五月人形を処分する7つの方法と手放す時期の目安!ご供養は必要?

五月人形の処分はどうしたらいいの?

処分する時期に決まりはある?

目安は?

手放す時はご供養が必要?

その疑問、解消します!

五月人形の具体的な7つの処分方法、

神社やお寺で供養する時の相場、

処分先の探し方、

自宅で供養する方法も含めて、

わかりやすくお伝えします。

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五月人形を処分する7つの方法とは?

もう飾らない五月人形

どうしたらいいのか悩みますよね。

五月人形は、男の子の健やかな成長を願い飾る人形です。

そのため、

「不要になったからといって気軽に捨ててしまってもいいのか」

「飾らない上に保管の場所はとるし」

といったモヤモヤした気持ちのまま、

飾らなくなった五月人形を

何年も押入れやクローゼットにしまいこんでいる人も少なくありません。

五月人形を処分するには、次のような方法があります。


1. 神社やお寺での供養

2. 一般社団法人日本人形協会での供養

3. 寄付する

4. オークションなどに出す

5. 誰かに譲る

6. 不用品回収業者に委託する

7. ゴミとして捨てる

それぞれひとつづつお伝えしますね。

神社やお寺での供養

五月人形に限らずですが、

日本では、

人形には魂が宿る

という考え方があります。

中でも五月人形は、

子どもが成長するまで代わりに厄を背負い、

健やかに育つようにと家族の願いを受け止めてきた人形です。

なので、

五月人形を処分するときは

神社やお寺でご供養してもらう

というおうちが多くあります。

人形供養を行なっている神社やお寺に五月人形を持ち込み、

供養料・初穂料(3000円~1万円程度)を添えて供養してもらいます。

◇ 初穂料について詳しくはこちら。
神社のご祈祷で渡す初穂料とは?玉串料との違いとのし袋の書き方
 

すべての神社やお寺が人形供養をおこなっているわけではないので、

近所の神社やお寺に問い合わせてみましょう。

検索のキーワードに、

人形供養」という言葉と住んでいる地域を打ち込めば、

神社やお寺で人形供養を執り行っているところがヒットします。

最近は、遠方でも宅配便などで受け付けてくれるところがあります。

神社やお寺では、供養をしたあとに『お焚き上げ』をして、

五月人形を処分してくれます。

『お焚き上げ』とは、

魂が宿っているように思えて粗末に扱うことができない品物を、

神社やお寺などで神主や僧侶がご供養し、

焼却することです。

人形供養は通年行っているところもあれば、

決まった時期に執り行われるところもあるので、

お願いしようとするところに直接問い合わせてみてくださいね。

一般社団法人日本人形協会での供養

一般社団法人日本人形協会とは、

五月人形などの日本の伝統的な工芸産業の振興を目指している団体のことです。

一般社団法人日本人形協会では日本郵政と提携して、

人形の供養代行サービスも行っています。

一年を通して不用になった人形類を引き取り、

毎年10月頃に行われる東京大神宮の『東京大神宮人形感謝祭』でご供養してくれます。

人形供養の手順

1. 電話かWEBサイトで人形供養の申し込みをする

2. 日本人形協会から「お人形差出キット(梱包セット)」が届く

3. 人形を梱包し、日本人形協会に人形を送る

4. 郵便局で指定の料金を支払う

5.『東京大神宮人形感謝祭(毎年10月頃)』でご供養が行われる

6. 10月下旬頃、日本人形協会から郵便はがきで、ご供養が済んだ旨のお知らせが来る

費用は、1箱につき5,000円。

上記の料金は、

人形の大きさが縦+横+高さ=170cm以内のもの、

および重量が30kg以内のもので、

人形がそれより多く(大きく)、

一箱で納まらない場合は、

追加分一個につき2,000円の料金が別途かかります。

詳しくは、ホームページをご参照ください。

◇ 一般社団法人日本人形協会
http://www.ningyo-kyokai.or.jp/kuyou/

日本人形協会は電話の問い合わせにも対応しています。

【電話番号】0120-25-5942
【受付時間】10:00~17:00(※土日祝日を除く)

