乗り物酔いになったらどうしたらいいの?
酔ってしまってからの解消法は?
すぐに降りられない時はどうする?
その疑問、解消します!
乗り物内で気持ち悪さを和らげる対処の仕方、
わたしの経験上、特に効果があった解消法を含めて、わかりやすくお伝えします。
乗り物酔いになったらどうしたらいいの?
乗り物酔いはつらいものです。
初期症状としては、生あくびや生つば、冷や汗が出る、胃腸に違和感を覚えるなど。
そのうち顔から血の気が引いて顔面蒼白となり、頭痛や吐き気、めまいといった症状へとエスカレートしていきます。
乗り物酔いのなりやすさと、健康の度合いは全く無関係です。
病気知らずの健康自慢でも酔いやすい人もいれば、逆に病気がちでも酔いにくい人もいます。
ただ、健康状態が悪くて精神的に落ち込んでいるような場合は、酔いやすくなる傾向にあります。
乗り物酔いって、どんなに気をつけていても、その日の体調や、乗り物の環境によって、酔ってしまうことってあるんですよね。
ふだん乗り物酔いをしないタイプの人でも、一定の条件がそろえば乗り物酔いは誰にでも起こり得ることが分かっています。
一般的に、乗り物酔いは、その乗り物から下車すると、短時間で回復します。
なので、乗り物酔いから解放される一番手っ取り早い方法は、乗り物から降りること。
車なら、駐車スペースを見つけて車から降り、外の新鮮な空気を吸います。
風にあたって深呼吸をしたり、遠くの景色を眺めたりして気分を整えると、楽になります。
とはいっても、バスなどで移動中ともなるとそうはいきませんよね。
「走行中に乗り物酔いになってしまったらどうしたらいいの?」
わたしの経験も含めて、有効な対策をご紹介します。
乗り物酔いの解消方法は?
乗り物酔いが解消する一番の方法は、乗り物から降りること。
予定を優先しないで休憩するのが最善です。
ですが、自分の意思だけではどうにもならない場合や、途中下車ができない乗り物もありますよね。
「走行中に気持ち悪くなってきた・・・」
そんなときは、以下の方法を試してみてください。
薬を飲む
わたしの経験上、乗り物酔いをしてしまったとき、症状を解消する方法で最も効果的だったのは、薬を飲むことです。
酔い止めの薬は、酔ってしまってから服用しても効果が得られます。
酔い止めは「予防のために前もって飲むもの」と誤解している人が多いようですが、酔ってからでも効く処方になっています。
酔い止めの薬には、自律神経を整える成分や胃腸が異常に活動するのを鎮める成分が含まれていて、吐き気などを防止・抑制する効果があります。
移動中、乗り物酔いになってしまっても、薬を飲むことで、吐き気や頭痛、めまいなどの症状が緩和・改善されます。
水なしでも飲めるタイプもあります。
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遠くを見る
乗り物酔い対策としてよく知られているのが、「遠くを見る」。
予防にも対処にも使える酔い止めの方法です。
具体的には、
「できるだけ遠くの前方の景色を見る(横の流れる景色は見ない)」
これにはちゃんと根拠があります。
乗り物に乗っているときの横に流れる景色というのは、きちんと目で追うことができません。
人間の眼球を動かす能力には限界があり、その限界を超えたときに目の平衡機能障害が起こり、酔いやすくなります。
なので、流れる景色を視界に入れずに、遠くの景色を見るようにするのは理にかなっているのです。
また、遠くの景色を見ていると、どの方向に揺れるのかがある程度予測できますよね。
それによって目から入る視覚情報と、身体が感じる感覚のギャップが脳内で補正され、車酔いを抑えられるわけです。
船に乗っている場合は、水平線を眺めているのがおすすめです。
眠る・目をつぶる
ヘッドレストや背もたれに頭を付け、頭ができるだけ揺れないようにして目をつぶります。
