洋梨が美味しくない!
まずいのはどうして?
洋梨の食べごろの見分け方は?
洋梨を追熟する方法は?
その疑問、解消します!
お店で買ってきた洋梨が美味しくない理由、
食べ頃を見分ける3つのポイント、
追熟を早めたり遅くする方法も含めて、
わかりやすくお伝えします。
洋梨が美味しくない?
「洋梨」の美味しい季節になりました。
子どもの頃から洋梨が大好きで、あの芳醇で華やかな甘い香りをかぐだけで、いや想像するだけで、よだれが出てきそう^^
洋梨にはラ・フランス、ルレクチェ、バートレット等々の品種がありますが、
中でも果物の女王と言われている「ラ・フランス」は、 日本で最も有名な洋梨の品種で人気があります。
品種によって旬の時期がちょっとずつ異なりますが、秋から冬にかけては洋梨の旬の時期。
店頭にはいろいろな種類の洋梨が並びます。
「買ってきた洋梨がかたくて、思っていたより美味しくない・・・」
そんな経験ありませんか?
それはもしかすると、洋梨が美味しくないんじゃなくて、まだ食べ頃の時期じゃないのかも。
- 噛むと歯ごたえがある
- 香りがあまり感じられない
- 果肉がジューシーじゃない
こんなときは、その洋梨が食べ頃じゃないしるしです。
洋梨はちゃんと完熟させると、とても美味しくいただけます。
食べる時期を間違えないよう、洋梨の食べ頃の見分け方をご紹介しますね。
洋梨の食べごろの見分け方は?
洋梨は『追熟』が必要な果物です。
追熟というのは、果物などを収穫後、一定期間置くことで、甘さを増したり果肉をやわらかくする処理のことをいいます。
収穫した果実をさらに熟成させるわけです。
洋梨の他にも追熟が必要な果物はあります。
たとえば、わたしたちの身近な果物でいえばバナナやメロン、キウイフルーツ、アボカド、マンゴー、パパイヤなど。
なぜ、追熟が必要なのかというと、これらの果物は完熟すると傷みやすく、おいしく食べられる時期を逃してしまいがちだからです。
なので、未熟なうちに収穫して輸送するため、購入後に追熟が必要になるのです。
つまり、追熟が必要な果物である洋梨は、
「お店で売っている時はまだ食べ頃ではない」
ということなんですね。
じゃあ、洋梨はいつが食べ頃なのかというと、ここで問題なのが、洋梨の場合、見た目だけではわかりにくいということなんです。
バナナなら表面に黒い斑点(シュガースポット)が出ますが、洋梨は追熟しても皮の色があまり変わらないことが特徴です。
品種によっては、追熟すると洋梨の皮の色が、緑色から山吹色に変わるものもありますが、
洋梨が熟した頃合いを見分けるのは「香り」もポイントになります。
洋梨の食べ頃のサイン
洋梨の食べ頃の見分け方は、「香り」・「シワ」・「弾力」の3つがポイントになります。
洋梨は熟してくると香りが強くなり、軸の周りの果肉に弾力が出てきます。
そして、軸(木につながっていた部分)の周りにしなびたようなシワが出てきて、
軸の周りや軸の反対側のお尻の方に柔らかさを感じたら、ほとんど食べ頃(完熟)です。
完熟になるとこの軸と反対のお尻のほうから、甘い香りがしてきます。
食べ頃の時期を逃さないよう、食べ頃になっていたらすぐに冷蔵庫に入れましょう。
完全に熟れた状態の洋梨は傷みやすく、冷蔵庫で保存してもあまり日持ちしないので、一両日中に食べきることをおすすめします。
洋梨の追熟方法は?
