夏バテとは?バテって何?夏バテの症状リストでチェックすると自覚がなくても夏バテ予備軍?あなたの体調、夏バテに当てはまる?夏バテの原因とそのメカニズムを簡単に解説します。暑い夏を快適に過ごしていくために、正しい知識と予防対策を身に着けましょう!
夏バテとはどんな症状?夏バテ症状をチェック!
暑くなってくると、疲れが抜けなかったり、なんとなくだるかったりで、
「コレって夏バテかな?」
と思うことはありませんか?
ひとことで夏バテといっても、ダルさ、食欲不振、無気力など症状はさまざまです。
夏バテかなと思いながらも気のせいかな、ちょっと疲れただけなどとやり過ごす時もあるかと思いますが、一度バランスを崩した体は思わぬダメージを受けていることもあります。
〈夏バテの「バテ」とは?〉
夏バテは読んで字のごとく、夏に起こる症状です。
夏バテ自体は「夏」と「バテる」を併せて縮めたものです。
「バテ」は「ばてる」を省略したものです。
「ばてる」とは、「疲れ果てる」が語源。
すっかり疲れてしまう、くたびれて動けなくなる、へたばる、といった意味を持つ日本語です。
ちなみに、「ばてる」とは「疲れ果てる」の「果てる」が「ばてる」に変わったという説と、走っていた馬が疲れて足がもつれることを「ばたばたになる」と言ことから、それが縮まって「ばてる」になったという説があります。
いずれにしても、「ばてる」というのは、もの凄く疲れている状態が語源になっています。
〈夏バテとはどんな症状?〉
夏バテは、暑気中り(しょきあたり)とも言われます。
高温多湿な日本の夏、身体がなんとか対応しようとして、しきれなかった結果、身体に起きた変調が夏バテです。
夏バテの自覚がなくても、もしかしたらその不調、夏バテなのかもしれませんよ。
以下のリストで当てはまるものがあるか、チェックしてみてください。
■ 夏バテの主な症状チェックリスト
・なんとなく体調が悪い
・疲れがとれない
・全身の倦怠感
・胃もたれ
・気持ち悪い
・吐き気
・朝からやる気が起きない
・食欲がない
・思考力の低下
・気力の喪失
・眠い
・眠れない
・イライラする
・熱っぽい
・発熱
・頭痛
・立ちくらみやめまい、ふらつき
・下痢や便秘
夏バテは、特定の原因や特定の症状が出るはっきりした病気ではありません。
要は、夏の身体の不調の総称が夏バテです。
不調があるということは体力が落ちているということです。
体力が落ちるということは、自己免疫力も落ちるということになるのです。
自己免疫力が落ちるということは、身体がウイルスに対する抵抗力を下げてしまうということ。
夏を乗り切るには日頃から意識して、疲労を溜めずに体力をつけておくということが大切ですね。
夏バテの原因は自律神経?
夏バテの原因は、幾つもの要因が重なって起こります。
冷房の無かった時代の夏バテは、夏の暑さによる体力低下・食欲不振など、いわゆる「夏やせ」と呼ばれる症状が主でした。
ところが最近の夏バテの原因は、昔ながらの「暑さによる食欲低下」といったものだけではありません。
今の夏バテに大きく寄与していると考えられるのが「冷房」です。
私たちの身体は、「自律神経」の働きで、暑さを感じると汗をかいて身体ダの外へ熱を逃がし体温を調節しています。
空調設備が普及した現代、暑さと湿度が増すばかりの屋外と、エアコンを効かせた室内との出入りを繰り返す生活では、自律神経のバランスが崩れてしまうのです。
気温と湿度の急激な変化により自律神経のバランスが崩れると、ストレスや冷房による冷え、睡眠不足なども夏バテの原因となります。
一方、暑いからと言って夏に冷たい飲料ばかりを飲んでいると、胃酸が薄まる共に、身体も冷えます。
消化に必要な胃で働く酵素は37℃で最も効率よく働くと言われますが、身体が冷えることによって、胃で働く酵素の働きが落ち、胃腸機能が低下してしまうのです。
そうなると当然、食欲も落ちますから食事の摂取量が減り、体力回復や維持に必要なエネルギーや栄養素が不足がちになるというわけです。
夏バテの適切な予防対策とは?
昔の夏バテとは違ってきた最近の夏バテ。
正しい夏バテ対策で、少しでも猛暑の負担を減らすことが大切です。
日常的な夏バテ対策としては、バランスの良い食事と快眠、規則正しい生活、脱水対策が重要です。
食事をバランスよくきちんと食べて、食事の中から栄養素とともに水分や塩分などのミネラル(電解質)を摂り、よく眠り、しっかり休む。
お盆の頃には、身体に夏バテの要因が溜まっています。
冷たい飲料や冷たい食事を避け、脱水に注意してくださいね。
夏バテを予防するには、冷房病にならないこと、汗をうまくかくこと、睡眠不足にならないことが肝心です。
具体的な対策をお伝えしますね。
〈夏バテの予防対策〉
1.冷房温度をうまく調節する
外気温と室温との差を5度以内にすることがポイントです。
とは言っても、近年の猛暑日は驚くような外気温の日もありますよね。
外から室内に入ったときに、涼しいと感じるのは冷やしすぎです。
湿度を下げることで、不快感がかなり減少します。
除湿を心掛けるのも大事なコツです。
2.こまめに上着を脱ぎ着する
公共機関の冷房はどうしょうもないですね。
オフィスの冷房や電車内の冷房には、はおりものを一枚持ってこまめに脱ぎ着しましょう。
3. うまく汗を出す
少量ずつ1時間に1回は水を飲む、お風呂上がりに、就寝前に飲むなど積極的に水をとりましょう。
冷たい飲み物のがぶ飲みはNGです。
胃液が薄まり、酵素の働きも悪くなります。
4.十分な睡眠を取る
寝る前に寝室を27~28度に冷房しておくと寝入りがよくなります。
安眠のためには頭を冷やすのもおすすめです。
全身を冷やさなくても、頭が冷えるとそれだけで、涼しく感じます。
5.栄養を意識した食生活にする
少量でも良質のたんぱく質・ビタミン・ミネラル類を摂ることを意識します。
夏バテ防止には、栄養状態を良くして体調を整えておくことが大切です。
まとめ
夏バテにならないための日常的な対策には、十分な睡眠と規則正しい生活、そしてバランスの良い食事が第一。
夜になっても温度が下がらず、寝苦しい熱帯夜が近年多くなっています。
楽しい夏を過ごすためにも、体調管理をしっかりと行っていきましょう!