乗り物酔いの予防に効果的な対策は?酔わないための簡単な方法と準備

乗り物酔いは予防できる?

手軽にできる対策はある?

酔わないための効果的な方法は?

事前に準備するものは?

その疑問、解消します!

乗り物酔いのきっかけになる原因、

普段からできる予防法、

乗る前にできる効果的な酔い止め対策も含めて、わかりやすくお伝えします。

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乗り物酔いはつらい!

乗り物酔いは経験者でなければわからないつらい症状です。

乗り物は暮らしに欠かせないアイテム。

旅行のみならず、どこに行くにも必須のアイテムですよね。

「移動」を繰り返してわたしたちは生きています。

今のような交通手段がない頃の、はるか昔から人々は乗り物酔いに悩まされてきました。

古くは平安時代の、「今昔物語集」に、

牛車に乗った武士たちが乗り物酔いを起こし、吐いてしまった

という話があります。

この “牛車に乗った武士たち” のひとりは、「坂田金時」であったとされています。

坂田金時というのは、あの有名な「まさかりかついだ金太郎」さんです。

クマにまたがりお馬の稽古をした野生児ですら、車酔いには勝てなかったというのですから、乗り物酔い、恐るべし。

駕籠(かご)や人力車を使っていた頃の人達も乗り物酔いに悩まされていました。

駕籠で気分が悪くなった話や、駕籠酔いの対策などは、落語や小説、旅行の心得を書いた本などに多く残されています。

赤穂浪士の討ち入りの成功を、駕籠で江戸から播州赤穂に伝えに行った使者は、駕籠に休まず乗っていたせいで、赤穂に到着した時には息も絶え絶えだったという話もあります。

確かに駕籠は見るからに酔いそう^^;

それが高速となると、現代の車酔いなんてもんじゃないですよね。

超特急の「早追い駕籠」などは、気を失うこともあったといいます。

近代では、あの勝海舟も乗り物酔いに悩まされたとか。

咸臨丸での渡米は有名ですが、実際は、船酔いでのたうち回り、ついには海の真ん中で、

船を下りる!

と騒ぎ出したなどという話も伝えられています。

真偽はともかく、はるか昔から乗り物酔いは人々を悩ませてきたのです。

乗り物酔いは、乗り物から降りてしまえば短時間で回復するせいもあって、乗り物酔いをしない人からみると「?」といった悩みに思われがち。

要は、自分の身体は自分でなんとかしなければならない状況に置かれる中で、なんらかの工夫が必要なわけです。

早追い駕籠に乗る人は、気付け薬を飲んだり、床ずれの塗り薬なども用意したといいます。

現代ではどんな対策や準備ができるのか、乗り物酔いの予防法をお伝えしていきますね。

乗り物酔いの対策は?

乗り物酔いは、乗物などの『揺れ』によって起こる症状です。

慣れない乗り物の揺れが、脳を混乱させ、吐き気などの症状を引き起こすのが乗り物酔い。

車やバス、船や飛行機などの不規則な揺れ、視界から入る感覚の錯覚、乗り物の匂い、ストレスや体調不良などからくる「自律神経の乱れ」が原因です。

◇ 原因について詳しくはこちら。
乗り物酔いはなぜ起きる?症状と原因でみるなりやすい人なりにくい人

乗り物酔いを引き起こすきっかけは、以下の状況が考えられます。

  • 睡眠不足や疲労などによる体調不良
  • 空腹や食べ過ぎ
  • ストレスや心配事などの精神不安
  • 乗り物内での読書
  • 酔うかもしれないという思いこみ

