サンタクロースのトナカイは何頭いるの?
ソリを引くトナカイの名前は?
9頭目が赤鼻のルドルフってホント?
その疑問、解消します!
サンタと共にクリスマスプレゼントを運ぶトナカイ達。
世界中の空を駆け巡るトナカイ誕生の由来も含め、
わかりやすくお伝えします。
サンタクロースのトナカイは何頭いるの?
クリスマスはソリに乗ったサンタクロースが、世界中の子供たちにクリスマスプレゼントを配るために世界中を駆け回っています。
そのサンタクロースが乗るソリを引いているのは、そう、トナカイたちです。
サンタクロースを乗せる空飛ぶソリを引き、一緒にプレゼントを運ぶトナカイは絵本や映画などいろいろな場面で目にします。
トナカイもクリスマスシーズンはサンタさんに負けず劣らずの人気者です。
クリスマスに描かれているサンタクロースとソリを引くトナカイの絵画やイラストでは、トナカイが2頭だったり4頭だったりと様々。
なので、トナカイは何頭なのかはよくわからない印象がありますよね。
現在、サンタクロースのそりは、9頭のトナカイによって引かれていることになっています。
実際のところ、最初はサンタが連れているトナカイの頭数は明確には決まっていなかったのです。
それが1823年に新聞掲載された詩によってサンタが連れているトナカイは8頭とされ、そののち、童謡の『赤鼻のトナカイ』に登場する「ルドルフ」という名前のトナカイが加わりました。
ということで、クリスマスにサンタクロースのそりを引くトナカイの数は全部で9頭いるとされています。
サンタクロースのソリを引くトナカイの名前は?
ルドルフ以外の8頭のトナカイにもちゃんと名前がついています。
その名前が有名になったのは、前述の新聞に掲載された詩です。
詩のタイトルは、
「A Visit from St.Nicholas(サンタクロースが来た)」
ですが、これには別タイトルもあって、
「The Night before Christmas(ナイト ビフォー クリスマス)」
欧米では、こちらのほうが馴染み深い人もいるようです。
1823年に、アメリカのニューヨーク州のセンティネル紙から発表されたこの詩は、新聞社には匿名で投稿された為、誰が書いたものかはハッキリしていません。
一説にはニューヨークの神学者クレメント・クラーク・ムーアが創作したものとも言われています。
作者がハッキリしないとはいえ、この詩の
「サンタクロースが8頭のトナカイ達が引くソリに乗って、プレゼントを届けて周る様子を目撃する」
といった内容が、現在のサンタクロースのイメージを作ったとされているのです。
この詩の中には8頭のトナカイが登場します。
- ダッシャー (Dasher)/突進者
- ダンサー (Dancer)/踊り子
- プランサー (Prancer)/威勢のよい
- ヴィクセン (Vixen)/口やかましい女
- コメット (Comet)/彗星
- キューピッド (Cupid)/愛の神
- ダンダー (Dunder)/雷鳴
- ブリクセム (Blixem)/稲妻
詩の中で、サンタクロースは8頭のトナカイ達の名前を1頭ずつ呼びかけます。
「それ、ダッシャー、それ、ダンサー、それ、プランサーとヴィクセン!行け、コメット、行け、キューピッド!それ、ドナーとブリッツェン!家のポーチの上へ、壁を駆け上がれ、さあ、急いで行け、行け、みんなで急げ!」
口笛を吹き、大声を出して、クリスマスプレゼントを届ける家の屋根に駆け上がるようにトナカイたちをかきたてるのです。
今もこの詩は英語圏の諸国の家庭や学校やテレビなどで、クリスマスのころによく朗読されています。
9頭目は赤鼻のトナカイ ルドルフ
「サンタクロースがきた(ナイト ビフォー クリスマス)」が1823年に発表されてから、100年以上たった1939年に、「ルドルフ 赤鼻のトナカイ(英語名:Rudolph the Red=Nosed Reindeer)」が登場します。
ロバート・L・メイ (Robert L. May)が娘のために書いた詩を元に書かれた児童書がベストセラーとなり、1948年、この物語を元にクリスマスソング『赤鼻のトナカイ』(原題は同じ)も作られます。
「まっかなおはなの~」で始まる『赤鼻のトナカイ』の歌はクリスマスシーズンになると、誰もが一度は耳にしたり口ずさんだことがあるのではないでしょうか?
『赤鼻のトナカイ』の原曲の歌詞では、それぞれに名前がつけられた9頭のトナカイが登場し、主人公の赤鼻のトナカイは「ルドルフ(Rudolph)」と呼ばれています。
クリスマスになると、街中でこの曲が流れているので知っている人も多いかもしれませんね。
物語は『赤鼻のトナカイ ルドルフ物語』としてアニメにもなり、日本でも子供たちに広く親しまれています。
さて、ロバート・L・メイの「ルドルフ 赤鼻のトナカイ」のお話の内容は、「サンタクロースが来た」の世界観を元に作られているので、主人公のトナカイであるルドルフ以外に、トナカイは8頭いるという設定になっています。
物語の中で、赤鼻のトナカイ・ルドルフは特別なトナカイで、他の8頭の先頭に立ってソリを引きます。
それはルドルフの鼻がピカピカ輝く赤い鼻だから。
ルドルフが先頭になると、鼻が星に照らされ光ることで夜道をエスコートできるのです。
ずっと赤鼻にコンプレックスを抱いていたルドルフ。
ですが、サンタクロースが深い霧の中、煙突を探すためにどうしてもルドルフの赤鼻が必要で、サンタクロース直々にルドルフへオファーがあったことで自信を取り戻します。
ルドルフこそ、9頭目にして先頭を走るトナカイというわけですね。
ルドルフは一番の新入りさん。
その新入りさんのルドルフが、一番有名で一番人気者のトナカイなのです。
クリスマスシーズン、クリスマスカードやポスターに描かれているトナカイの数を数えてみてください。
それが8頭立てなのか9頭立てなのかによって、どちらのお話がルーツなのかがわかるかもです。
サンタクロースのトナカイは何頭いるのか名前と赤鼻のルドルフの由来 まとめ
クリスマスにサンタクロースのそりを引くトナカイの数は全部で9頭いるとされています。
9頭の内訳は、1823年に新聞掲載された詩「サンタクロースがきた(ナイト ビフォー クリスマス)」に登場する8頭に、『赤鼻のトナカイ』に登場するルドルフを加えた9頭です。
- ダッシャー (Dasher)/突進者
- ダンサー (Dancer)/踊り子
- プランサー (Prancer)/威勢のよい
- ヴィクセン (Vixen)/口やかましい女
- コメット (Comet)/彗星
- キューピッド (Cupid)/愛の神
- ダンダー (Dunder)/雷鳴
- ブリクセム (Blixem)/稲妻
- ルドルフ (Rudolph)/赤鼻
一番新入りのルドルフが、世界中で一番有名で一番人気者のトナカイなんですね。
サンタクロースと共にクリスマスプレゼントを運ぶルドルフ+8頭のトナカイたち。
普段目にするイラストでは9頭のトナカイたちが描き分けられていることはあまりないですが、彼ら・彼女らにはちゃんと名前があります。
クリスマスやサンタクロース、トナカイなどのエピソードを知ることで、クリスマスがより楽しく感じられてきませんか。
素敵なクリスマスになりますように!