梅雨寒 梅雨冷えとはどんな意味?原因と気温の目安は?

梅雨寒 梅雨冷えとはどんな意味?原因と気温の目安は?

梅雨寒や梅雨冷えとはどんな意味?

急に寒くなる原因は何?

梅雨寒・梅雨冷えの時の気温はどれくらい?

その疑問、解消します!

梅雨の時期に肌寒い日がある理由、

梅雨寒がない地域、

やませとの関係、

梅雨寒が及ぼす影響、

体感温度の目安も含めて、

わかりやすくお伝えします。

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梅雨寒 梅雨冷えとはどんな意味?

梅雨のシーズンになると、

ニュースや天気予報などで

「今日は梅雨寒、東京の気温は4月上旬なみでした」

といったような

梅雨寒(つゆざむ)』や『梅雨冷え(つゆびえ)』

という言葉を聞くことがよくあります。

『梅雨寒』と『梅雨冷え』は同じ意味で

梅雨の時期に訪れる季節はずれの寒さのことをいいます。

「梅雨に寒い」と書いて『梅雨寒』、

梅雨寒は読んで字のごとくですね。

桜の花が咲いている頃の冷え込みを

『花冷え』といいますが、

同じように梅雨のあいだの冷え込みを、

『梅雨冷え』というのです。

◇ 花冷えについてはこちらをどうぞ。
花冷えの意味とは?時期はいつ?時候の挨拶に使う時の例文20選!

日本は春・夏・秋・冬と、

四季に恵まれた国ですが、

季節は必ずしも日一日と順調に進むものではなく、

行きつ戻りつしながら移り変わっていきます。

本来の寒さの厳しい時期を過ぎて、

なお感じられる寒さが

『梅雨寒』と『梅雨冷え』です。

梅雨寒 梅雨冷えの原因は何?

昨日までは半袖を着ていた蒸し暑さから、

一転して寒い日が訪れる梅雨寒。

想定外の寒さに

あわてて上着を重ねることもあるかと思います。

この梅雨寒をもたらしている原因は、

北日本の東方から海上を吹いてくる冷たい北東風です。

冷たい空気を持ったオホーツク海高気圧が

北海道の近くにやってくると、

このオホーツク海高気圧から吹きだす風が

冷たい親潮の上を通って

冷たく湿った風になって陸地に吹くのです。

ちょうど、日本の東にある低気圧と、

オホーツク海から日本海にかけての高圧部との間で

風が吹き抜けているかたちになるんですね。

つまり、

梅雨寒梅雨冷えというのは、

オホーツク海高気圧からもたらされる冷たい空気が、

北日本の太平洋側や関東を中心に流れ込んで寒くなる現象です。

梅雨寒の原因となる北東風は、

やませ(山背)』

と呼ばれています。

本来、やませは山の背(尾根)から吹いてくる風、

山を越えて吹き下ろす風をいうのですが、

東北では山とほとんど関係ないのに

『やませ』が冷たい海風のことを指します。

オホーツク海高気圧がもたらす冷湿な『やませ』は

長く続くと冷害の原因となります。

梅雨の時期は田んぼで育てる稲にとっては、

稲穂が出たり開花したりする大切な時。

『やませ』によって曇りの日が続き、

日照時間が不足して気温が低くなると、

稲をはじめ、

野菜や果実の生長を著しく抑えるので

農作物に大きな被害が出てしまいます。

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『やませ』は昔から、

「冷害風」とか

「餓死風(がしふう)」と呼ばれて

恐れられている風です。

『やませ』の冷たい空気が届くところでは肌寒くなりますが、

この影響を受けない西日本や北陸などでは

梅雨寒・梅雨冷えはありません。

同じ太平洋側にあっても

梅雨の時期は梅雨らしい蒸し暑い日が続くのです。

以前、名古屋出身の友人が

「東京に来るまで『梅雨寒』なんて知らなかった」

と言ってましたがそのとおりで、

名古屋から西の地域に住んでいると、

梅雨どきに寒くなるというイメージはないと思います。

梅雨の時期の気圧配置は、

オホーツク海に高気圧が居座ることが多いため、

北東風が関東や東北の太平洋側に吹きつけることで、

梅雨寒・梅雨冷えになりやすいといわれています。

梅雨寒 梅雨冷えの気温はどれくらい?

梅雨寒・梅雨冷えのときは

最高気温と最低気温の差があまりなく

夏服では肌寒く感じます。

その上、長雨になると日照時間も短くなるので、

日中の気温が20℃に届かないこともあります。

梅雨寒や梅雨冷えといった言葉が使われるのは、

気温が22℃あたりからそれ以下が目安となります。

最近は5月でも真夏日があったりするので、

梅雨の時期に25℃に届かないと

「梅雨寒」や「梅雨冷え」と言ったりもします。

衣替えもだいたい外気が20~22℃くらいになると、

夏服へと変わる頃で半袖も見かけるようになり、

15~20℃くらいだと、

セーターや薄手のコートなど、

羽織るものが必要になります。

薄着でいると

「風邪をひいてしまうかも」

と感じるような梅雨寒・梅雨冷えのときは

おおむね20℃~22℃前後、

もしくは22℃以下です。

からだが感じる温度感覚は、

湿度や季節、

住んでいる地域によっても変わってきますが

によっても違ってきます。

風が強いと『体感温度』が変わります。

おおよそ風速1m/sにつき

体感温度は1℃下がると言われています。

肌寒い梅雨寒の日も、

風が強ければ強いほど寒さを感じるので、

同じ22℃でも風があるのとないのとでは

また違ってきますね。

日によって、天気も気温も大幅に変わるのが梅雨時期の特徴でもあります。

体調を崩しやすいので、初夏とはいえ、羽織るものをしまうのは梅雨明けにしたほうが安心です。

梅雨寒 梅雨冷えとはどんな意味?原因と気温の目安は? まとめ

『梅雨寒』と『梅雨冷え』は同じ意味で、

梅雨の時期に訪れる季節はずれの寒さのことをいいます。

『梅雨寒』・『梅雨冷え』をもたらす原因は、

北日本の東方から海上を吹いてくる冷たい北東風です。

この風は

『やませ(山背)』

と呼ばれており、

オホーツク海高気圧がもたらす冷湿な『やませ』は

長く続くと冷害の原因となります。

『やませ』の影響を受けない西日本や北陸などでは

梅雨寒・梅雨冷えはありません。

梅雨寒や梅雨冷えといった言葉が使われるのは、

気温が22℃あたりからそれ以下が目安ですが、

住んでいる地域の平均気温によっても異なります。

風が強いと、その分体感温度も低く感じます。

梅雨寒・梅雨冷えのときの通勤や通学の際は

気温だけではなく風にも注意して、

服装選びには十分注意してくださいね。

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