立夏とはどういう意味?
どんな季節のこと?
使い方は?
立夏は日にち、それとも期間?
2025年はいつ?
その疑問、解消します!
名前の由来、
5月にある理由、
毎年日にちが違う理由、
日本の四季を決める上で重要な立夏について、
わかりやすくお伝えします。
立夏とは?
春爛漫の時期を迎えるともうすぐ5月。
さわやかな新緑の季節がやってきます。
風薫る5月は、夏の手前の気持ちのいい時期。
湿度も低く過ごしやすいので、ゴールデンウィークのお出かけには最適ですね。
暦やカレンダーで「立夏」という言葉を見かけるのは5月の初め頃です。
節分の翌日である「立春」は耳慣れた言葉ですが、「立夏」はあまり馴染みのない言葉かもです。
立夏とは?
立夏は「りっか」と読みます。
立夏は一年を24等分したものに季節の名前をつけた二十四節気の一つです。
昼や夜の長さで季節を区分する「春分」や「夏至」、「秋分」、「冬至」なども二十四節気です。
「夏が立つ」と書く立夏は、『夏のきざしが感じられる頃』のことをいいます。
二十四節気の立夏は、春分と夏至の中間頃に位置しており、暦の上では、立夏から立秋の前日までが「夏」とされています。
つまり、立夏は夏の訪れを告げる『夏の始まり』です。
ちなみに、夏の節気は、「立夏」、「小満(しょうまん)」、「芒種(ぼうしゅ)」、「夏至(げし)」、「小暑(しょうしょ)」、「大暑(たいしょ)」となっており、立夏は夏の最初の節気になります。
立夏にはどんな意味があるの?
日本列島は縦に長いため、北と南、日本海側と太平洋側など、地域によって温度差が大きいので、季節の感じ方には違いがあります。
立夏は、
「暦の上で夏が始まる日」
とよく言われます。
お住まいの地域によっては、夏を実感するには早い気がするかもしれませんね。
立夏の「立」には「新しい季節が始まる」という意味があります。
二十四節気の中には、立夏の他に、立秋・立春・立冬といった新しい季節の始まりを表す言葉があります。
- 立春:春の始まる日
- 立夏:夏の始まる日
- 立秋:秋の始まる日
- 立冬:冬の始まる日
「夏が来たよー」
という意味を持つ立夏は、古くは、
「夏が立つ」
といった言葉や、
「夏は来ぬ」
という言葉でも表わされてきました。
不思議なもので、立夏によって、「もう夏に入りました!」と宣言されると、目に映る景色も夏の光をまとっているように感じます。
湿気の多い梅雨に入る前の、時にちょっと冷たくも感じる心地よい風や爽やかな晴天は、夏の合図にも思えてくるのです。
立夏は俳句の季語
夏の始まりを意味する「立夏」は、夏の季語でもあります。
「無職かな仰ぐ立夏の空青し」
拙句ですが、普段の生活では耳慣れない立夏も、俳句では夏の季語としてよく使われます。
立夏とはいつ?
立夏は毎年決まった日ではありません。
どうしてかというと、天文学上、
「立夏は太陽が黄経45℃の位置に達した時」
と定められていることに由来します。
立夏を始めとした二十四節気は、旧暦の太陽暦を元に算出されています。
1年が365日ではなく(正確には地球の公転周期は365.2422日)、うるう年で帳尻を合わせているのと同じ原理が働いているため、立夏の日は固定されないのです。
立夏は1日のみを指す場合と、その期間を表す場合があります。
立夏は毎年5月6日頃、もしくは、立夏から次の節気である小満(しょうまん)の前日までの期間を指します。
2025年の立夏はいつ?
前述のように、立夏は1日のみを指す場合と、その期間を表す場合があります。
■ 1日のみを指す場合
2025年の立夏は5月5日(月)です。
■ 期間を指す場合
2025年の小満は、5月21日水曜日です。
なので、2025年の立夏の期間は5月5日(月)から5月20日(火)となります。
立夏とはどんな季節?
二十四節気をさらに約5日おきに分けて、気象の動きや動物や植物の変化を表したものに、七十二候(しちじゅうにこう)というものがあります。
この七十二候を見ると、昔の人が、立夏をどんな季節として迎えていたのかがイメージしやすくなります。
立夏の期間は
- 初候(しょこう)
- 次候(じこう)
- 末候 (まっこう)
と、3つの期間に分けられます。
ひとつずつ、お伝えしますね。
立夏の初候
初候は、「蛙始鳴(かわずはじめてなく)」。
「かえるはじめてなく」とも読まれます。
意味は、そのまんま、蛙がはじめて鳴く時節を表しています。
時節というのは、季節とか時候といった意味です。
農業が中心だった日本では、今よりもっとたくさんの田畑がありました。
蛙の鳴き声が、季節の変わり目を知らせる合図になったようですね。
立夏の次候
次候は、「蚯蚓出(きゅういんいずる)」
「みみずいずる」とも読みます。
みみずが地中から地上にはいでてくる時節を表しています。
田んぼや畑にいるみみずは、昔から良い土壌を作ってくれるものとして扱われてきました。
立夏の末候
末候は、「竹笋生(たけのこしょうず)」
「ちくかんしょうず」とも読みます。
竹笋は筍と同じ意味で、たけのこが生えてくる時節を表しています。
このたけのこは、わたしたちが普段食べるたけのことは別で、「真竹」を指しています。
茶道具や提灯などに使われている竹の方です。
立夏とはどんな意味?どういう季節?2025年立夏はいつからいつまで?まとめ
立夏は夏の訪れを告げる『夏の始まり』。
立夏から立秋までを夏といいますが、
立夏は夏が本格的に始まるその少し前、
「もうすぐ夏がやってくる」
という気配を感じられる頃を指します。
立夏を含む二十四節気は、旧暦の太陽暦を元に算出されています。
そのため、毎年同じ日が立夏というわけではありません。
立夏は毎年5月6日頃、もしくは、立夏から次の節気である小満(しょうまん)の前日までの期間を指します。
2025年の立夏は5月5日月曜日です。
立夏の期間を指す場合は5月5日(月)から5月20日(火)です。
立夏は、うっとうしい梅雨やうだるような暑さがやってくる前の、爽やかな天気が続く時期にあります。
こどもの日と重なることが多い立夏ですが、美しい新緑の季節、夏の始まりの日と覚えておくといいかもしれませんね。
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