじまい。

いずれも冬場のことでした。

食中毒はホント、苦しいです。

終わらない吐き気と腹痛、

絶え間なく続く下痢でトイレから出ることが出来ず、

ピーク時は便器の傍らで横たわっていました(笑)

辛い食中毒を二度も冬のシーズンに経験してしまってからは、

夏のみならず、特に冬の食中毒には気をつけるようになりました。

そもそも食中毒とは?

食中毒とは、食事が原因で消化器に異状を起こす病気。

食べ物や飲み物を原因として、

嘔吐、腹痛、下痢などを起こすことをいいます。

原因になる食べ物や飲み物が腐っているわけではなく、

味も臭いも変化がないため、気が付きにくいという特徴があります。

症状としては、下痢やおう吐などがよく知られています。

下痢や嘔吐は症状によって重い脱水症状を起こすので、

身体の変化に弱い高齢者や子どもでは重症化しやすくなります。

主な食中毒

細菌性食中毒 感染型 サルモネラ・カンピロバクター・腸管出血性大腸菌(「O157」など)・腸炎ビブリオ・コレラ菌・赤痢菌など
毒素型 黄色ブドウ球菌・ボツリヌス菌・セレウス菌など
ウイルス性食中毒 ノロウイルス・その他ウイルス
化学物質による食中毒 水銀・カドミウム・PCBなど
自然毒
による
食中毒
植物性食中毒 毒キノコ・トリカブト・カビ毒など
動物性食中毒 フグ毒・貝毒など
その他 原虫・寄生虫など

寒い冬に食中毒が多い理由

寒い時期に食中毒が増えるのには理由があります。

上述のように、食中毒というのは、

食事が原因で嘔吐、腹痛、下痢などを起こす病気です。

食べ物や飲み物を介して具合が悪くなれば、「食中毒」扱いになるので、

食材自体がもつ「自然毒(毒素)」やウイルス性の「感染症」も食中毒にカウントされるのです。

 
毒キノコを食べて食中毒になった
 

毒キノコを誤って食べるというのは時節的には晩秋から。

 
カキを、十分加熱せずに食べてノロウイルスに感染した
 

これも、寒い時期になってからの食中毒です。

ノロウイルスに代表されるウイルス性食中毒は冬場に増加します。

また、寒い冬の時期はシチューも多く好まれますよね。

シチューやカレーでは、ウエルシュ菌やセレウス菌が原因の食中毒が増えている傾向にあります。

昔とは違って、暖房機器が発達した今、

冷蔵庫に保管することなく食材を放置しておくのは食中毒の原因となります。

冬場の食中毒が多い理由は、

毒キノコなどの自然毒による食中毒、

ノロウイルスなどのウイルス性の食中毒、

加えて

暖かい室内に食材を放置しておくことで発生する食中毒、

これらが増加することも要因なのです。

 

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ノロウイルスが冬に多い理由

日本の食中毒で1番発生件数が多いのは冬場のノロウイルスです。

さまざまな原因によって引き起こされる食中毒ですが、

そのほとんどは細菌性とウイルス性。

細菌というのは、高温多湿を好んで増殖するので、

細菌性の食中毒は、梅雨や夏の時期に多く発生します。

一方のウイルスは、低温や乾燥した場所で長く生きることができます。

つまり、

乾燥した冬はウイルスにとって超快適な環境になるというわけです。

冬場はノロウイルスに要注意

ウイルス性の食中毒で、最も脅威なのはノロウイルスです。

ノロウイルスは感染力がとても強く、感染規模が拡大することが多いため、

結果、発生件数もダントツ。

年間の食中毒の患者数の約半分はノロウイルスによるものですが、

うち約7割は11月~2月に発生しています。

この時期の感染性胃腸炎の集団発生例の多くは、ノロウイルスによると考えられています。

ノロウイルスとは

ノロウイルスというのは普通の細菌よりずっと小さく、

電子顕微鏡でなければ観察できないほど小さな粒子。

ウイルス粒子だけでは増えることができず、

人間の生きた細胞の中でのみ増えるウイルスです。

少量のウイルス(100個以下)でも発症し感染力のとても強いウイルスで、

気温の低下する冬季(11月~3月)に多く発生します。

とにかく感染力が強力で、

食べ物からだけではなく、

人から人

人から器具 器具から人

などの感染もあります。

カキを食べていなかったり、

周囲にノロウイルスに感染した人がいなくても感染する可能性があるのです。

そのため保育園や高齢者施設などの集団生活の場では、

感染が拡がり集団発生を引き起こしやすいウイルスなので注意が必要です。

 

冬の食中毒の予防のポイントは?

食中毒予防のポイントは、「付けない」「増やさない」「殺す」の3原則です。

ノロウイルスなどの食中毒のウイルスにはワクチンがありません。

治療は、点滴などの対症療法に限られてしまうので、ふだんから家でできる予防対策が大切です。

食中毒の原因菌やウイルスは、基本的には加熱処理をすることで、死滅させることができます。

なので、シッカリ火が通ったものを食べることを心がけましょう。

「手洗い」を徹底する

ウイルスを自分の身体につけない!

と思っても日常の暮らしの中でついちゃうものはついちゃいます。

外出から帰ったあと

食事前

トイレの後

調理前後

には、必ず石けんで手をよく洗い、流水で十分に流します。

「調理器具」を使い分ける

生肉で使う調理具と、

そのほかのものに使う調理具を分けるなどの工夫で、

食材に細菌やウイルスが付着することを防ぐことができます。

「冷蔵」「冷凍」を利用する

細菌は暖かく湿度の高い場所で増えます。

寒い冬でも、暖房がきいている部屋では菌が増えやすくなるので、冷蔵庫を利用して菌の増殖を防ぎましょう。

食品は加熱する

カキなどの二枚貝で、ノロウイルス汚染のおそれのある食品の場合、

ウイルスを死滅させるには、

中心部が85℃~90℃で90秒間以上の加熱が必要

とされています。

食材をしっかりと過熱し、細菌やウイルスを死滅させましょう。

特に生焼けの肉には注意です。

肉には食中毒の原因となる菌がついていることがあるので、

中までシッカリ火を通すようにします。

 

冬に多い食中毒のまとめ

夏は細菌、冬はウイルスによる食中毒が多く発生します。

食中毒とは食べ物や飲み物を原因として、

嘔吐、腹痛、下痢などを起こすこと。

空調が発達した現在では、冬でも細菌による食中毒が発生することは珍しくありません。

日本の食中毒で1番発生件数が多いのは冬場のノロウイルス。

ウイルスは、低温や乾燥した場所で長く生きることができるので、

乾燥した冬はウイルスにとって、絶好の環境になります。

食中毒予防のポイントは、

付けない」「増やさない」「殺す」の3原則。

ノロウイルスの流行期間は、

「付けない」「増やさない」「殺す」

を心がける一人一人の予防が大切ですね。

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