年始の挨拶回りをビジネスマンがする理由は?
時期はいつまで?
アポは必要?
新年の挨拶の言葉、例文は?
その疑問、解消します!
覚えておきたい挨拶回りのビジネスマナー、
気をつけるべきポイント、
ビジネスチャンスへの繋げ方も含めて具体的にお伝えします。
年始の挨拶回りをビジネスマンが外せない理由
新しい年の始め、得意先へ挨拶回りをしなければならないビジネスマンにとっては、『年始の挨拶回り』は一年の初めの大事な行事です。
挨拶は社会人としての基本的なマナーでもあるので、おのずと相手からも重要視されます。
ここをはずしてしまうと、相手側によっては「常識がない」などと心証を悪くして取引に影響が出ることも。
ぜひビジネスマンとして恥ずかしくない訪問のマナーを身につけておきましょう。
マナーというと、つい身構えてしまうかもですが、
「なぜ、そうしたほうが良いのか」
という、基礎となる理由を理解できていると、どのような場においても応用が効くものです。
まずは年始回りの意味を理解しておきましょう。
年始回りの意味とは?
年始回りは、本家と分家に分れた一族がお互いの家を訪ねてお正月を祝ったのが始まりとされています。
正月三が日に、日頃お世話になっている人に挨拶に回るのが年始回り。
時代と共に、本家と分家といった親戚以外にも、仲人や上司などお世話になっているお家へ出向いてご挨拶する行事へと変わりました。
現在では実家や親類、直属の上司、特にお世話になった知人、仲人の家、仕事の取引先を訪問するのが一般的です。
ビジネスの年始回りの意味とは?
ビジネス上の年始回りは、仕事始めの後に相手の会社に直接出向いて挨拶をするのが一般的です。
取引先を訪問して、
『昨年のお付き合いに感謝し、また新年も良いお付き合いをしていただけるようご挨拶をする』
のがビジネスの年始回りです。
つまり、お互いの関係の更なる発展を願って行なう挨拶ですね。
この挨拶の時は、『直接出向く』というのが肝心です。
なぜなら、作法的には年始回りが正式な新年のご挨拶とされているからです。
今後も取引を続けて良い関係を望む相手に対して、
「年賀状を出しているから年始回りはやめとこう」
というのは完全NG。
本来、年賀状を出すのは年始回りに行くことができない時の代替行為です。
稽古事や芸事の世界など、古くからのしきたりを重んじる世界では、今でもお年始回りは欠かせない行事となっています。
年始の挨拶はビジネスチャンス?
ビジネスマン、とりわけ営業マンにとっては顧客への年始回りはビジネスチャンスでもあります。
挨拶回りといえども、営業の仕事であることに変わりはありません。
営業の心得である、
「相手の困っていることを聞き出す」
ということを忘れずに行うことで、年明け早々の案件獲得につながるような話ができる可能性もあります。
挨拶だけで終わらないようにすることで、有意義な挨拶回りにすることもできます。
また、前年にトラブルが有ったなどで訪問しづらくなってしまった相手であっても、年明けに、新年のご挨拶ということであれば訪問しやすいものです。
面と向かって、旧年中のトラブルのお詫びをすると共に、新しい年に向けたやる気アピールをして、リカバリーショットを打つ意欲を示すこともできますね。
年始の挨拶回りの時期はいつまで?
ビジネスマンにとって挨拶回りは、お互いに良い関係で仕事のスタートを切るための大切な儀式です。
プライベートで親戚や知人などに挨拶をするのは1月15日くらいまでと少し時間に余裕がありますが、
ビジネスにおいて年始の挨拶をする際は、基本的に1月7日の松の内までに行くのが良いと言われています。
とはいっても、一般企業の場合は三が日に営業していないところがほとんどですよね。
たとえば担当者が有給を取得している場合には、7日までに挨拶できない可能性だってあります。
また、あなたのほうも、年明けに挨拶に伺うといっても、通常はいくつもある取引先を自分の思うようには回ることはなかなか出来ないもの。
業務に差し支えのない時間帯に伺うとなると、先方の都合もあるし、全ての取引先を回るには数日かかることもあるかと思います。
どうしても上手くスケジューリング出来ない場合は、、小正月である1月15日までに済ませるようにします。
業種や地域によっては、1月15日までに行くのが慣習化されているところもあります。
年始の挨拶は年が明けてから早いに越したことは無いですが、会社の休み期間もそれぞれ違います。
1月15日を過ぎてしまうと、『年始』という期間につきものである『明けましておめでとうございます』という挨拶がそぐわなくなってきます。
年明けから日が経つほど、『本年もよろしくおねがいします』といった挨拶のほうがしっくりきますね。
年始の挨拶回りにアポは必要?
元々の年始回りは予告せずに伺うものです。
年始回りの場合は特にアポイントを取りません。
お互い年始回りをしていたりするので、挨拶だけのために時間が取れないといった理由からです。
ですが、最近は年始回りを相手に確認してから訪ねるケースも増えてきました。
アポ取りについては、業種や相手との関係性にもよります。
アポイントについて迷った場合は、上司に確認するなどしてみましょう。
年始の挨拶回りに手土産は必要?
手土産は特に必要ありません。
会社がタオルなどを用意している時はそれを持っていきます。
年始の挨拶回りの内容は?
年始回りですから『明けましておめでとうございます』に続けて、
「本年もご愛顧のほどよろしくおねがいします」
「○○○(社名やプロジェクト名)を今年もどうぞよろしくお願いします」
といった簡単なもので大丈夫です。
『年頭にあたり、御挨拶に参上致しました』という一言を冒頭に添えるとより丁寧な印象になります。
■ 年始の挨拶回りの文例
年頭にあたり、御挨拶に参上致しました。
明けましておめでとうございます。
昨年中は大変お世話になり、ありがとうございました。
本年もご愛顧のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
アポなし訪問の場合の時間はどのくらい?
基本は、玄関口や受付口のみでの挨拶にとどめます。
アポイントメントをとってから訪問する場合でも、挨拶回りに要する時間は30分を目安にしましょう。
年明けは、お互い多忙です。
相手のことを気遣うことを忘れずに。
目的の相手が留守のときは?
年始の挨拶回りに出掛けた先で、担当者が不在の場合は、名刺を置いてき
ます。
名刺の右肩に、『謹賀新年』や『恭賀新年』、『御年賀』などと赤の色で書いておきます。
専用の朱印があれば押印しておきます。
その名刺を訪問先で渡せば、仮にアポなし、不在であっても訪問の意図がわかるので丁寧ですね。
年始の挨拶回りをビジネスマンがする理由アポ時期と文例の必須マナーのまとめ
ビジネス上の年始回りは、仕事始めの後に相手の会社に直接出向いて挨拶をするのが一般的です。
お互いの関係の更なる発展を願って、
『昨年のお付き合いに感謝し、また新年も良いお付き合いをしていただけるようご挨拶をする』
のがビジネスの年始回りです。
ビジネスにおいて年始の挨拶をする際は、基本的に1月7日の松の内までに行くのが良いと言われていますが、スケジュール的に無理な時は、小正月である1月15日までに済ませるようにします。
年始回りの場合は特にアポイントを取りません。
挨拶先の相手が留守のときは、訪問の意図がわかるように、名刺の右肩に『謹賀新年』などを赤い色で書いて置いてきます。
年始の挨拶は礼儀であり、新たなビジネスチャンスの一つでもあります。
年明けの挨拶をスマートにこなして、新たな一年のビジネスにつなげていけるといいですね。