お雛様の三人官女の役割と意味ひな祭りの持ち物の名前と正しい並び方

お雛様の三人官女の役割と意味ひな祭りの持ち物の名前と正しい並び方

お雛様の三人官女の役割と意味は?

ひな祭り三人官女の持ち物は何?

雛人形の三人官女の正しい並び方は?

その疑問、解消します!

三人官女とは何者なのか、

どんな道具を持っているのか、

並ばせ方のポイント、

二段目に飾られる理由も含め、わかりやすくお伝えします。

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お雛様の三人官女の役割と意味は?

子供の頃、実家のお雛様は祖母の代からある七段飾りで、食器やたんす、お化粧道具やお駕籠(かご)まであるとっても華やかなものでした。

今の我が家の二段飾りは、最上段に内裏びなの男雛(お内裏さま)と、女雛(お姫さま)がいて、二段目には、三人官女(さんにんかんじょ)が並ぶコンパクトなもの。

昨今の住宅事情では、一段飾りや二段飾りで、お内裏さま(男雛)とお雛様(女雛)をメインにしたものが増えているようですが、子供が通う保育園や幼稚園では五段飾りや七段飾りといった雛飾りを目にします。

二段でも七段でも、段数が増えると、お内裏様とお雛様のすぐ下の段には『三人官女』が飾られています。

この三人官女、いったいどんな役割を持つ雛人形なのでしょう。

三人官女の意味は?

三人官女の『官女』とはお姫様のお付きの者のことをいいます。

官女というと、召使いのイメージを持つかもですが、今で言えばバリキャリ、バリバリのキャリアウーマンです。

官女は、男子禁制とされた後宮(こうきゅう)で、お姫様の生活管理や雑務を行なったり、家庭教師をする女性のことで、『女官(女官)』とも呼ばれます

後宮というのは、皇后や妃が住む場所のこと。

お姫様お付きの女官が、三人官女です。

三人官女の役割は?

官女は、お姫様の生活管理や雑務を行なうだけにとどまらず、お姫様に礼儀作法や楽器の演奏や歌などを教える立場でもあります。

つまり、家庭教師の役目も担っているのです。

楽器を演奏して歌を詠み、漢文をたしなみ、家庭教師まで務める多彩な才能を持つ女性達が官女。

身の回りのお世話をするだけではなく、お姫様にものを教える立場でもあるのですから、官女がいかに有能な女性たちであるかがわかります。

その中でも、三人官女はトップ3、後宮で働く多彩な才能を持つ女性の中でも、特に優れた3人が、三人官女というわけです。

基本、お姫様は世間知らずの箱入り娘です。

そのため、三人官女の役割は非常に重要で、お姫様の気質に影響する存在であったとも言えます。

このことからも、三人官女の位は非常に高かったことが想像できますね。

女性の官僚、女官とも言われる由縁です。

 

官女の主な役割

  • お姫様の生活・健康管理
  • 雑務
  • 礼儀作法
  • 楽器の演奏
  • 歌を詠む

 
女性が結婚すれば、男性側の家に嫁ぐのが一般的ですが、お姫様の場合は官女も一緒に嫁ぎ先についてきます。

三人官女がお内裏様とお雛様のすぐ下の二段目に飾られているのも、お姫様のお世話をするという意味と、結婚式をサポートするという重要な意味があるのです。

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ひな祭り三人官女の持ち物は何をするもの?

雛人形は、お内裏様とお雛様(お姫様)の結婚式

三人官女はお姫様が幼少の頃から身の回りのお世話をしています。

そのため、お姫様が嫁ぐ時も一緒にやってきて、結婚式では夫婦になるお内裏様とお雛様(お姫様)をサポートするのです。

結婚式では、お祝いのお酒を注ぐ役割もあるので、雛飾りの三人官女は銚子、三宝や嶋台、長柄銚子などを持っています。

三人官女は、ひとりひとり持っているものが違います。

雛人形のセットによって例外はありますが、三人官女の持ち物は、長柄銚子・加銚子・盃(三宝:杯がのったもの)が一般的

三人官女の持ち物は、関東雛と京雛では違います。

関東では、三人官女は杯が乗った三宝(さんぽう)を、一方の京都では、三宝ではなく、公家が婚礼の際に飾った松竹梅の造花を乗せた嶋台(しまだい)を持っています。

銚子(ちょうし)

