小正月に食べる小豆粥の基本の作り方は?
炊飯器の場合はどうする?
小豆粥レシピを超簡単にする裏技とは?
その疑問、解消します!
ダイエットにも人気のほのかな甘みがおいしい小豆粥、
正統派の作り方から、
えっと驚く裏技的作り方まで、具体的にお伝えします。
小正月に食べる小豆粥の作り方
小さな時から食いしん坊だったので、思い出も食べ物にまつわることばかり。
子供の頃の新年といえば、お正月にはおせちを食べて、1月7日は七草粥、1月11日は鏡開きでお餅をいただいて、1月15日の小正月は小豆粥を食べていました。
◇ 小正月について詳しくはこちら
・小正月とは何する日?正月との意味の違いと行事食が小豆粥の由来
なので、どこの家でもそうなのかと思っていたら、小正月の1月15日に小豆粥をいただくというのは、七草粥や鏡開きほど行われていないようです。
もともと小豆が好きなので、普段から小豆を煮たり、小豆料理を作ります。
小豆というと面倒に感じるかもしれませんが、ほかの豆類と比べると水に浸す必要もなく、扱ってみるととても便利な食材です。
小豆にはデトックス効果があるとも言われます。
年末年始の暴飲暴食(笑)をデトックスする意味もこめて、小正月には小豆粥をいただいてみませんか?
昔から、
「小豆粥を食べると、1年間の邪気を祓い万病を除く」
とされ、無病息災を願って食べられてきた小豆粥。
小豆の赤色には悪鬼や疫病を払う力があると言われており、小正月に小豆粥を食べると1年間健康で過ごせると考えられていたのです。
小豆粥はお米と小豆があれば、誰でも出来ます。
簡単に作れてヘルシーな小豆粥、ぜひ作ってみてください。
まずは、基本的な作り方をご紹介しますね。
小豆粥の基本レシピ
小豆粥は小豆を米と一緒に最初から炊く方法もありますが、先に茹でておく方が美味しくできます。
今回はお米一合で作ります。
人数分の目安としては4人分程度。
二人暮らしでおかわりができるくらいの量が出来上がります。
■ 用意するもの
- 米:1合
- 水(小豆の煮汁):4~5カップ
- 小豆:60g
- 塩:少々
■ 作り方
1. 小豆をひたひたの水でひと煮えさせて、煮汁を捨てる。
2. 1を2回繰り返す。
3. 小豆を柔らかくなるまで中火で煮る(30分~40分)。
4. 柔らかくなったら小豆と煮汁を分けておく。
5. 小豆の煮汁でおかゆを作る。
土鍋に米、水、小豆の茹で汁を入れて蓋をしないで火にかけ、沸騰後吹きこぼれないよう直ぐに弱火にして蓋をして約30分炊く
6. 火を止める前に塩と小豆を入れて軽く混ぜ合わせる。
お餅を入れるなら、ここで加える。
7. フタをして5~10分蒸らす。
お粥は、途中でかき混ぜると米粒がつぶれてしまい粘りが出てしまいます。
なので、焦げ付き防止のためには、途中で1回だけ鍋の底からかき混ぜるだけにします。
また、小豆を加えたら軽く混ぜるのがコツ。
小豆を入れてからかき混ぜすぎると、小豆がつぶれてしまって見栄えが悪くなり、小豆のえぐみが出ることもあります。
お餅が余っているなら、お餅を一口サイズに切り最後に加えるのも美味しいですよ。
お餅はお粥が炊き上がる少し前に一緒に煮てもいいですし、焼いてから入れても香ばしくて美味しいものです。
小豆粥の作り方炊飯器の場合は?
鍋で煮る余裕がないときや、放っておける炊飯器で作りたい場合もありますよね。
今どきの炊飯器にはお粥用の水加減がついているものが殆どなので、水加減はそれに従って入れます。
やわらかいのが好きだからと多めの水を入れると吹き出すのでご注意を。
炊飯器を使う場合は、上記の基本のレシピの4、小豆を煮上げて煮汁と分けるまでを行います。
1合分の研いだお米を炊飯器の内がまに入れ、小豆の煮汁を入れます。
1合分のお米で作るお粥の水加減まで煮汁が足りない場合は、印まで水を足します。
最後に小豆と塩小さじ1を入れ、お粥モードでスイッチを入れればOK。
炊飯器によっては、お粥の仕上がりが異なります。
もう少し柔らかくしたい場合は、鍋に移し水を足して好みの柔らかさになるまで煮ます。
仕上がりが柔らかすぎる場合は、鍋に移してからフタをせずに煮込むと水分が飛ぶので好みのかたさに近づけることができます。
小豆粥レシピを超簡単にする裏技とは?
