立夏とはどういう意味?
どんな季節のこと?
使い方は?
立夏は日にち、それとも期間?
2023年はいつ?
その疑問、解消します!
名前の由来、
5月にある理由、
毎年日にちが違う理由、
日本の四季を決める上で重要な立夏について、
わかりやすくお伝えします。
立夏とは?
春爛漫の時期を迎えるともうすぐ5月。
さわやかな新緑の季節がやってきます。
風薫る5月は、夏の手前の気持ちのいい時期。
湿度も低く過ごしやすいので、ゴールデンウィークのお出かけには最適ですね。
暦やカレンダーで「立夏」という言葉を見かけるのは5月の初め頃です。
節分の翌日である「立春」は耳慣れた言葉ですが、「立夏」はあまり馴染みのない言葉かもです。
立夏とは?
立夏は「りっか」と読みます。
立夏は一年を24等分したものに季節の名前をつけた二十四節気の一つです。
昼や夜の長さで季節を区分する「春分」や「夏至」、「秋分」、「冬至」なども二十四節気です。
「夏が立つ」と書く立夏は、『夏のきざしが感じられる頃』のことをいいます。
二十四節気の立夏は、春分と夏至の中間頃に位置しており、暦の上では、立夏から立秋の前日までが「夏」とされています。
つまり、立夏は夏の訪れを告げる『夏の始まり』です。
ちなみに、夏の節気は、「立夏」、「小満(しょうまん)」、「芒種(ぼうしゅ)」、「夏至(げし)」、「小暑(しょうしょ)」、「大暑(たいしょ)」となっており、立夏は夏の最初の節気になります。
立夏にはどんな意味があるの?
日本列島は縦に長いため、北と南、日本海側と太平洋側など、地域によって温度差が大きいので、季節の感じ方には違いがあります。
立夏は、
「暦の上で夏が始まる日」
とよく言われます。
お住まいの地域によっては、夏を実感するには早い気がするかもしれませんね。
立夏の「立」には「新しい季節が始まる」という意味があります。
二十四節気の中には、立夏の他に、立秋・立春・立冬といった新しい季節の始まりを表す言葉があります。
- 立春:春の始まる日
- 立夏:夏の始まる日
- 立秋:秋の始まる日
- 立冬:冬の始まる日
「夏が来たよー」
という意味を持つ立夏は、古くは、
「夏が立つ」
といった言葉や、
「夏は来ぬ」
という言葉でも表わされてきました。
不思議なもので、立夏によって、「もう夏に入りました!」と宣言されると、目に映る景色も夏の光をまとっているように感じます。
湿気の多い梅雨に入る前の、時にちょっと冷たくも感じる心地よい風や爽やかな晴天は、夏の合図にも思えてくるのです。
立夏は俳句の季語
夏の始まりを意味する「立夏」は、夏の季語でもあります。
「無職かな仰ぐ立夏の空青し」
拙句ですが、普段の生活では耳慣れない立夏も、俳句では夏の季語としてよく使われます。
立夏とはいつ?
立夏は毎年決まった日ではありません。
どうしてかというと、天文学上、
「立夏は太陽が黄経45℃の位置に達した時」
と定められていることに由来します。
立夏を始めとした二十四節気は、旧暦の太陽暦を元に算出されています。
1年が365日ではなく(正確には地球の公転周期は365.2422日)、うるう年で帳尻を合わせているのと同じ原理が働いているため、立夏の日は固定されないのです。
立夏は1日のみを指す場合と、その期間を表す場合があります。
立夏は毎年5月6日頃、もしくは、立夏から次の節気である小満(しょうまん)の前日までの期間を指します。
2023年の立夏はいつ?
前述のように、立夏は1日のみを指す場合と、その期間を表す場合があります。
■ 1日のみを指す場合
2023年の立夏は5月6日(土)です。
■ 期間を指す場合
2023年の小満は、5月21日日曜日です。
なので、2023年の立夏の期間は5月6日(土)~5月20日(土)となります。
立夏とはどんな季節?
二十四節気をさらに約5日おきに分けて、気象の動きや動物や植物の変化を表したものに、七十二候(しちじゅうにこう)というものがあります。
この七十二候を見ると、昔の人が、立夏をどんな季節として迎えていたのかがイメージしやすくなります。
立夏の期間は
- 初候(しょこう)
- 次候(じこう)
- 末候 (まっこう)
と、3つの期間に分けられます。
ひとつずつ、お伝えしますね。
立夏の初候
初稿は、「蛙始鳴(かわずはじめてなく)」。
「かえるはじめてなく」とも読まれます。
意味は、そのまんま、蛙がはじめて鳴く時節を表しています。
時節というのは、季節とか時候といった意味です。
農業が中心だった日本では、今よりもっとたくさんの田畑がありました。
蛙の鳴き声が、季節の変わり目を知らせる合図になったようですね。
立夏の次候
次候は、「蚯蚓出(きゅういんいずる)」
「みみずいずる」とも読みます。
みみずが地中から地上にはいでてくる時節を表しています。
田んぼや畑にいるみみずは、昔から良い土壌を作ってくれるものとして扱われてきました。
立夏の末候
末候は、「竹笋生(たけのこしょうず)」
「ちくかんしょうず」とも読みます。
竹笋は筍と同じ意味で、たけのこが生えてくる時節を表しています。
このたけのこは、わたしたちが普段食べるたけのことは別で、「真竹」を指しています。
茶道具や提灯などに使われている竹の方です。
立夏とはどんな意味?どういう季節?2023年立夏はいつからいつまで?まとめ
立夏は夏の訪れを告げる『夏の始まり』。
立夏から立秋までを夏といいますが、
立夏は夏が本格的に始まるその少し前、
「もうすぐ夏がやってくる」
という気配を感じられる頃を指します。
立夏を含む二十四節気は、旧暦の太陽暦を元に算出されています。
そのため、毎年同じ日が立夏というわけではありません。
立夏は毎年5月6日頃、もしくは、立夏から次の節気である小満(しょうまん)の前日までの期間を指します。
2023年の立夏は5月6日土曜日。
立夏の期間を指す場合は5月6日(土)~5月20日(土)です。
立夏は、うっとうしい梅雨やうだるような暑さがやってくる前の、爽やかな天気が続く時期にあります。
こどもの日と重なることが多い立夏ですが、美しい新緑の季節、夏の始まりの日と覚えておくといいかもしれませんね。
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