銚子は、提子(ひさげ)ともいい、 お酒を注ぐための酒器のことです。

長柄銚子にお酒を注ぐための道具なので、お酒を加えるという意味で『加銚子(くわえのちょうし)』とも呼ばれています。

長柄銚子と比べると、柄がない手持ちタイプの酒器となります。

長柄(ながえ)の銚子

柄の長い、白酒をつぐ道具が長柄の銚子です。

銚子は、長柄の銚子にお酒をつぐための道具ですが、長柄の銚子はお酌するときに、直接、器へとお酒を注ぐもの。

注ぎ口のある方が内側(人形の右手側)にくるよう、両手で持たせるのが一般的です。

盃(三宝・三方)/嶋台(島台)

三宝(三方)には盃が乗っています。

盃を乗せる台のことを三宝と言います。

三方ではなくだけの場合もあります。

嶋台は、婚礼などの祝儀の宴席などに用いる飾り台です。

三宝や嶋台は、両手に乗せるように持たせます。

雛人形の三人官女の並び方は?

雛人形ではお内裏様とお雛様のすぐ下の段、二段目に三人官女が並びます。

一般的に、三人官女は両側が立つものと、まん中が立つものとのふた通りがあります。

もし、座っている官女がひとりなら、それをまん中に配置します。

立っている官女がひとりなら、それをまん中に置きます。

雛人形によっては、三人とも立っているものがあります。

三人官女の並び方は基本的に、一人だけポーズが違っている官女を中央に飾るようにします

左右の官女はどう決める?

左右の官女が立っている場合は、それぞれ外側の足が少し前へ出ていますので、それでどちら側かが分かります。

右足が出ている人形は向かって左側へ。

左足が出ている人形は向かって右側へ、というように、外側の脚が前に出るように置きます。

座っている場合は、両側の二人が、中央を少しだけ向くように置きます。

官女が3人共立っている場合は、一人だけ様相や姿が違うものを真ん中にして置きます。

一人の官女だけちょっと違うのはなぜ?

雛人形によっては、三人官女に一人だけ、他の官女と違うお顔の人形がいる場合があります。

よく見ると眉がなくて、お歯黒になっていることが多いです。

お歯黒というのは、明治初期まで続いた女性の習慣で、歯を黒く染めることです。

これは、既婚者や年長者のシンボルとされていたと言われています。

既婚者が結婚指輪をするようになったのは近年のことで、昔は、

  • 眉がないか
  • お歯黒をつけているか

などで、既婚者か独身者を見分けていました。

また、既婚者じゃなくても、結婚していてもおかしくない年齢の女性(年長者)が眉を落とし、お歯黒を付けている場合もあったようです。

正しい並びで並んだ官女に持たせるものは?

官女の手に持たせるのは、まん中の官女には三方・盃・嶋台、向かって右の官女が長柄銚子、左の官女には加銚子(提子)です。

その他、桜もちや草もちなど季節の和菓子をお供えします。

本酌する長柄の銚子は、銚子よりも上位となるので左(向かって右)に並べます。

お雛様の三人官女の役割と意味ひな祭りの持ち物の名前と正しい並び方 まとめ

官女は、男子禁制とされた後宮(こうきゅう)で、お姫様の生活管理や雑務を行なったり、家庭教師をする女性のことで、『女官(女官)』とも呼ばれます。

楽器を演奏して歌を詠み、漢文をたしなみ、家庭教師まで務める多彩な才能を持つ女性達が官女。

女性が結婚すれば、男性側の家に嫁ぐのが一般的ですが、お姫様の場合は官女も一緒に嫁ぎ先についてきます。

雛人形は、お内裏様とお雛様(お姫様)の結婚式。

結婚式では、お祝いのお酒を注ぐ役割もあるので、雛飾りの三人官女は銚子、三宝や嶋台、長柄銚子などを持っています。

関東では、三人官女は杯が乗った三宝(さんぽう)を、一方の京都では、三宝ではなく、公家が婚礼の際に飾った松竹梅の造花を乗せた嶋台(しまだい)を持っています。

三人官女の並び方は基本的に、一人だけポーズが違っている官女を中央に飾るようにします。

官女の手に持たせるのは、まん中の官女には三方・盃・嶋台、向かって右の官女が長柄銚子、左の官女には加銚子(提子)です。

三人官女とお雛様は、嫁ぎ先までも一緒に行くという、とても深いつながりのある関係です。

結婚式に立ち会い、お手伝いをする三人官女の思いを想像するのも、桃の節句の楽しみになりました。

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