洋梨を追熟する基本は常温保存です。
洋梨の味や香りなどを良い状態で完熟させるためには、15℃~20℃前後が最適な温度とされています。
完熟前の洋梨は新聞紙で包むかポリ袋に入れるなどして、直射日光を避け、室温で保存して追熟させます。
お店で買ってきた洋梨が、軸がしっかりしていて表面に傷がなく、まだ少し青みが残っていてかたいようなら、追熟は常温(室温)で数日~1週間ほどが目安です。
20℃以上になると傷みの原因にもなるので、暖かい室内には気を付けて下さいね。
洋梨は温度が暖かいと食べ頃が早くなり、温度が低いと食べ頃が遅くなります。
なので、保存場所の温度によって、洋梨の熟度を早めたり遅くしたりすることができます。
洋梨の完熟を早くしたい場合は
洋梨は保存の温度を高くすると熟期が早まります。
早く食べたいときには、温かい部屋に置くのが基本です。
温度を高くするといっても、30℃を超える場所で保存すると、追熟障害が起きて、果肉の食感が悪くなったり傷んだりしてしまうので注意してくださいね。
たくさんいただいたりお取り寄せしたりなどで洋梨がたくさんある時は、数個ずつ気温の高い場所に移動させて、順に完熟させていくと効率よく食べられます。
より完熟を早くしたい場合は
洋梨の完熟をより早くしたい場合は、洋梨を「りんご」と一緒にポリ袋に入れます。
りんごが発する「エチレンガス」には、同じポリ袋に入っている他の果物の成熟を促す働きがあります。
いわば、りんごは追熟のサポート役です。
洋梨とりんごを一緒にするとエチレンガスが洋梨を熟れさせ、熟成が始まるとさらにエチレンガスが生じるので、追熟は加速します。
効果はかなり早く現れるので、こまめにチェックするのが肝心です。
洋梨の完熟を遅くしたい場合は
洋梨は保存の温度を低くすると熟期が遅くなります。
完熟を遅らせたい場合は、完熟する前に、できるだけ早く冷蔵庫に入れます。
その時、洋梨が湿気を保てるように新聞紙などに包んでからポリ袋に入れます。
洋梨の保存を良い状態に保つコツは、洋梨の水分を失わないように密閉状態を保つこと。
洋梨の状態にもよりますが、冷蔵庫の野菜室または冷蔵室で保存すると、3週間~4週間程度長持ちさせることもできます。
注意!
冷蔵庫の野菜室や冷蔵室で洋梨を保存する時は、「りんご」に注意です。
上述のように、りんごのエチレンガスには洋梨を熟成させる働きがあるので、洋梨と同じ場所に保管しないように気をつけてくださいね。
洋梨が美味しくない?美味しい食べごろの見分け方と追熟方法のコツ! まとめ
洋梨にかたさがあったり、風味を感じなかったり、果肉がジューシーじゃなかったり、、、
洋梨が美味しくない時は、もしかするとまだ完熟していないのかもしれません。
洋梨は、香りが強く、軸のまわりにシワが出て、軸の周りや軸の反対側のお尻の方に柔らかさを感じたら食べ頃(完熟)です。
洋梨は『追熟』が必要な果物で、お店で売っている時はまだ食べ頃ではないものが並べられています。
お店で買ってきた洋梨が、軸がしっかりしていて表面に傷がなく、まだ少し青みが残っていてかたいようなら、追熟にかかる日にちは常温(室温)で数日~1週間ほどが目安です。
洋梨は温度が暖かいと食べ頃が早くなり、温度が低いと食べ頃が遅くなります。
洋梨の食べ頃の見分け方は、「香り」・「シワ」・「弾力」の3つがポイントになります。
洋梨が完熟するポイントを押さえて、秋の味覚を美味しくいただいてくださいね。
常温保存していた洋梨は、食べる1~2時間くらい前に冷蔵庫で冷やしておくと洋梨のおいしさが引き立ちます。
また、完熟した洋梨は、冷凍してもおいしいです。
洋梨の皮をむいて適当なサイズにカットして、ジップロックなどのフリーザーパックに入れて冷凍庫で凍らせると、シャーベットとしてデザート感覚で楽しむことができますよ。