大寒2024年はいつ?二十四節気ではどんな季節感?意味と特徴をご紹介!

大寒2024年はいつ?二十四節気ではどんな季節感?意味と特徴をご紹介!

2024年の大寒はいつ?

どんな意味があるの?

二十四節気の中ではどんな季節?

大寒の時期にすることは?

その疑問、解消します!

大寒とはどういった気候なのか、

大寒の時期ならでは寒の水や寒仕込み、

寒中見舞いの期間、

神事も含めて、わかりやすくお伝えします。

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大寒2024年はいつ?

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大寒」は「だいかん」と読みます。

大寒とは、旧暦(太陰暦)を使っていた頃に、季節の移り変わりを知るために使っていた「二十四節気(にじゅうしせっき)」という区分の一つです

2024年の大寒は、1月20日土曜日です。

大寒は毎年1月20日頃にあります。

なぜ、「頃」というのかというと、大寒は毎年同じ日ではないからです。

年によって1~2日程度のズレが生じます。

また、大寒は期間を指すこともあります。

期間を指す場合は、1月20日頃から次の節気である「立春(りっしゅん)」の前日までの期間を「大寒」と呼びます。

2024年の立春は、2月4日日曜日なので、

2024年の大寒を期間として指す場合は、1月20日土曜日から2月3日土曜日となります。

ニュースや天気予報などで、

「今日は大寒です」

と耳にすると、

節入り日の当日のみを指しているように思うかもですが、

本来は約15日間の期間を意味しています。

二十四節気の大寒とはどんな意味

大寒2024年はいつ?二十四節気ではどんな季節感?意味と特徴をご紹介!
大寒は、二十四節気の一つで、

立冬から数えて6番目となる最後の冬の節気です。

二十四節気というのは、1年を春夏秋冬の4つの季節に分け、さらにそれぞれを6つに分けたものです。

二十四節気は立春から始まり、大寒で終わります。
 

二十四節気

【春】

立春(りっしゅん):2月4日頃
雨水(うすい):2月18日頃
啓蟄(けいちつ):3月5日頃
春分(しゅんぶん):3月20日頃
清明(せいめい):4月4日頃
穀雨(こくう):4月20日頃

【夏】

立夏(りっか):5月5日頃
小満(しょうまん):5月21日頃
芒種(ぼうしゅ):6月5日頃
夏至(げし):6月21日頃
小暑(しょうしょ):7月7日頃
大暑(たいしょ):7月22日頃

【秋】

立秋(りっしゅう):8月7日頃
処暑(しょしょ):8月23日頃
白露(はくろ):9月7日頃
秋分(しゅうぶん):9月23日頃
寒露(かんろ):10月8日頃
霜降(そうこう):10月23日頃

【冬】

立冬(りっとう):11月7日頃
小雪(しょうせつ):11月22日頃
大雪(たいせつ):12月7日頃
冬至(とうじ):12月22日頃
小寒(しょうかん):1月5日頃
大寒(だいかん):1月20日頃

 

二十四節気は、地球と太陽の位置関係で割り当てられています。

地球から見た太陽の見かけ上の通り道を「黄道」といい、1年間で地球の周りを一周すると考えます。

黄道360度を24分割した15度間隔で、それぞれ特定の二十四節気が定められているのです。

そして、定めた点を太陽が通る日が、二十四節気のそれぞれの日にちになります。

大寒は例年、太陽黄経が300度を通る日にあたります

太陽黄経の黄経とは黄道座標における経度。

太陽黄径というのは、春分の位置を0度とした時の現在の地球から太陽の見える位置の角度のことです。

太陽黄経が、180度を通過する日が秋分です。

秋分には昼夜の長さがほぼ同じになります(実際には昼のほうがやや長い)。

太陽黄経が285度を通過する日が小寒、300度を通過する日が大寒、315度を通過する日が立春となります。

二十四節気は今から2600年前に中国の黄河付近で誕生した暦と言われており、そのため、日本の気候と必ずしも一致しない面もあります。

ですが、毎年同じ時期に同じ節気が巡ってくることから、特に農業の目安となりやすく、日本で定着し今に至っています。

二十四節気は、今でも農作業などで使われています。

カレンダーや手帳などにも二十四節気が記されているものが多いですね。

大寒は二十四節気の24番めの節気です。

大寒が終わると二十四節気の1番目の立春。

暦の上では春がやってくることになります。

大寒とはどんな季節感?