そのまま眠るのがベストですが、眠れなくても意識レベルが下がれば楽になってきます。
乗り物酔いは、視覚認識と体の動きのズレが主な原因。
なので、目を閉じるようにしていると軽減していきます。
衣服を緩める
ベルトをゆるめる、胸元のボタンを開けるなどして、衣服を緩めましょう。
上着を脱いだり、髪留めを外すなど、身体をリラックスさせることで、気持ちもリラックスできます。
座席を倒す
気持ちが悪いからと下を向いたりすると、背中が丸まってしまい、胃が縮むような姿勢になります。
身体をリラックスさせるために、できるだけ背中を丸めないように座ることがポイントです。
リクライニングシートであれば、座席を倒して座りましょう。
窓を開ける
可能であれば、窓を開けて新鮮な空気を取り込みます。
風にあたることで、気分が軽くなることもあります。
窓を開けるのは、におい対策にもなります。
親指を噛む
船酔いをしたときに、同行していた叔母から教わったのですが、
「気分が悪くなったときは手の親指を噛む」
というものです。
具体的には、親指の第一関節を15秒位、痛いくらいに強く噛みます。
かなり気が紛れたので、あとで調べてみると、手の親指の第一関節の神経は、車酔いに関係する目や耳の神経と繋がっているのだとか。
気持ちが悪い、吐き気がするといった時に噛むと、「痛い」という情報が先に脳に伝わるため、気分が悪くなる原因をさえぎることができるという仕組みです。
氷を口に含む
氷があれば、の話になってしまいますが、氷を口に含むのは不快な車酔いの症状を鎮めるのにとても効果的です。
乗り物酔いは、視覚情報と体の位置情報のズレによって、自律神経のバランスが崩れることで起きます。
崩れた自律神経のバランスを元に戻すためには、他の刺激を与えてあげるのが良いとされています。
先述の「親指をかむ」もそうですね。
胃の不快感を引き起こしている神経が、氷の冷たい刺激によってさえぎられ、自律神経のバランスが元に戻るという考え方です。
しょっちゅう車酔いをしていた子どもの頃、パーキングエリアで買ってもらうソフトクリームでケロッと治ることがよくありましたが、「休憩&刺激」の効果だったのかなと思いあたりました。
氷がなければ、アイスクリームなどでも代用できますね。
乗り物酔いに効くツボの刺激
手のひらを上に向けた状態で、手と手首の境目にあるしわの真ん中から指3本分ひじ側へ進んだところに「内関(ないかん)」というツボがあります。
胃の不快感や吐き気を和らげ、乗り物酔いに効くとされており、二日酔いに効くツボとしても知られています。
乗り物内で簡単にできるので試してみてください。
吐く
吐きたい時は、我慢せずに吐いた方が楽になります。
吐いた後は口の中をゆすぐなどして、スッキリさせましょう。
一度吐いてしまうとずいぶん楽になります。
乗り物酔いになった時の対処法!酔ってしまってからの解消方法10選 まとめ
乗り物酔いから解放される一番手っ取り早い方法は、乗り物から降りること。
乗り物に酔ってしまったとき、つらい症状を和らげたり解消する方法には以下のようなものがあります。
- 乗り物から降りる
- 薬を飲む
- 遠くを見る
- 眠る・目をつぶる
- 衣服を緩める
- 座席を倒す
- 窓を開ける
- 親指を噛む
- 氷を口に含む
- 乗り物酔いに効くツボの刺激
- 吐く
酔い止めの薬はとても効果があるので、もしもの時の安心薬として、準備しておくと気持ち的に余裕ができます。
乗り物酔いは、心理的なものも影響します。
酔ってしまった時は、
「すぐに落ち着く、すぐに治る」
と自己暗示をかけるのもポイントです。
自分に合った対処法を見つけてみてくださいね。
乗り物酔いについては以下の記事もご参考に。
◇ 乗り物酔いの原因についてはこちら。
乗り物酔いはなぜ起きる?症状と原因でみるなりやすい人なりにくい人
◇ 乗り物酔いの予防法についてはこちら。
乗り物酔いの予防に効果的な対策は?酔わないための最適な方法と準備