夏バテ解消に甘酒!甘酒の季語が夏の理由と江戸時代からの効果と効能

夏バテ解消に甘酒!甘酒の季語が夏の理由と江戸時代からの効果と効能

夏バテ解消に甘酒が効く?

酒粕と米麹由来の甘酒の違いは?

どっちがいいの?

甘酒は身体にどんな効果がある?

その疑問、解消します!

甘酒が江戸時代から滋養強壮に飲まれた理由、

夏場に飲む利点、

健康にも美容にも効果抜群の甘酒の効能をわかりやすくお伝えします。

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甘酒は夏の季語

甘酒(あまざけ)は「飲む点滴」「天然のサプリメント」と呼ばれるほど、人間にとって不可欠な栄養素をたっぷりと含んでいる飲み物です。

薬膳的にも夏バテに効果があるとされ、「気を補う働き」があると言われています

薬膳でいう「気」というのは、わかりやすく言うとエネルギー。

「だるい、疲れやすい」といった夏場の身体の不調が夏バテですが、薬膳では気が不足したために起こる症状と考えます。

つまり、気を補う食材を摂ることで、胃腸の働きが良くなり、気を作り出すことができるということ。

薬膳では、この気を補う食材のひとつが甘酒というわけです。

甘酒と言えばお正月やひな祭りなど、なんとなく冬に飲むイメージがありますが、俳句で言うと甘酒は夏の季語です。

甘酒は江戸時代の夏の風物詩

江戸時代には、甘酒が夏の飲み物として愛飲されていたという文献が残っています。

当時の江戸幕府は庶民の健康を守るため、老若男女問わず購入できるよう甘酒の価格を最高で4文に制限しており、武士の内職としても甘酒造りが行われていました。

栄養価の高い甘酒は、疲労回復や熱中症防止のための栄養ドリンクとして広く親しまれていました。

冷やしたもの、または温めたものを暑気払いに飲む習慣があり、夏場になると江戸の町中には多くの甘酒売りの行商が出ていました。

暑気払いっていうのは今で言う夏バテ防止です。

江戸時代の初期の頃は温かいまま販売するのが普通だったようですが、中期以降に「冷たいものを飲む」スタイルが定着しだして、のちに「温かいもの、冷たいもの」双方が売られていたようです

こういったことから、甘酒は俳句でいうと「夏の季語」となったわけです。

この時代の甘酒は、米麹と米飯、水を混ぜ合わせ、長い時間をかけて糖化させるという製法で作られていたといいます。

まだ砂糖が高級な甘味料だった当時、庶民にとって、甘酒はとてもおいしい飲み物だったと思います。

おいしい上に、栄養補給もしてくれる甘酒の効能を見ていきますね。

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甘酒を夏バテ対策に飲む効果と効能

甘酒が「飲む点滴」と言われる理由は、豊富な栄養素にあります。

本物の甘酒は、米と米麹からできています。

蒸した米に麹菌を繁殖させて米麹をつくり、これに、湯を加えて暖かいところに置くと、発酵して甘酒になります。

甘酒には、     


■ ビタミンB1

■ ビタミンB2

■ ビタミンB6

■ 葉酸

■ 食物繊維

■ オリゴ糖

■ システイン

■ アルギニン

■ グルタミン

■ ブドウ糖

といった栄養素が含まれています。

これらの栄養成分が、栄養点滴の成分とほぼ同じなので、「飲む点滴」と呼ばれる由縁となっています。

甘酒に含まれる豊富な栄養素や成分は、さまざまな形で私たちの体に作用することが期待できます。

疲労回復効果

甘酒に含まれるブドウ糖やビタミンB群は、三大栄養素の代謝やエネルギーの生成を助けます。

三大栄養素とは、人間に必要な栄養素の中で特に重要とされている、たんぱく質(Protein)・脂質・(Fat)・炭水化物(Carbohydrate)の3つの栄養素のこと。