ひとつひとつ対策を見ていきますね。

睡眠不足や疲労などによる体調不良

脳が疲れていると、酔いやすくなります。

なので、睡眠不足は大敵です。

睡眠不足は、自律神経の乱れを誘発します。

前日の睡眠は十分にとるようにして、疲労にも注意しましょう。

空腹や食べ過ぎ

食事の加減も必要です。

満腹も空腹もよくないので、消化の良いものを腹八分目程度には食べておくほうがいいですね。

乗り物に乗る1時間くらい前に食事をするのがおすすめです。

また、酔いやすい食べ物としては卵があげられます。

オレンジやグレープフルーツなどの柑橘系は胃酸を刺激するので、避けましょう。

ストレスや心配事などの精神不安

リフレッシュするために音楽を聴く、眠ってしまうなども効果があります。

眠るのは、意外と有効な方法です。

視覚からの情報がなくなるため、寝たら酔いが治った、ということもよくある話です。

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乗り物内での読書

下を向いているだけでも酔いやすいくなります。

読書やスマホは厳禁

三半規管と視覚から入る情報がズレると酔いやすくなるので、目線は近くにしないで、遠くをぼんやりと見るようにします。

横の景色を見ると景色が動いて視覚情報がズレてしまうことがあるため、進行方向に座り、なるべく正面(進行方向)を見るようにします。

酔うかもしれないという思いこみ

病は気から、といいますが、精神的なことも酔いに影響します。

もしかしたら酔うかも

といった心理的な不安感が、乗り物酔いを助長することがわかっています。

前述のように、音楽プレーヤーに好きな音楽を入れて聴いたり、眠るなどしてリフレッシュをはかりましょう。

ペパーミントには、酔い止め効果があるとされています。

ペパーミント味のガムやアメをなめるのもリフレッシュになりますね。

「酔いやすい」「酔うかも」といった思いこみはしないように心がけましょう。

乗り物酔いは予防できる?

普段から、ブランコなどの揺れる遊具に馴染むようにしたり、いろいろな場所に出かけてさまざまな種類の交通機関に乗るなどすると、乗り物酔いがしにくくなるといわれています。

どういうことかというと、内耳には「慣れる」という現象があるので、刺激を経験して揺れや振動に慣れることで、同じ性質の刺激からくる乗り物酔いには、反応しにくくなるからです。

乗り物に乗る前に準備できる予防対策もあります。
 

乗り物に乗る前に準備できる予防対策

  • 酔い止め薬・精神安定剤を飲む
  • ゆったりとした服装を心がける
  • 飲料を持ち込む
  • 酔わないと暗示をかける
  • 乗車前に体をほぐしてリラックスする

 

それぞれ具体的にお伝えしますね。

酔い止め薬・精神安定剤を飲む

乗り物に乗る約30分前にを服用すると効果的です。

事前に服用するようにすれば、水がなくて飲めないということを防ぐこともできますね。

薬を飲んだから大丈夫!

という安心感にもなり、精神的にも落ち着きます。

ゆったりとした服装を心がける

お腹やウエストまわりが締め付けられた状態だと酔いやすくなります。

衣服は身体を締め付けない、ゆったりしたものを選びましょう。

飲料を持ち込む

水分補給に、さっぱりしたペットボトルの飲み物(スポーツドリンク、お茶など)を冷やして持っていくと、リフレッシュにもなります。

オレンジジュースなど柑橘系のものは胃酸を刺激するのでNG。

酔わないと暗示をかける

酔わない!

という自己暗示はとても重要です。

簡単なことですが、自分で酔わないと暗示をかけるのは、かなり効き目があります。

乗車前に体をほぐしてリラックスする

同じ姿勢が続く乗り物に、身体に凝りやだるさを感じたまま乗ると、身体がより緊張してしまい、乗り物酔いをまねきやすくなります。

事前に簡単なストレッチや体操をするのは、酔い止め効果が期待できます。

乗り物酔いの予防に効果的な対策は?酔わないための最適な方法と準備 まとめ

はるか昔から乗り物酔いは人々を悩ませてきました。

乗り物酔いの原因は、車やバス、船や飛行機などの不規則な揺れ、視界から入る感覚の錯覚、乗り物の匂い、ストレスや体調不良などからくる「自律神経の乱れ」です。

乗り物酔いを引き起こすきっかけは、

  • 睡眠不足や疲労などによる体調不良
  • 空腹や食べ過ぎ
  • ストレスや心配事などの精神不安
  • 乗り物内での読書
  • 酔うかもしれないという思いこみ

これらのきっかけに加えて、乗り物に乗る前に、準備できる予防対策をすると、乗り物酔いの不安が取り除けます。

  • 酔い止め薬・精神安定剤を飲む
  • ゆったりとした服装を心がける
  • 飲料を持ち込む
  • 酔わないと暗示をかける
  • 乗車前に体をほぐしてリラックスする

乗り物酔いは、事前の対策や準備である程度予防できるものです。

必要以上に乗り物酔いを意識しないで、車内では自分に合った楽しみを見つけられるといいですね。

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