秋の七草、全部言える?
今すぐ覚えたいならこの7つの方法を試してみて!
秋の七草の簡単な覚え方をわかりやすくお伝えします。
春の七草は食べる七草、秋の七草は何をする七草?
秋の七草の由来とは?
万葉時代に詠まれた七草、
覚えると秋景色の眺めがひと味違いますよ。
秋の七草とは
春の七草、秋の七草。
『春の七草』は
「セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ(カブ)、スズシロ(ダイコン)」
春の七草は1月7日に無病息災を願って七草粥を食べることでも知られていますね。
『秋の七草』は春の七草と違って、食べるものではありません。
秋の七草は、
「ハギ、オバナ(ススキ)、クズ、ナデシコ、オミナエシ、フジバカマ、アサガオ(キキョウ)」
これらは秋の野に咲く花で、
「日本の秋の花を代表するもの」とされています。
秋の七草は、典型的な秋の植物っていうよりも、秋の訪れをいち早く知らせる植物という感じですね。
冬になると植物は眠りにつきます。
秋の七草は、冬が来る前に秋の風情ある草花を観賞しようという意味を持っています。。
派手な植物が入っていない分、静かな秋の到来を感じられます。
秋の七草の由来は?
秋の七草は、誰が選定したという記録は残っていません。
奈良時代の歌人、山上憶良(やまのうえのおくら)が万葉集で詠んだ歌が由来と言われています。
万葉集の8巻に、山上憶良が詠んだ和歌が2首あります。
萩の花 尾花(をばな) 葛花(くずはな) 瞿麦(なでしこ)の花 姫部志(をみなへし) また藤袴(ふぢはかま) 朝貌(あさがほ)の花(万葉集・巻八 1538)
山上憶良の歌にある「朝貌(あさがほ)の花」が何を指すかについては諸説あります。
キキョウ説、ムクゲ説、ヒルガオ説、アサガオ説と意見が分かれていますが、キキョウとする説が最も有力です。
萩の花(ハギ) | マメ科 |
---|---|
尾花(オバナ:ススキ) | イネ科 |
葛花(クズ) | マメ科 |
瞿麦・撫子の花(ナデシコ) | ナデシコ科 |
姫部志・女郎花(オミナエシ) | オミナエシ科 |
藤袴(フジバカマ) | キク科 |
朝貌の花(アサガオ:キキョウ) | キキョウ科 |
秋の七草の覚え方7つ
昔からさまざまな覚え方が工夫されていますが、秋の七草を覚えるのって結構大変です。
ここでは私の経験も含めて、厳選した7つの方法をご紹介します。
1. 「お好きな服は?」
以前、観光バスで箱根の名所巡りをした時に、バスガイドさんから秋の七草の覚え方を教えてもらったことがあります。
秋の七草は、
- 姫部志・女郎花(おみなえし)・・・恋に破れ身投げをした女性の衣が花になったとされる
- 尾花(おばな)・・・ススキのこと。穂が動物のしっぽに似ていることから。
- 桔梗(ききょう)・・・山上憶良の歌の中の「朝貌」と言われる。
- 撫子(なでしこ)・・・子供を亡くした母親がその子の愛した花を形見として撫でたことから名がついたとされる。
- 藤袴(ふじばかま)・・・香りが強い。貴族たちが入浴剤や芳香剤として使ったとも。
- 葛(くず)・・・根が葛粉となる。葛根(かっこん)は、風邪薬としても有名。
- 萩(はぎ)・・・秋に咲く草。秋の彼岸に供える「おはぎ」は、「萩」から由来。
上記の七草を順にカタカナにして並べます。
オミナエシ
ススキ
キキョウ
ナデシコ
フジバカマ
クズ
ハギ
頭の文字をつなげると「オスキナフクハ」。
「お好きな服は?」
と覚えると教えてくれました。
それをちょっとアレンジして、
「秋の七草、お好きな服は?」
とすると、
秋の七草が起点になるので、キッカケがあって覚えやすくなります。
2. 「ハスキーなおふくろ」
上記「お好きな服は?」のアレンジ版です。