お米を土鍋でコトコト・・・
下茹でした小豆を、頃合いを見計らって・・・
時間のあるときなら料理を楽しめますが、なかなかそうもいかない時もありますよね。
小豆粥の基本レシピと炊飯器で作る場合をお伝えしましたが、もっと簡単に作る方法もあります。
まず、小豆は市販のゆであずきを利用すると、下ごしらえの手間が省けます。
市販の茹で小豆は「赤飯用」のものであれば、ゆで汁も入っているので便利です。
土鍋も炊飯器もお米から炊きますが、より簡略化する作り方もあります。
それはご飯からお粥を作ること。
ご飯から炊く場合は手早く作れるメリットがありますが、粘り気のある汁が出やすいというデメリットがあります。
ですが、手早く作れるというのは魅力的です。
時短にもなりますし、残りご飯がある場合は試してみてはいかがでしょうか。
超簡単小豆粥をご飯で作る
ご飯と市販の茹で小豆を使った小豆粥のレシピです。
■ 用意するもの
- ご飯:300gくらい
- 水(小豆の煮汁):4カップ
- 茹で小豆:60g~(お好みで増やしても)
- 茹で汁:あるだけ(100ccを目安に)
- 塩:少々
■ 作り方
1. 鍋にご飯と水を入れて、米粒をつぶさないようにしながらご飯をほぐし、中火にかける
2. フタなしで、 沸騰して吹きこぼれる前に弱火にする。
3. フタを少しずらした状態で10~15分間煮る。
4. お米が粥状になったら、茹で小豆と茹で汁を加え、混ぜ合わせる。
5. ひと煮立ちしたら火を止め、塩を一つまみ入れ、フタをして5~10分むらす。
土鍋や炊飯器を使って作るときと同様、お好みでお餅を入れると美味しいです。
ご飯から作る時も、お米から作る時と同様、途中でかき混ぜると米粒がつぶれてしまい粘りが出てしまいます。
かき混ぜるのはなるべく少なく、できれば一度だけにしましょう。
ウルトラ簡単小豆粥を赤飯パックで作る
ご飯から作るより、より簡単に、つまり最も簡単に小豆粥を作る方法は、市販されているお赤飯のパックを使う方法です。
こちらは、もち米、小豆、食塩のみを使用した、自然な味わいのお赤飯のパックです。
着色料を使用せず、小豆の煮汁だけで色づけをしているので安心していただけます。
もち米は新潟県産こがねもち米、小豆は北海道産を100%使っており、もっちりおいしい風味豊かな赤飯です。
小豆粥の作り方は超簡単、お赤飯パックを開けて、水を加えて煮るだけです。
意外に美味しく出来上がりますので、是非トライしてみてください。
■ 用意するもの
- 赤飯パック:160g(ご飯2膳分くらい)
- 水:2カップ
- 塩:少々
■ 作り方
1. 鍋に赤飯と水を入れて、米粒をつぶさないようにしながら赤飯をほぐし、中火にかける
2. フタなしで、 沸騰して吹きこぼれる前に弱火にする。
3. フタを少しずらした状態で10~15分間煮る(途中軽く混ぜる)。
4. お米が粥状になったら、塩を一つまみ入れ、フタをして5~10分むらす。
小正月の小豆粥の基本の作り方と炊飯器レシピ超簡単に作る裏技とは?まとめ
お粥の作り方には大きく分けると2通りあります。
ひとつは、お米から作る方法。
もうひとつは炊いてあるご飯から作る方法です。
本来のお粥は、生のお米を多めの水で柔らかく炊いて作るもの。
ご飯から炊く場合は手早く作れるメリットがありますが、粘り気のある汁が出やすいというデメリットがあります。
お米から作る場合も、ご飯から作る場合も、途中でかき混ぜると米粒がつぶれてしまい粘りが出てしまうため、できるだけかき混ぜないのが美味しく作るコツです。
小豆粥は消化が良いので胃腸が疲れた時や食べ過ぎのあと、二日酔いの次の日などにもピッタリです。
最近はダイエットにも人気がありますね。
小豆粥の味付けとしては、塩をちょっと控え、ほんの少しの砂糖を加えるのも美味しいですよ。
あなた流の美味しいお粥を作ってみてくださいね。
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