ハロウィンで黒猫の仮装をするのはどうして?
黒猫がいる意味と由来は?
黒猫は不吉どころか幸運キャラ?
黒猫の重要な役割を解説。
ハロウィンと切っても切れない黒猫と魔女の関係、
海外や日本での黒猫のイメージや言い伝えも含めて、わかりやすくお伝えします。
ハロウィンで黒猫の仮装をするのはどうして?
コスプレで盛り上がるハロウィン。
最近はイベントも目白押しで、SNSにも楽しいコスプレがたくさんあがっていますよね。
ゾンビ、魔女、カボチャのお化けに混じって、猫耳をつけた黒猫の仮装も目立ちます。
猫好きとしては、どうしても猫のコスプレに目がいってしまいます。
なぜ、ホラーなコスプレが多い中、黒猫のキャラクターがあるのでしょう。
その前に、ハロウィンに仮装をするようになった理由を簡単におさらいしておきましょう。
ハロウィンはもともと古代ケルト人の収穫祭の儀式ですが、ケルト人にとっては、この日は死者の魂が戻ってくる日でもありました。
あの世から亡くなった人が帰ってくるとされる日本のお盆と似ていますね。
ハロウィンが日本のお盆と違うのは、亡くなった人たちの霊だけではなく、悪霊たちも一緒にやってくると考えられていた点です。
◇ハロウィンに戻ってくる霊について詳しくはこちら。
そもそもハロウィンとはどんな起源なのか仮装する由来も簡単に教えて
ハロウィンの日は、悪魔や魔女たちも霊界からやってきます。
そういった悪霊たちに襲われないために、人々は自ら悪霊の仮装をして、仲間であると印象付けることで、自分たちの魂を守っていたのです。
「悪霊たちの仲間と思われれば魂を取られずに済む」
と考えたアイデアからの仮装なので、
ハロウィンの仮装はホラー系になっているんですね。
じゃあ、黒猫も悪霊たちの仲間ってこと?
実はそうなんです。
黒猫は悪霊たち側のキャラクターとして捉えられてきているのです。
どうして黒猫が悪霊キャラになったのか。
その意味を、これからお伝えしますね。
ハロウィンに黒猫がいる意味を教えて
黒猫の仮装は可愛いので、子供から大人まで、男女問わずでトライしやすい仮装ですよね。
ハロウィンの仮装で黒猫が取り入れられた一番の理由は、
黒猫が魔女の使いとされていたことにあります。
前述のように、ハロウィンの日、人々は悪魔や魔女などの悪霊たちに襲われないために、
悪霊の仮装をして、悪霊たちの仲間であると印象付けることによって、自分たちの魂を守っていました。
なので、
魔女にペットのように飼われている黒猫の格好をしていれば、たとえ魔女に見つかっても大丈夫というわけです。
ハロウィンのイラストなどでコウモリやクモが描かれるのも同じ理由です。
黒猫の他に、コウモリやフクロウ、クモも魔女のペットとされていました。
西洋のおとぎ話や童話で登場する魔女の周りにも、コウモリが飛んでいたりしますよね。
一方、魔女は黒猫を馬に変えて、馬車のエンジンとして使うとも考えられてきたようです。
ということで、
ハロウィンに黒猫が出てくるのは、黒猫が魔女の使い(ペット)だからなんですね。
魔女のパートナーともいえる黒猫は、ハロウィンには欠かせないキャラクターのひとつなのです。
他にも、魔女が猫の姿に化けているという説もあります。
古代のケルト人は、猫は未来を見ることができる能力があると信じていました。
そのことから、猫は魔女が変身した姿だと考えられたのです。
魔女の使いにしても、
魔女が変身した姿にしても、
いずれにせよ、黒猫は
黒猫=魔女の仲間
というハロウィンのシンボルのひとつになったわけです。
黒猫は不吉どころか幸運キャラ?!
「黒猫って不吉?」
黒猫は真っ黒な色が夜の闇にまぎれ、隠れることが出来ることから、魔女のパートナーにふさわしいと考えられていました。
魔女が闇夜に悪事を働くには格好のパートナーというわけです。
また、黒という色自体が、邪悪なものを表すという考えがあります。
これは暗闇を怖がる人間の本能から来ているとも言われます。
そういったことから、中世の魔女狩りでは、黒猫も殺されることがありました。
こうした背景も、黒猫が縁起の悪いシンボルと伝えられるようになった要因になっています。
日本にも黒猫については、
「13日の金曜日に黒猫を見ると不幸が起こる」
「黒猫が前を通ると不幸が起こる」
「黒猫をまたぐと不吉が起こる」
などといった、根も葉もない迷信がいくつもあります。
黒猫は幸運キャラ!
不吉な動物にあげられる黒猫ですが、イギリスでは黒猫は幸せのシンボル。
「結婚する時に黒猫が横切ると幸せになる」
とう言い伝えもあります。
フランスでは、黒猫は『魔法の猫』とされ、餌を与え、敬意をもって接する飼い主に幸運をもたらすとされています。
お隣の中国では、古来より黒猫は「幸運」と「冨」の象徴。
日本でも、全身くまなく黒色の猫はカラスネコとも呼ばれます。
真っ黒のカラスネコは、縁起のよい『福猫』として魔除けや幸運の象徴とされてきました。
また、迷信ですが、江戸時代には、黒猫を飼うと労咳(結核)が治ると言われたため、新選組の沖田総司は、これを信じて黒い猫を飼っていたといわれています。
他にも、京都のだん王寺に代表される黒い招き猫は、魔除け厄除けの意味を持つものです。
おなじみのクロネコヤマトの黒猫は、母猫が子猫を口に加えて運ぶときのように優しく丁寧に物を運ぶという企業姿勢です。
魔女の宅急便のジジも黒猫でしたね。
ハロウィンで黒猫の仮装をする意味を教えて不吉どころか幸運キャラ? まとめ
ハロウィングッズの定番はカボチャと魔女と黒い猫。
黒猫はわたしたちの想像力をかきたてる神秘的な存在ですね。
すっかりお祭りとなったハロウィンは、黒猫モチーフも盛り沢山。
黒猫の悪霊キャラ、今年は楽しんでみませんか。
ちなみに、カボチャのお化けには、悪霊を追い払う魔除けの意味もあるんですよ。
◇カボチャのお化けについて詳しくはこちら。
ハロウィンにカボチャその理由と由来で知る名前ジャックランタン物語
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