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大寒は「大きく寒い」と書くことからもわかるように、

一年で最も寒い時期です。

1787年(天明7年)に江戸で出版された暦の解説書『暦便覧(こよみべんらん)』では、大寒を、

冷ゆることの至りて 甚だしきとなれば也

と説明しています。

「至り」は、『ある物事が最高の状態に達していること』

「甚だしい」は、『普通の度合をはるかに超えている』

という意味。

意訳すると、

最高に冷気が極まって、あり得ないほど寒さがつのる時期

といった感じです。

つまり、

大寒は1年の中で寒さがピークに達する時期

寒さマックスの時期というわけです。

実際、気象庁のデータでも、

11月からどんどん気温は下がっていって、

一番低いのが1月と2月の境の頃。

まさに、大寒の時期が『1年で一番寒い頃』となっています。

小寒の氷大寒に解く

小寒の氷大寒に解く

ということわざがあります。

これは、小寒よりも大寒のほうがかえって暖かいことを指して、

物事が必ずしも順序どおりにいかないこと

をたとえたものです。

確かに、大寒の期間よりも小寒の期間のほうが、

15日間の平均気温が低くなることも少なくありません。

大寒は年間の最低気温を記録する時期でもありますが、

立春に向けて、ちょっとずつ気温が上がっていく時期ともいえますね。

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大寒は寒中見舞いの時期

大寒といえば、寒中見舞いを出す時期と重なります。

寒中見舞いは松の内が明けてから、立春(2月4日頃)の期間の間に出す季節の挨拶状です。

松の内は関東は1月7日まで、関西は1月15日までです。

2月4日からは寒中見舞いではなく、「余寒見舞い」になります。

◇ 寒中見舞いについてこちらをご参考に。
寒中見舞いは年賀状の代わり いつがマナー?文例4選 喪中の方向けも

大寒の寒の水 寒仕込みとは?

大寒は、その極寒状態を利用して、凍り豆腐、寒天、酒、味噌や醤油などの仕込みが始まる時期でもあります。

大寒を含む寒の内の間に汲んだ水は『寒の水』と呼ばれます。

寒の内とは、二十四節気の「小寒(しょうかん)」の最初の日から「大寒」の最後の日までの約30日間のこと。

寒の水は、雑菌が少なく長期保存に向いている

とされていることから、

長期保存が必要な凍り豆腐、寒天、酒、味噌や醤油などの仕込みに、大寒の時期の水を使ってきたのです。

また、酒も味噌も発酵食品ですが、発酵食品はゆっくりと時間をかけて発酵させるほうが美味しく仕上がります。

寒中は気温が低いため、発酵がゆるやかに進みます。

その点からも冷え込む寒中はピッタリの時期。

この寒中の時期に仕込むものを「寒仕込み」と言い、

一番おいしいとされています。

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今は酒蔵や味噌蔵の温度も一定に保つことができるようになり、

年中作ることができることから、

『寒中に仕込む』

という季節感がなくなりつつありますが、

「寒仕込み」と聞くと、やはり格別な気がしますね。

寒の水は薬になる?

寒中の水はその冷たさが極まった様子から、神秘的な力があると信じられてきました。

大寒の水はおなかを強くする

という言い伝えがあります。

大寒の日の朝、起きてすぐ水を飲むのが良薬とされてきたのです。

朝起きたら白湯を飲む習慣がある人も、あえて水で飲むのです。

なかでも、寒の入りから9日目の『寒九の水』は、とても良い薬になると考えられています。

大寒に行われる寒稽古や寒修行

寒稽古寒中水泳が行われるのもこの時期です。

神道や仏教の神事もこの大寒の時期に行われます。

見てさへや惣身にひびく寒の水

という小林一茶の句がありますが、

水ごりをする人もいるのに、みるだけで寒くなる寒の水

といった意味です。

水ごりとは禊(みそぎ)の水行のこと。

神仏に祈願する前に、水を浴びて身を清め、穢けがれをとり除いて心身を清浄にするのが水ごりです。

このような神事も大寒の時期に行われます。

大寒の日に、極寒の中、白装束やふんどし一枚の姿で、滝や川、海に入る姿をニュースなどで見たことありませんか。

全国各地で毎年恒例の行事として行われているので、大寒の風物詩ともなっています。

こちらは空手の寒稽古の様子です。

大寒2024年はいつ?二十四節気ではどんな季節感?意味と特徴をご紹介!

見るからに寒そうですが

寒稽古や寒修行は、

『極寒の中を薄着で水に入ることで、己を限界まで追い込み、いかなる苦境にも耐えうる強靭な肉体と強い精神力を養うこと』

が目的とされています。

本来は、神職者や武道家が修行として行っていたものが、

現在は大寒の日の前後に、己を鍛えたい人が参加するイベントとして開催されていたりします。

寒さに耐えながら心を鍛えるという日本人らしい精神修行ですね。

大寒2024年はいつ?二十四節気ではどんな季節感?意味と特徴をご紹介! まとめ

2024年の大寒は、1月20日土曜日です。

大寒を期間として指す場合は、

1月20日土曜日から2月3日土曜日となります。

大寒は二十四節気の一つで、

1年の中で寒さがピークに達する時期。

大寒の季節感は、

『最高に冷気が極まって、あり得ないほど寒さがつのる時期』

といった感じです。

二十四節気の「小寒(しょうかん)」の最初の日から「大寒」の最後の日までの約30日間を『寒の内』や『寒中』といい、

寒中見舞いを出すのもこの時期です。

寒中に汲んだ水を『寒の水』と呼びます。

寒中の時期、寒の水を使って仕込む凍り豆腐、寒天、酒、味噌や醤油などを『寒仕込み』といいます。

神道や仏教の神事もこの大寒の時期に行われます。

大寒は二十四節気の一番最後の節気。

大寒が終われば立春を迎え、暦の上では春になります。

厳しい寒さが続きますが、その分、少しずつ少しずつ春に近づいています。

体調管理に気をつけて、乗り切っていきたいですね。

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