十五夜にお月見をする意味と由来なぜ中秋の名月や芋の名月と呼ぶの?

20170705十五夜 花鳥風月

「十五夜お月さん」

お月見といえば満月が浮かぶけど、一体何をする日?

十五夜にはどんな由来があるの?

満月じゃない日もあるの?

十五夜が中秋の名月や芋の名月と呼ばれる理由もお伝えします。

お月見の意味と歴史を知ると、秋の夜長のお月さまがひときわ美しく見えますよ。

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十五夜にお月見をする意味と由来

秋はお月見のシーズン。

一般的にお月見というのは、旧暦の8月15日前後にある「満月」を指します。

この満月には「十五夜」、「中秋の名月」、「芋の名月」といった呼び方があります。

お月見って何をするの?

広く知られているお月見ですが、お月見では何をするのか、どんなことをするのかを知らない人が多いようです。

中にはお花見と同様に、「お月さまを見ながらお酒を飲んだり、食べ物を味わう日」と理解している人もいます。

間違っているわけではないのですが、お月見というのは

 
「月を愛でる慣習」
 

です。

「お月さまを愛おしみ、秋の収穫の時期に神様へ恵みの感謝をする日」

という意味がお月見にはあります。

そういった意味合いから、定番のお月見団子、お酒、ススキなどをお供え物としてお月さまに供えつつ、お月さまを観賞するというのが昔ながらのお月見の過ごし方です。

十五夜にお月見をする由来

旧暦と、いま私たちが使っている新暦とは一ヶ月ほどのズレがあるので、十五夜は9月中旬~10月中旬あたりになります。

旧暦を使っていた時代(1872年頃まで)は、人々は月の満ち欠けによって月日を推し測り、農作業を行っていました。

夏の作物の収穫もほとんど終わって、稲刈りをするまでの手のあく時期に、稲の豊作を祈る祭りを行ったことが、十五夜にお月見をする始まりとされています。

一方、稲の豊作祈願ではなく、旬の芋類の収穫祭、すなわち畑作儀礼だったと考えられているという説もあります(これについては「芋の名月」で後述します)。

また、まん丸の欠けたところのない満月は、五穀豊穣の象徴だったと言われています。

いずれにしても、十五夜の満月の夜は、農作物の豊穣を祈る大切な節目となっていたようです。

十五夜の歴史から見るお月見の由来

この時期の秋の空は、年間を通して特に澄み渡り、美しい十五夜を見ることできます。

遠い昔は今と違って、電気も電灯もビルのイルミネーションもありません。

夜空に浮かぶ満月はひときわ大きく輝いて見えたのではないでしょうか。

明るい満月の日は、夜まで遊べる日として喜ばれていたようです。

お月見をする、中秋の名月を鑑賞するという風習は、中国では唐の時代からあったようです。

このことから、お月見は中国由来という説もあります。

中国ではかなり古くから「望月(月を見る催し)」という行事がありました。

それが平安時代に遣唐使によって日本に伝えられ、平安時代の貴族の間に取り入れられました。

「お月見」についての日本で最初の記録は、延喜9年(909年)に醍醐天皇が初めて月見の宴を開いたというものがあります。

その後、室町時代に入ってから、お月見の習慣は庶民へと広がります。

江戸時代になると武士や町民へと次第に広まって行き、それが現在の「お月見スタイル」になった、とも言われています。

 

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十五夜の意味と由来

十五夜は満月を意味しています。

新月と呼ばれる月が出ない時から、丸いお月さまの満月になるまで、およそ15日ほどかかることから、十五夜と呼ばれるようになりました。

昔の人たちは、満ち欠けする月の様子に作物の育ち具合を重ね、
 

  • 農作物の豊作と収穫祈願
  • 願い事の結実
  • ご先祖様とのつながり

 
を月に託して感謝し、祈りを捧げました。

これが十五夜の由来と言われています。

十五夜は毎年違う日?

旧暦の8月15日が十五夜です。

旧暦というのは、月の満ち欠けを基準にしています。

なので、太陽の動きを基準にしている現在の暦との間にはズレが生じます。

そのため、実際には毎年9月中旬~10月上旬の間に旧暦の8月15日がやってくるのです。

2週間以上の幅があるため、十五夜関連の行事を毎年9月15日に固定化しているところもあります。

そのため、十五夜は9月15日と思っている人も多いのですが、十五夜の日にちは毎年異なります。

十五夜はいつも満月じゃない?!

十五夜が満月を意味していることから、毎年満月だと思っている人も多いのですが、十五夜はいつも満月というわけではありません。

実際は、十五夜と満月は1~2日ずれることが多いのです。

どういうことかというと、月と地球の公転軌道の関係が原因しています。

これは新月から満月までの日数が14日間~16日間と差があるからで、満月になるまでの日数が違うために起こります。

なので、十五夜が満月にあたるとは限らないのですが、十五夜にお月見をするのが習わしです。

ちょっとややこしいですね。

今一度要約すると、

十五夜は満月という意味ですが、必ずしも実際の満月の日にあたるわけではなく、それでも毎年十五夜にはお月見をする、ということになります。

 

中秋の名月とはどんな意味?

中秋の名月というのは「秋の真ん中に出る満月」の意味。

旧暦では1月~3月を春、4月~6月を夏、7月~9月を秋、10月~12月を冬としていました。

旧暦8月15日は秋にあたります。

また、旧暦の暦月の日数は29日か30日のいずれかでした。

ということは、15日は暦月の真ん中の日と考えることが出来ますよね。

8月15日=秋(7月・8月・9月)の真ん中で、「中秋」という意です。

このように、秋の真ん中に出る満月、という意味から、中秋の名月と呼ばれるようになりました。

 

芋の名月とはどんな意味?

芋の名月は、「芋名月」とも呼ばれています。

9月頃に収穫される旬の芋類をお供えし、収穫を感謝する意味が名前の由来です。

十五夜には、中秋の名月を鑑賞する他にも、これから始まる収穫期を前にして、穀物が実り豊かに育った秋の収穫に感謝をする意味もあるのです。

 

まとめ

お月さまを鑑賞する風習の始まりは、正確なことはわかっていません。

平安時代から朝廷では宴が開催され、江戸時代から収穫祭として広く親しまれ、十五夜といえば旧暦の8月15日をさすようになりました。

現代の生活では、農作物の収穫に対する感謝の気持ちは薄れがちです。

今年のお月見は、本来の意味や歴史もふまえて、きれいなお月さまを堪能したいものですね。

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