そして、ブドウ糖は脳のエネルギー源でもあります。

甘酒にはそのブドウ糖がたくさん含まれているので、疲労回復にとても効果的です。

美容・美肌効果

甘酒はビタミンB群が豊富。

なので、肌の細胞を活性化させて、ターンオーバーを促す効果が期待できます。

また、アミノ酸が乾燥を防ぎ、米麹に含まれるコウジ酸がメラニンの生成を抑制するので、シミ、そばかすにも効果的です。

そのほかにも、ビタミンC、アミノ酸、酵素、ビオチンなど、美白・美肌に効果的な成分が豊富です。

便秘・腸内環境改善効果

腸は、健康に大きな影響を与えます。

暑い時期は冷たい物を摂りがちな上、冷房で体を冷やすこともあって、抵抗力が落ちる傾向があります。

免疫機能をきちんと働かせるためには、腸内環境を整えておくことが大切。

甘酒は腸内の善玉菌を増やすオリゴ糖や食物繊維が豊富です。

これらが腸内環境を整え、便秘の予防・改善に役立つ可能性があります。

夏風邪の予防効果

甘酒の良質なタンパク質が基礎体力や抵抗力を、ビタミン群が免疫力を高めてくれます。

ダイエット効果

脂質は人間のエネルギー源となる大事な栄養ですが、過剰摂取すると肥満の原因になります。

甘酒のビタミンB郡は、脂質の代謝(脂肪燃焼)を助けてくれるます。

また、甘酒に含まれるブドウ糖は血糖値を上げてくれるので、満腹感を感じ、食べ過ぎの防止になります。

ただ、酒粕からできた甘酒は、カロリーが低いわけではないので、飲み過ぎには注意が必要ですね。

甘酒の効果と効能を引き出す注意点

年末年始に神社に行くと、温かい甘酒をよく見ます。

 
「子供の頃は好きだったけど、甘酒は大人になったらなんだか苦手」

 
「大人になったら飲めるようになったけど、子供の頃は嫌いだった」
 

もしかして、こんな印象があるのは、あなたが飲んだ甘酒の種類にあるのかもしれません。

甘酒の原料は酒粕それとも米麹?

甘酒には2種類あります。


酒粕から作られたもの

米麹から作られたもの

このうち、アルコールが含まれる酒粕から作られた甘酒は少し独特な味がします。

飲んだ時の印象の違いは、もしかしたら、甘酒が酒粕から作られたものと米麹から作られたものの違いかもしれません。

■ 酒粕で作られた甘酒

酒粕甘酒と米麹甘酒は、原材料だけではなく、栄養成分にも違いがあります。

酒粕で作られた甘酒は、食物繊維が豊富ですが、加糖されているためカロリーが高めです。

米麹甘酒が発酵の段階で自然の甘さを出しているのとは違い、砂糖で甘みをつけているので、注意したいところです。

アルコールが含まれているので体が温まります。

子供や妊婦さん、運転する場合などは米麹甘酒にしましょう。

■ 米麹で作られた甘酒

米麹から作られた甘酒は、ミネラルが豊富に含まれています。

食物繊維は酒粕甘酒に比べると少なめです。

無加糖なので、ブドウ糖の自然な甘みが感じられます。

アルコールは含まれていないので、子供や妊婦さんも安心です。

こちらは全国トップクラスの米糀専門メーカーが、良質な国産米と米糀だけを用いて作り上げた至極の甘酒です。

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上記の「お米と米麹でつくったあまざけ」はノンアルコールタイプなので、いつでも安心して飲めます。

また、砂糖が入っていないのでスッキリ飲みやすく、冷蔵庫の中で場所を取らない紙パックというのもとても便利です。

温めすぎに注意!

甘酒を温めて飲むことで、内臓から身体を温める効果が期待できます。

甘酒にはいろいろな働きをしてくれるビタミンが含まれていますが、中には熱に弱いビタミンB1やビタミンCがあります。

温めて飲むときは、人肌程度の温度がおすすめです。

 

夏バテ解消に甘酒!甘酒の季語が夏の理由と江戸時代からの効果と効能 まとめ

市販の甘酒の中には、添加物が入っていたり、清涼飲料水扱いになっているものもあります。

気になる場合は購入する前に要チェック。

原材料に米と米麹のみが明記されている無添加で砂糖不使用の甘酒は、自然の味わいそのままで、身体にも優しい気がします。

酒粕甘酒、米麹甘酒、どちらも栄養価が高いのは変わらないので、お好みに合わせて選んでくださいね。

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