土用の丑の日がうなぎ以外でもいい理由と黒い食べ物うのつくものどっち?

土用の丑の日がうなぎ以外でもいい理由と黒い食べ物うのつくものどっち?

土用の丑の日はうなぎ以外でもOK?

黒いものを食べると良いと聞いたけど、うのつくものが良いって説も。

正解をズバリ解説します。

黒がスタミナ食になった理由、

「う」のつく食べ物が好まれる理由、

丑の日にピッタリな黒い食べ物と、「う」のつく食べ物7種類もご紹介!

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土用の丑の日はうなぎ以外でもいいの?

土用の丑の日と言えばうなぎ。

今や、

「土用の丑の日はうなぎを食べよう」

というのは日本の習慣、行事食として幅広くインプットされた感がありますね。

これは平賀源内が考えたPR戦略であるというのも結構有名な話。

◇平賀源内が考えたうなぎのPR戦略について詳しくはこちら。
土用の丑の日は夏だけじゃない!土用意味と丑の日にうなぎを食べる理由

実は、土用の丑の日の意味から言うと、この日に食べると良いとされているのはうなぎだけではないのです。

土用の丑の日はうなぎ以外でも良い理由

土用に丑の日というのは、元々が中国の五行思想(五行説)が起源になっています。

簡単に説明すると、万物は火・水・木・金・土の5種類の元素からなり、それらを敬うという思想です。

これらの火・水・木・金・土というのは現在の暦の元になっているものです。

1月から12月ではなく、火・水・木・金・土が使われ、

「今日は火用の〇〇の日」

という使われ方をしていたのです。

その中に、「土用の丑の日」も存在していました。

本来の土用の丑の日の意味はどういうものかというと、「土用」は基本的に『土に感謝する時期』を指していました。

当時、田畑を耕すのに水牛が使われていました。

「丑の日」というのは、それらの牛を休ませる日、という意味合いがありました。

その「土用」と「丑の日」が結びつき、「土用の丑の日」は、田畑を休ませ、牛も休ませる日となりました。

そこから、土と牛にちなんで「黒いものを食べるという習慣ができたと言われています。

江戸時代、エレキテルの発明で有名な蘭学者の平賀源内が、この知識を元にうなぎ屋にこの風習を教え、商売のアイデアを授けました。

「夏のスタミナ食にはうなぎ、土用の丑の日にうなぎを食べると薬になって暑い夏を乗り切れると宣伝しよう」

こうして店の前に、

「本日、土用の丑の日」

という大きな看板を出したら商売繁盛、他の店も真似をしてそれが現在にまで至っているというわけです。

つまり、この風習が根付いたのは江戸時代。

それまでは土用の丑の日にうなぎを食べるという文化は、ありませんでした。

宗教的な意味合いなども全く無く、平賀源内のPR戦略が現在に続いているだけのことです。

なので、土用の丑の日にうなぎを食べなくても、全く問題はないのです。

土用の丑の日に黒いものを食べる理由

土用の丑の日には、土と牛が結びついた色の「黒」から「黒いものを食べる」習慣が出来たとお伝えしましたね。

他にも、黒い食べ物を土用の丑の日に食べると良いとされた説があります。

それは、丑の方角(北北東)を守る「玄武」という古代中国の神を象徴する色が黒だったという説です。

玄武の「玄」は「黒」を意味します。

スタミナ不足になる暑い土用を乗り切るために、人々はその「黒」のパワーにすがろうとしたとも考えられています。

いずれにしても、本来の土用の丑の日は、黒い色の食べ物を食す日だったということです。

土用の丑の日にかかわらず、古来日本には黒い色の食べ物を食べると滋養強壮に良いとされてきました。

植物性なら、黒豆、黒ゴマ、玄米、黒砂糖など。

野菜では、ごぼう、なす。

動物性なら黒い魚、鯉、鮒、黒鯛、うなぎやドジョウの他にしじみやサザエも黒い食べ物として好まれていたとか。

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土用の丑の日にうのつくものを食べる理由

一方、土用の丑の日は黒い食べ物にこだわらず、「う」がつくものを食べる慣習もあります。

丑の「う」にあわせて、あたま(一文字め)に「う」のつく食べ物で精をつけて、夏バテを予防しようというものです。

昔も今も、うなぎは一般庶民には「高い」食べ物。

