赤ちゃんが生まれて、それまでの生活とガラリと変わる寝不足の日々。
両家の祖父母へのお披露目や、お宮参り、、、
たくさんの方に祝ってもらえるのはありがたいですが、お出かけもお祝い行事も、赤ちゃんと一緒は一苦労ですよね。
赤ちゃんが主役なので、もちろん連れて行きますが…こっちはクタクタです。
本当にお疲れ様です。
ようやく育児に慣れ、赤ちゃんも少しはまとまって寝てくれるようになった生後3ヶ月頃、
今度のお祝い行事(試練とも言える 笑)は「お食い初め(100日祝い)」です。
◇ お食い初め(100日祝い)について詳しくはこちら。
・お食い初めとはいつどこで誰と行う?用意するものとお祝いの流れ
「お食い初め(100日祝い)」は 『祝い膳』 と言われる料理を用意して、赤ちゃんに食べさせるまねをする行事なのですが、正式なものは足付きのお膳に漆塗りの食器が必要です。
お食い初めの食器は、本来は父方の家紋を入れた食器を、母方の実家から贈るものですが、最近ではレンタルの利用も少なくありません。
また、お食い初め自体を料亭やホテルのお食い初め会食プランなどを利用して行い、
食器を購入しない場合も多いので、この伝統的な慣習通りという家庭は少数派になってきています。
正式な食器は実用的なものでない為、その後の扱いに困りがち。
次のお子さんや、親族でまた赤ちゃんがお食い初めをする際におさがりしてもいいですが(家紋が入っている場合は要注意!)、
最初からその後を見越して、実用的なデザインの物を用意するのも一案です。
ここでは、お食い初めの食器についてのしきたりや疑問、お悩みについての解決策をご紹介します。
お食い初めの食器は誰が買う?
冒頭でもお話ししましたが、お食い初めに使用する食器は伝統的なしきたりとしては、母方の実家が用意して贈るのが一般的です。
赤ちゃんが
男の子の場合…全て朱塗り
女の子の場合…内側が朱塗り、外側は黒塗り
このように、お食い初めの食器は漆塗りの食器一式で、足付きのお膳で父方の家紋入りが正式なものです。
デパートやインターネットでも購入できるので、家紋入りは数万円と高価ですが家紋がなければ5千円前後の価格帯も多くあります。
食器の購入に関しては、お食い初めをどこで、どのくらいの人数で行うかも合わせて両家の実家とも相談してみるといいと思います。
もしかしたら、昔から受け継いできた食器があり、それを使ってほしいというご両親のご意向があるかもしれませんし、
料亭やホテルの会食プランで行おう、となった場合は、購入は不要になりますよね。
もし、購入した食器を使いたい場合は、食器を持ち込んでそれに盛り付けて頂けるケースもあります。
食器の持ち込みについては、事前にお店に確認してみてください。
わたしは子どもが2人いるのですが、お食い初めは仕出し料理や料亭のプランで行ったので、実家に食器を買ってもらうことはありませんでした。
その代わり、仕出し料理は実家の方で手配してもらったり、
お祝い金を包んでもらったり、
という形でお祝いしてもらい、正直、食器を買ってもらうよりありがたかったです^^
祖父母も招いて盛大に祝ったり、母方の実家が食器を準備したり、という慣習がそう重要視されなくなっている昨今、両親だけで済ませる場合は祖父母からのお祝い、贈り物はない場合もあるかもしれません。
しきたりは、あくまでも参考にした上で、それぞれの家庭で相談して決めるのがいいと思います。
お食い初めの食器はいらない?家にあるものでもいいの?
我が子2人のお食い初めをしてきて、甥っ子のお食い初めにも参加したわたしの個人的な意見としては、、、
お食い初め用の食器はいらない、不要です!
妹が2人に、いとこ、あと姪っ子もいますが、誰も食器は買いませんでした。
正式な食器は、今後なかなか使う機会がないでしょうし、お膳も…となると保管に結構なスペースをとられますよね。
これから、どんどん子どもの荷物が増えていくのに!(^^;)
自宅で行う場合、家にある食器をお祝いの気持ちをもって使えばいいのではないでしょうか。
また、最近では離乳食で使えるような子ども用の食器に盛り付けてお祝いする場合もあるようなので、購入するならその方が実用的ですね。
とは言え、慣習通り、しっかりとした食器を贈りたいと言ってくださるご両親もいるかもしれません。
その場合はご厚意に感謝して、素直にいただきましょう。
漆塗りの食器は、使用後の取り扱い・保管に注意が必要です。
器は長時間水に浸けておかず、すぐにぬるま湯で洗って柔らかい布で拭きましょう。
スポンジで洗うと細かい傷がつく可能性があります。
熱が原因で変形や変色をしてしまうので食器洗浄機や乾燥機はNG。
保管は湿気が少なく、直射日光の当たらない場所がおすすめです。
お食い初めで使った食器はその後どうするの?
お食い初めの正式な食器は、先ほどお話ししたように管理が大変ですので、離乳食用に普段使いしよう、というのもちょっと難しいですね。
電子レンジでの利用も出来ないので、日常的な使用には不向きです。
食器はおさがりNGというわけではないので、
次のお子さんや甥っ子姪っ子など、親族に赤ちゃんが産まれた場合に使ってもらうという対処法もあります(家紋や、性別での食器の違いなどは要相談)
ですが、それまで、お祝い膳の食器をとっておくのも大変、おさがりの予定もないかも…という場合は神社に奉納する・リサイクル品として引き取ってもらう、などの方法もあります。
ご実家に頂いた場合などは、管理に困ると言っても手放すのは気が引けますよね。
実家で保管してもらえるか相談したり、処分するにしても神社にも相談してアドバイスを頂いたり、という手順を踏むなどして、それをきちんとご実家にも報告するのがベターかもしれません。
もしくは、最初からその後も使える食器を購入しておくというのもあります。
せっかくのお祝いで使った品、管理に困るけど思い入れはあるから手放すのも惜しい…。
そんなジレンマを抱えるくらいなら、形式にこだわらず、今後も使える離乳食用の食器を購入した方がいいと思います。
今はランチプレート型の食器など、形も様々でかわいいものが多いですよ。
お食い初めの食器は誰が買う?お祝いで使ったその後はどうするの? まとめ
行事ひとつでも「どうしよう?」がたくさんの、赤ちゃんのお祝い事。
パパママも初めてで分からないことばかりですよね。
最近では、伝統や慣習通りに行って時間や費用をかけるよりも、
実用性を重視したり、
赤ちゃんとパパママの負担を少なく済ませたりとお祝い事も簡素化している傾向があります。
しかし、赤ちゃんの誕生・成長を喜び、これからの健康・幸福を願う気持ちには昔の親も今の親も、変わりはないはず。
慣習は知識として頭に入れておいて、ご両家とも相談しながら、それぞれのご家庭に合った方法でお祝いを迎えてくださいね。
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