寄付する

高価なものだったり、

保存状態が良いものだと、

「誰かに使ってもらえたら」

という気持ちになることもあるかと思います。

児童養護施設などの福祉施設、

子供に関連するNPO法人や

ボランティア団体などに寄附するという方法もあります。

お住まいの市役所や区役所などの自治体に問い合わせると、

紹介してくれることもあるようです。

オークションなどに出す

五月人形自体が有名な作家によるものだったり、

希少価値のあるもの、

芸術性の高いもの、

といった場合はオークションに出すという方法もあります。

ネットオークションやフリマアプリを使うと

気軽に出品が可能です。

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誰かに譲る

「親戚に男の子が生まれたから使ってもらいたい」

「知人のところの男の子に使ってもらえたら」

自分のところではもう飾らないのだから誰かにあげたい、

という場合もあるかと思います。

先方が喜んでくれれば何よりですが、

五月人形を誰かにあげるときはちょっと注意が必要です。

というのも、

そもそも五月人形には

『子どもに降り掛かろうとする穢れや災いを「身代わり」となって引き受けてくれるもの』

という役目があります。

このことから、

『五月人形のお下がりを使用すると「厄」を引き継ぐことになる』

という考え方があります。

「お下がりの五月人形は要らない」

とする人もいるので、

五月人形の譲渡を申し出る場合は、

ごく親しい方に留めるのが無難です。

◇ 五月人形の意味について詳しくはこちら。
端午の節句こどもの日に兜を飾るのはなぜ?飾り物になった意味と由来

不用品回収業者に委託する

不用品回収業者とは、

家の中にあるいらなくなったものを引き取ってくれる業者です。

不用品回収業者の中には、

五月人形の引き取りや買い取りを行っているところもあります。

基本的に五月人形は1人につき1つのものなので、

「中古の五月人形を買う人がいるの?」

と思うかもですが、

意外に市場としてはアリで、

五月人形は高価なものだけに、

中古だろうとお下がりだろうと気にしない人もいるのです。

また、最近は日本の文化に興味を持つ外国人や外国人観光客が、

五月人形を鎧(よろい)や兜(かぶと)のミニチュアインテリアとして購入するケースも多いようです。

ゴミとして捨てる

五月人形をゴミとして廃棄処分することは、

それほど、難しくはありません。

ケースはガラスと木を分けて分別し、

袋に入れて、

『燃えるゴミ+不燃ゴミ』

として出せば、

問題なく処分することができます。

お金もかかりませんし、

ゴミとして捨てるのは簡単な方法です。

ただ、気持ちの面で抵抗がある人が多いのも事実。

五月人形は子どもが成長する期間、

一緒に過ごしてきた思い出もありますよね。

五月人形を他の一般ゴミと一緒に廃棄処分するのはしのびないと思うのであれば、

ゴミとして捨てる前に、

自宅で供養すると抵抗なく捨てることができるかもです。

まず、五月人形についてしまったほこりなどを丁寧に拭き取ります。

次に白い和紙や半紙の上に五月人形を置き、

手を合わせて一礼して、

今までどうもありがとうございました

と感謝しながら、

塩を五月人形にふりかけてお清めをします。

こうして自宅で供養をしてから、

ゴミとして出しましょう。

ケースの分別ができない場合は、

そのまま粗大ゴミに出す方法もあります。

お住まいの自治体に問い合わせてみてください。

五月人形を処分する時期は?

五月人形には、いつになったら処分するといった決まりごとはありません

先述のように五月人形には

『子どもに降り掛かろうとする穢れや災いを「身代わり」となって引き受けてくれるもの』

という役目があることから、

一般的には男の子が成人したら処分することが多いようです。

他には、

「引っ越しの際に新居に運ぶのが難しい」

とか、

「どうしても保管スペースを確保できない」

「収納スペースが足りない」

などといったタイミングで処分を決めるケースがあります。

一方、

生まれたときに購入した五月人形は、

お守りとして一生効果が続くと考えられています。

なので、

男の子が成人して、

結婚をして子どもが生まれたからと言って、

五月人形を飾れなくなるわけではありません。

毎年飾り続けるのもアリですし、

パパの五月人形と子どもの五月人形を一緒に飾る場合や、

パパの五月人形を引き継ぐケースもあります。

五月人形の処分時期は、家庭によってさまざまです。

五月人形の処分には供養が必要?

7つの処分方法をご紹介してきましたが、

五月人形の処分方法は

ご自分の気持ちが納得できるやり方が一番です。

なんといっても五月人形は、

可愛い我が子の成長を見守り、

毎年5月5日の端午の節句に飾られてきた思い出深いものです。

どのような処分方法を選ぶにしても、

五月人形を手放す前には手を合わせて一礼して、

今までどうもありがとうございました

お守りいただきありがとうございました

感謝の気持ちを伝えると、

お人形にとってもご供養になるのではないかと思います。

五月人形を処分する7つの方法と手放す時期の目安!ご供養は必要? まとめ

五月人形を処分するには、7つの方法があります。

1. 神社やお寺での供養

2. 一般社団法人日本人形協会での供養

3. 寄付する

4. オークションなどに出す

5. 誰かに譲る

6. 不用品回収業者に委託する

7. ゴミとして捨てる

五月人形には、いつになったら処分するといった決まりごとはありませんが、

一般的には男の子が成人したら処分することが多いようです。

「五月人形を処分したいけど、気持ち的になかなか処分に踏み切れない」

という場合は、

手放す前に自分で供養をしてみると良いと思います。

我が子の成長を見守ってくれた五月人形、

自分なりのご供養で送り出せるといいですね。

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