ハギ
ススキ(オバナ)
キキョウ
ナデシコ
オミナエシ
フジバカマ
クズ
頭の文字をつなげると「ハスキナオフク」
「ハスキーなおふくろ」で覚えます。
3. 「奥深き花」
オミナエシ
クズ
フジバカマ
カレススキ(ススキ)
キキョウ
ハギ
ナデシコ
頭文字を取って、「奥深き花」です。
ススキがカレススキとつながるかどうか。
すぐイメージが湧くという人も多いので、語呂合わせは個人差がありますね。
4. 「大きなハカマ履く」
オミナエシ
オバナ(ススキ)
キキョウ、
ナデシコ
フジバカマ
ハギ
クズ
フジバカマ以外の頭文字を取って、「大きなハカマ履く」。
ハカマからフジバカマが出てくるかは微妙です^^;
語呂合わせの場合、植物そのものの名前はしっかり暗記しておく必要があります。
5. 韻を踏む
オーソドックスな方法ですが、春の七草・秋の七草ともに、これが覚えやすいという人は昔から多いのです。
声に出して、リズムに乗り、ひたすら繰り返します^^
「はぎききょう、 くずおみなえしふじばかま、 おばななでしこ、 これぞ秋の七草」
気分はラッパー、ノリよくいけば案外覚えやすいものです。
ちなみに春の七草は、
「せりなずな、 ごぎょうはこべらほとけのざ、 すずなすずしろ、 これぞ春の七草」
リズムに乗って繰り返すと、いける気がしませんか。
6. 五・七・五・七・七 で覚える
短歌のように五・七・五・七・七のリズムで読んで覚える方法です。
個人的にはこれが最も覚えやすいのではと。
ハギ・キキョウ / クズ・フジバカマ / オミナエシ /
オバナ・ナデシコ / 秋の七草
抑揚をつけて、ところどころ語尾を伸ばしたりしながらひたすら繰り返しです。
とにかく繰り返し口ずさむのが覚えるためには必須。
5回1セットで朝2回・昼2回・夜2回。
一日30回も繰り返すと、ほぼ覚えられるのでは。
7. 秋の七草を歌で覚える
私自身、秋の七草は幼稚園で習った歌で子ども時代に覚えました。
今でも秋になると、つい口ずさんじゃいます。
幼稚園によるんでしょうが、今の子ども達も私が教わったのと同じ歌を習っているようです。
歌詞を見つけたので、次でご紹介しますね。
秋の七草を歌で覚える幼稚園児
語呂合わせや、リズムで覚える方法など色々ありますが、基本は七草の名前をすべて暗記していることが前提です。
その基本である名前がなかなか覚えられないんですよね。
歌なら、歌詞とメロディーに合わせて秋の七草を自然に覚えられます。
語呂合わせなどで秋の七草が覚えられない時は、童心に戻って歌で覚えてみるのもいいかもしれませんよ。
秋の七草のうたの歌詞
私の周りでも幼稚園や保育園で『秋の七草のうた』を習ったというケースが多かったです。
この歌詞です。
せいたかのっぽの おみなえし
はぎ、くず、ききよう、ふじばかま
かくれんぼうの なでしこさん
すすきがみんなを、よんでいる
あきのななくさ、うつくしい
いろとりどりに、うつくしい
you tubeにあがっていないかチェックしてみると、お子さんがうたっているのが見つかりました。
こうした子どもの頃に覚えた歌って、不思議と大人になっても覚えているんですよね。
秋の七草とは?超簡単な7つの覚え方と歌で覚えた幼稚園時代の歌詞 まとめ
語呂合わせや五・七・五、わらべうたなど、「秋の七草」を覚えるコツは五感をフルに使うこと。
口に出すだけではなく、書いてみるのもおすすめです。
口を動かし、手を動かしていると、自ずと頭も動きます^^
一度、秋の七草を覚えると、目に映る秋の風情も変わってきます。
野山を散策する機会があれば、季節の訪れを感じながら、ぜひ秋の七草の観賞を楽しんでみてくださいね。
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