紫外線対策の盲点は目にあり!紫外線による目の日焼けってどんな症状なの?紫外線が目から入ると肌も日焼けするって本当?肌は日焼け止めでしっかり紫外線対策をしていても、目のUVガードをしなければ意味ナシ!日焼けを防ぐには目を守ることが超重要です。
紫外線による目の日焼けに注意!
紫外線は1年中、容赦なく降り注いでいます。
紫外線は太陽の光の一種。
私たちの肌に直接影響を与える紫外線には、UVAとUVBの2種類があります。
UVAは肌や目に大きな影響を与えるものです。
ガラスなどでは遮断できず、肌の奥深くの真皮まで到達して、線維芽細胞を傷つけてしまいます。
UVBは肌の表面にダイレクトに届き日焼けを起こします。
一度浴びた紫外線は体内に蓄積されてしまい、皮膚がんなどの原因にもなります。
◇紫外線のUVAとUVBについて詳しくはこちら。
紫外線の何が悪いの?紫外線の正体と良いところ悪いところ教えます!
最近では紫外線対策の大切さが広く知られてきて、日焼け止めクリームや帽子、日傘で肌をケアする人も増えてきました。
しかしこの日焼け予防のUVケアには意外な盲点があります。
それは、
「目」
なんと、肌が日焼けするのと同じように、目も日焼けしてしまうのです。
目の日焼けは眼病を引き起こしたり、目の老化を促進させます。
紫外線によって起きる影響としては、急性の紫外線角膜炎と慢性の翼状片、白内障が知られています。
そして、
目が日焼けをすると、実は肌も日焼けをするんです。
顔やボディの肌が直接紫外線を浴びていなくても、目が紫外線を浴びると肌が日焼けするなんて!
目の日焼けとはどういったものなのか見ていきましょう。
紫外線による目の日焼けってどんな症状?
目の日焼けといっても、肌のように、目の色が黒くなったりすることはありません。
目の日焼けとは、紫外線の影響によって目がダメージを受けるということです。
紫外線のUVBは角膜に強い影響を与えますし、UBAはじっくり年月をかけて目へ悪影響を及ぼします。
日焼けで肌が炎症を起こすのと同様、目が日焼けすると色々なトラブルが生じます。
急性・慢性の目の病気になったり、思わぬ影響も及ぼします。
紫外線のダメージを受けた目には、どんなことが起きるのでしょうか?
〈紫外線による目の日焼けの症状〉
目の組織である角膜や水晶体は、紫外線を吸収し目を守る働きを持っています。
ですが、大量の紫外線を浴びると対応しきれなくなり、さまざまな障害が起きます。
■ 目の日焼けの症状
・目が充血する
・まぶしい
・異物感がある
・涙が止まらない
・目が開けられない
・目が乾燥する
このような症状は、大量の紫外線や強い紫外線を浴びた角膜が炎症を起こしているために出てくる症状です。
多くは「紫外線角膜炎」と呼ばれ、紫外線を浴びた数時間後に発症し、数日程度で治まります。
紫外線量の多い夏だけではなく、冬、たとえば雪山や雪原、スキー場などの雪の照り返しが強い場所でも起こります。
「雪眼炎(せつがんえん)」というものですが、通称「雪目(ゆきめ)」とも呼ばれます。
急性のものであれば通常は1~2日くらいで自然治癒することが多いですが、病院に行くと炎症を鎮める点眼薬を処方してもらえます。
紫外線角膜炎は急性の症状ですが、長期にわたって水晶体に紫外線が蓄積される慢性的なものになると、水晶体が老化し白内障の原因になることがわかっています。
白内障とは、水晶体が濁り、視力が低下し、視界がぼやけたように見える病気で、老化現象の一つでもあります.。
白内障の症状が進むと失明の危険性もあるだけに、目の紫外線対策はとても重要です。
目が浴びた紫外線が誘発するメラニンで肌も日焼けする
近年、目に入る紫外線も日焼けの一因となることがマウスを使った実験から確認されました。
直接、肌に紫外線を浴びていなくてもです。
大阪市立大の研究チームが、肌は紫外線を直接浴びなくても目で受けるだけで日焼けするという実験結果をまとめています。
これまで日焼けは、皮膚が紫外線に反応してメラニン色素を作り、日があたった部分だけが黒くなるとされていました。
この実験結果から推測される仮説を簡単に説明しますね。
目が紫外線を受けると、脳に
「有害な紫外線が来たぞ」
という情報が伝わります。
脳はその情報を受け取ると、肌を守るために、
「メラニン色素を作れ」
と指示するので、
『肌が紫外線を浴びなくても皮膚が黒くなる』という説です。
紫外線は目に見えなくても角膜に細かな炎症を起こします。
この炎症の刺激を受けて、紫外線から身を守るため、全身の皮膚にメラニン色素を作らせるようになっているらしいという仮説です。
結果として、日に当たってない肌まで黒くなったり、シミやソバカスができるというわけですね。
これじゃあ、いくら顔やボディに日焼け止めを塗ってしっかりガードしていても、意味がありませんよね。
外にいる時間が長くなる場合は、必ず一緒に目のUVケアもしましょう。
目を日焼けから守る一番のアイテムは、紫外線をカットするUVカット機能がついたメガネやサングラスです。
紫外線カット(UVカット)のメガネやサングラスを使うことで、目に入る紫外線を8~9割と大幅に減らすことができます。
まとめ
健康な目であり続けるためには、肌と同時に目もUV対策を行う事が大切です。
目の日焼けは紫外線量が多くなる夏だけの物ではありません。
冬場でも、雪山やスキー場などの雪による光の反射が多い場所では要注意です。
日頃から目のケアを心がけ、UVカット効果のあるメガネやサングラスを上手に取り入れたいですね。