池と沼と湖の違いとは?明確な区分や定義はあるの?

池と沼と湖の違いとは?明確な区分や定義はあるの?

池と沼と湖の違いを教えて!

それぞれに明確な区分や定義はあるの?

池と沼と湖を区別する大きな特徴は?

その疑問、解消します!

海外で定義付けられている池と沼と湖の違い、

一般的な湖沼の区別、

日本の実情と具体例を比較しながら、

わかりやすくお伝えします。

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池と沼と湖の違いとは?

テレビ東京の人気番組、

『緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦』

を見ていると、
まるで湖のような大きな池が出てきたりします。

「~貯水池」や「~調整池」と
呼ばれる池はたいがいビッグですが、

池と湖ってどう違うのか
疑問に思うところですよね。

ついでに言えば、
番組で取り上げられている「池」には
水草のようなものが生えているものもあり、
わたしの父なんか、

「あれは沼なんじゃないか」

と首を捻っていたこともありますが、

『池の水全部抜く』と言ってるからには
れっきとした池なわけで、
ちゃんと○○池という名前が付いています。

さて、

どれも同じような水のある地形、
いってみれば巨大な水たまりですが、
池、沼、湖と名前が違うんですよね。

名前が違うということは
それぞれに違いがあるわけで

国土地理院のホームページによれば、

湖沼等の用語については,厳密に区分することは困難

とのことですが、

海外では、池と沼と湖の違いについて
きちんと区分している学者さんがいました。

その人はスイスの科学者、

フランソワ=アルフォンス・フォーレル
(1841年2月2日 – 1912年8月7日)

です。

フォーレルは、湖沼の様々な性質を
総合的に研究する湖沼学(こしょうがく)の権威で、
池と沼と湖の違いを以下のように定義しています。

  • 池:通常、湖や沼の小さなものをいい特に人工的に作ったもの
  • 沼:湖より浅く、最深部まで沈水植物が繁栄するもの
  • 湖:水深が深く、植物は湖岸に限られ、中央の深いところには沈水植物が見られないもの

つまり、
池と沼と湖の違いを簡単に言えば
以下のようになります。

  • :人工的に作られたもの
  • :天然にできたもので水草が生えている
  • :天然にできたもので底に植物が生えていない

 
ただ、
ダムによって人工的にできた池でも
「○○湖」と名前がつけられていたりします

神奈川県足柄の丹沢湖(たんざわこ)や
富山県東武の黒部湖(くろべこ)などは
ダムを造ったことでできた人工的なものです。

でも「池」ではなく「湖」とされていますね。

人工的に作られたものは「池」だとすると、

全国各地のダムで
せき止められて作られた水面は全て
「池」になるはずですが
多くの場合「○○湖」と名付けられています。

また、厳密に言えば「沼」なんだけど、
それでは印象が悪いので、
土地の資源としてイメージアップを図り
「湖」と称することもあるようです。

他にも、その土地によっては
人工と天然の区別なく
古くから呼ばれている名称で
地図に載っていることもあります。

ちなみに、
カスピ海ヨーグルトでも知られる
世界一の大きさを誇る湖、
中央アジア西部のカスピ海は
地図上でも「Caspian Sea」となっています。

本当は「湖」なのに「海」というわけです。

もう少し詳しく、
池と沼と湖をそれぞれお伝えしますね。

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池とは?

とは、人が造ったものです。

人工的に地面を掘って、
そこに水を張ったのが池

深さは特に決まっていません。

日本では、水田耕作の必要から、
人工的に作られたため池が多くあります。

また、庭園に趣を出すために作られた、
鑑賞用の池もありますね。

人の手によって人工的に作られたものではなく、

くぼ地に自然に水がたまった所を
池と呼ぶこともあります。

日本最大の「池」である、
鳥取県の「湖山池(こやまいけ)」は
「池」と名付けられてはいますが、

周囲は18キロメートル、
面積は約7平方キロメートルもあり、
最大水深も7.5メートル程度あります。

またその成り立ちからも
沿岸部の湖山砂丘(古砂丘、新砂丘)の
発達により形成された海跡湖(かいせきこ)です。

海跡湖というのは、かつて海であった場所が
外海から隔離されてできた湖や沼沢のことです。

沼とは?

とは自然にできた大きな水たまりです。

一般的に沼といえば、
水深5メートル以内の水域を指します。

沼は深さ1~5メートルくらいで、
沈水植物(エビモ、フサモのように葉や茎が水中にある)が茂り、
透明度が低いのが特徴です。

ですが、
固有名詞としての「沼」の呼び名は、
この分類と一致しない場合もあります。

たとえば、群馬県の
尾瀬沼(おぜぬま/水深9.5メートル)や
菅沼(すげぬま/水深75メートル)など、
沼の名がつけられた湖があります。

また、福島県にある
沼沢湖(ぬまざわこ/水深96メートル)は、

歴史的に古くから
沼沢沼(ぬまざわぬま)と呼ばれてきました。

湖とは?

も沼と同様、
自然にできたものです。

周囲を陸地で囲まれたくぼ地に
水をたたえる水域を「湖」といいます

湖は池や沼よりは大きく、中央部は
沿岸植物が生育できない深さで、
水深5メートル以上あります

一般的には自然にできたものを
湖といいますが、

ダムなどの貯水池を「人工湖」や
「人造湖」といった呼び方もします。

前述の人工的に作られた
丹沢湖や黒部湖がそうですね。

湖は沼や池に比べて
「深い」印象がありますが、
北海道の「ウトナイ湖」の最大水深は
1.5メートル程度です。

池と沼と湖の違いとは?明確な区分や定義はあるの? まとめ

池と沼と湖の違いを簡単に言えば
以下のようになります。

  • :人工的に作られたもの
  • :天然にできたもので水草が生えている
  • :天然にできたもので底に植物が生えていない

ただ、例外も多くあり、
実情に即していない命名もたくさんあります。

ダムによって人工的にできた池でも
「○○湖」と名前がつけられていたりしますし、

人工と天然の区別なく
古くからその土地の人が
呼んでいる名称で
地図に載っていることもあります。

「池」と「沼」は明確に
差別化するものがないので、

双方まとめて「池沼(ちしょう)」と
呼ぶこともあります。

池と沼と湖に明確な区別はありませんが、
ざっくりと、

中央部まで水草の生息していないもので
小さなものが「池」、

大きなものが「湖」、

中央部まで水草の生息しているものが「沼」、

と考えれば、それぞれの違いが
わかりやすいのではないでしょうか。

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