2019年秋の全国交通安全運動の日程は?
全国交通安全運動とはどんなことをするの?
取り締まり対象は?
その疑問、解消します!
秋に全国交通安全運動が実施される理由、
2019年の重点項目、
運転中のスマホの罰金も含めて、わかりやすくお伝えします。
秋の全国交通安全運動(週間)2019年の日程はいつ?
夏の暑さも忘れて、街が秋めいてくる頃。
「やたらとパトカーを見かけるなー」
と思っていたら、ネズミ捕りに出くわして、
「ああ、秋の交通安全週間なのね」
と毎年、気付かされます。
2019年の秋の全国交通安全運動の日程は、9月21日(土)から30日(月)までの10日間。
そして、9月30日は交通事故死ゼロを目指す日となっています。
「全国交通安全運動」と「交通安全週間」は同じものです。
「交通安全週間」のほうが耳馴染みがありますが、正式名称は「全国交通安全運動」なので、この記事では「秋の全国交通安全運動」を使用します。
実際、全国交通安全運動は10日間行われるので、「交通安全週間」という呼び方はそぐわないのですが、ついクセで使っちゃうんですよね。
全国交通安全運動は、毎年、春と秋の2回行われており、原則、以下の期間が実施期間となります。
- 春の全国交通安全運動:4月6日~4月15日
- 秋の全国交通安全運動:9月21日~9月30日
統一地方選挙(春)など、重要な行事が行われる場合は、全国交通安全運動の時期をずらすこともあります。
秋の全国交通安全運動とは?
前述のように、全国交通安全運動は春と秋の年に2回です。
春は入学シーズン。
登校に不慣れな子どもたちが登下校したり、大人も環境が変わる時期です。
また、陽気とともに子どもたちが外で遊ぶようになると、交通事故の危険も隣り合わせとなります。
そのため、春に交通安全運動が実施されるのですが、秋に行われるのはどうしてなのでしょう。
秋に全国交通安全運動が実施されるのはなぜ?
日本の気候は6月21日頃の夏至の日を境に、日が短くなっていきます。
秋になると、より日の短さを感じるようになりますよね。
日没時間が早まると、それだけ歩行者や車に気づきにくい状況になり、事故が増えやすくなります。
秋の全国交通安全運動は、冬にかけて日が短くなっていく時期に、歩行者やドライバーに交通安全の意識をより強く持ってもらう狙いがあります。
全国交通安全運動の意味とは?
全国交通安全運動は、交通安全について意識を高めてもらうことを目的に、日本全国で実施される啓発活動の期間です。
内閣府の要綱によると、以下のように定義されています。
全国交通安全運動といえば、取り締まりをイメージして警察の印象が強いかもですが、各省庁や自治体、日本自動車連盟など関連する公益社団も参加しています。
全国交通安全運動の歴史は?
全国交通安全運動の歴史は古く、元々は1948年(昭和23年)11月15日の国家地方警察本部長官通達に基づき実施されました。
その後、時代と共に自動車が普及し、それに伴う交通事故の急増から、1962年(昭和37年)以降は政府の重要施策として、内閣府の交通対策本部が中心となって実施しています。
秋の全国交通安全運動の取り締まり対象は?
全国交通安全運動は季節ごとに若干ルールが変更となり、取り締まりの重点も異なります。
警視庁による2019年の秋の全国交通安全運動の重点とされているのは以下の通りです。
1. 子供と高齢者の安全な通行の確保
2. 高齢運転者の交通事故防止
3. 夕暮れ時と夜間の歩行中・自転車乗用中の交通事故防止
4. 全ての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底
5. 飲酒運転の根絶
高齢者は交通事故被害が目立つだけでなく、ここ最近では高齢ドライバーによる重大事故も多発していますよね。
秋口に独特の日没時間の早まりには、歩行者もドライバーも一層の注意が必要です。
また、ここ数年は、「スマホに対する取り締まり」も厳しくなっています。
いわゆる『ながらスマホ』ですね。
様々な呼びかけがあるにも関わらず、運転中にスマホを操作する人は後を絶ちません。
運転中のながらスマホが原因となっている交通事故は、5年前に比べると、約1.8倍になっているといいます。
運転中にスマホをチラ見すると、時速40kmの場合で、1秒目をそらすだけで(1秒チラ見するだけで)、進む距離は約11mといわれています。
ということは、ほんの2~3秒スマホに目をやるだけでも軽く30m近くは進行するわけです。
ちょっと目を離して30m進むなんて事故があって当然、どんな事故を起こしてもおかしくないのです。
チラ見はもちろん、運転中のスマホの操作なんてもってのほかです。
使用していなくても、運転中に手にスマホを持っているだけでも罰金となります。
スマホ、ガラケーなど携帯電話が普及して、電話しながら運転する人が増えたことで、事故を防ぐために、運転中の携帯使用には罰則が設けられています。
平成16年の道路交通法改正で、携帯電話使用の罰則が強化されました。
上記の反則金は普通車の金額です。
交通の危険というのは、携帯使用中に事故を起こしたような場合に適用されます。
「罰金があるからやめる」「逮捕されるからやめる」のではなく、「危険な『ながらスマホ』はしない」という意識が重要です。
運転中に通話が必要になった時は、必ず路肩に車を止めて通話するようにしましょう。
最近はよく、「自転車」と「歩行者」の交通事故による高額な賠償金がニュースで取り上げられています。
自転車は、道路交通法では軽車両に位置付けられており、「車のなかま」です。
自転車も交通安全のルールを徹底することが必要です。
- 信号無視をしない
- 飲酒運転をしない
- スマホを操作しながら乗らない
- イヤホンをしながら乗らない
- 傘をさしながら乗らない
- 歩道は走らない
自転車で道路を通行するときは、「車」として、交通ルールを守り、交通マナーを実践するなど安全運転を心掛けてくださいね。
秋の全国交通安全運動2019年の日程はいつ?取り締まり対象は? まとめ
全国交通安全運動は、交通安全について意識を高めてもらうことを目的に、日本全国で実施される啓発活動の期間です。
2019年の秋の全国交通安全運動の日程は、9月21日(土)から30日(月)までの10日間。
この期間は、いつもより警察の取り締まりが強化されます。
冬にかけて日が短くなっていく時期に、歩行者やドライバーに交通安全の意識をより強く持ってもらう狙いがあります。
警視庁による2019年の秋の全国交通安全運動の重点は、
1. 子供と高齢者の安全な通行の確保
2. 高齢運転者の交通事故防止
3. 夕暮れ時と夜間の歩行中・自転車乗用中の交通事故防止
4. 全ての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底
5. 飲酒運転の根絶
となっています。
先日、朝刊の折込チラシに、警察の交通課からのお知らせで、わたしが住んでいる区の「秋の全国交通安全運動」のイベントの案内が入っていました。
一日警察署長になるタレントとの交通安全トークや、シニア向けの交通安全フェスティバルなど、趣向を凝らしたイベントが予定されています。
全国交通安全運動の期間中はこうしたイベントが各地で行われています。
イベントに参加するのも、交通安全について考える良い機会になりますね。
◇ 関連記事
・春の全国交通安全運動2019年の日程はいつ?内閣府が推進する重点とは?