ならば、「丑の日」にちなんだ、「う」のつく手頃な食べ物で暑い夏をのりきろう、ということから広まった行事食です。

土用の丑の日にピッタリのうのつく食べ物

スタミナが付く、疲労回復効果があるなど、夏バテに向く「う」のつく食べ物をご紹介しますね。

■ 土用の丑の日におすすめのうのつく食べ物

 
うるめいわし

カルシウムとその吸収を高めるビタミンDが両方含まれているので、特に中高年や成長期の子供にはおすすめの健康食材。

またDHA・EPA、コエンザイムQ10など、健康によい成分がたくさん含まれています。

甘露煮、塩焼き、刺身、たたき、フライなど調理にアレンジが効く上、どんな調理法でもご飯に良く合うおかずになる栄養食品です。

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梅干し(梅漬け)

梅干しには豊富なクエン酸が含まれており、疲労回復に効果があります。

リンゴ酸やコハク酸といった栄養素も併せ持ち、夏バテ防止にも効果が期待できます。

梅干しのような酸っぱい食べ物は、唾液の分泌を促すので、食欲増進にも役立ちますよ。

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うどん

のど越しが良く、夏バテなどで食欲の無い時でも食べやすいのがうどんです。

消化吸収に優れており、病後や胃腸が弱っている時などのエネルギー源としても最適な食べ物ですね。

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ウリ類

胡瓜(きゅうり)、西瓜(すいか)、冬瓜(とうがん)、南瓜(かぼちゃ)、苦瓜(にがうり)などの瓜類は、夏が旬の野菜です。

水分やカリウムが豊富で、体内の余分な熱を冷ます効果があります。

また、十分にカリウムを摂取することによって、体内の塩分や水分量が調整されるため、むくみや高血圧の防止効果もあります。

 
牛肉・馬肉

「う」が付く肉ということで、牛肉や馬肉を土用の丑の日に食べる風潮が広がってきています。

タンパク質や栄養を取りたいなら、肉を食べるのもおすすめです。

牛肉は良質なたんぱく質が豊富で、体内で合成できない必須アミノ酸が含まれているので、ウイルスに対する身体の抵抗力を高めるのに役立ちます。

また、牛肉には「美容ビタミン」と呼ばれるビタミンB2、「造血ビタミン」と呼ばれるビタミンB12、血液の成分(ヘモグロビン)を作るために欠かせない栄養素の鉄分などが含まれています。

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うずらの卵

中国では昔から滋養強壮に効くと言われ、病み上がりの人や授乳中のお母さんがよく食べるそうです。

うずらの卵を100gあたりで鶏卵と比較すると、とても栄養価の高い食品だということがわかります。

ビタミンB12はうなぎの2倍もあります。

○ うずらの栄養効果(鶏卵と比較/100gあたり)

・ビタミンB2:鶏卵の1.7倍【うなぎの2倍】

・ビタミンB12:鶏卵の5.2倍

・鉄分:1.7倍(レバーなみ)

・葉酸:2.1倍

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うに

貧血の予防や改善に効果があるビタミンB12、強い抗酸化作用を持つビタミンEをたっぷり含んでいます。

また、うにに含まれる亜鉛は、ミネラルの一種で舌にある味蕾(みらい)を作る栄養です。

亜鉛の働きによって、食べ物の味を感じたり、美味しく食べられたりします。

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土用の丑の日がうなぎ以外でもいい理由と黒い食べ物うのつくものどっち? まとめ

土用の丑の日だからといって、無理にうなぎを食べなくても全く問題ありません。

最近は鰻も値段が高いですし(笑)。

土用の丑の日の行事食としては、黒い食べ物でも良いし、うのつく食べ物でもOK。

最近はコンビニなどで、うなぎの形を模した菓子パンの「うなぎパン」なども見かけます。

夏の暑さを上手に乗り切れるように、体力を維持できる食事をいただきたいものですね。

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