七草粥がまずい美味しくない理由は?
美味しい作り方のコツとは?
簡単アレンジでさらに美味しくするには?
その疑問、解消します!
草っぽいとかにおいが苦手と言われる原因の解消法、
失敗しないお粥の作り方、
和洋中のアレンジを含めて
わかりやすくお伝えします。
七草粥はまずい美味しくないと言われる理由
1月7日の朝、無病息災や厄払いを祈願して食べる「七草粥」。
七草粥は、近頃では本来の目的の他に、お正月の不規則な生活や、負担のかかった胃腸を休ませるという意味合いで召し上がる方も多くなりました。
1月7日の七草粥は子供の頃からずっと食べていたので、我が家でも毎年恒例ですが、最近は、
「七草粥はまずい」
「七草粥はおいしくない」
「草っぽいので苦手」
「七草粥のにおいがイヤ」
「独特の苦味が嫌い」
といった理由から、七草粥を食べない人も増えているようです。
でも、この七草にはそれぞれ効能があって、お正月のごちそうで疲れた胃の回復にとても良いものなのです。
七草粥が美味しくないのは草だから?
七草粥の七草は、セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ(カブ)・スズシロ(大根)。
これらは「春の七草」とも呼ばれますが、
七草というだけあって、ほぼほぼ葉っぱです。
確かに七草だけ見ていくと、あまり美味しそうな感じはしませんね^^;
ですが、ちょっと七草それぞれの効能を見てください。
無病息災といわれるだけあって、七草のすべてに納得の効果がうたわれています。
- セリ:免疫力向上・貧血・便秘に効果。
- ナズナ:殺菌・消炎・止血・抗菌・利尿作用。
- ゴギョウ:咳を鎮め、風邪の予防に。
- ハコベラ:整腸・利尿作用。
- ホトケノザ:健胃・解熱・鎮痛・風邪症状の改善。
- スズナ:消化補助・腹痛予防。
- スズシロ:胃炎・胸焼け改善。消化・整腸作用。
◇ 七草粥の効能について詳しくはこちら
・七草粥を食べる意味と由来は?効果効能がわかる七草囃子の歌の意味
縁起が良くて、こんなに体に良いものが一度に摂れるなら、七草粥が食べたくなりませんか?
でも実際のところ、七草粥が体に良いからとか、習わしだからと言って、美味しくないものを食べるというのはイヤなものですよね。
実は、七草粥はちょっとしたコツ、ほんの少しの下ごしらえやアレンジでびっくりするくらい美味しくなります。
七草粥が美味しくないと敬遠される一番の理由は、「七草のアク」です。
「においが気になる」とか「草っぽい」とか言われるのはアクが残っているからです。
なので、下処理で七草のアク抜きをしておくのが肝心です。
七草粥の美味しい作り方
七草粥を作るときの七草は、スーパーなどで売られている「春の七草セット」のパックを使うことが多いかと思います。
この七草の扱い方が、七草粥を美味しいと思うかまずいと思うかの分かれ道。
七草粥が美味しくないと感じるのは、『七草が青くさい』と感じるからという理由が大半です。
前述のように、アクが残ったまま調理してしまうとにおいが気になったり草っぽさが気になることになります。
なので、美味しい作り方のポイントは、七草の下処理(青臭さをなくす)をしておくこと。
葉っぱの青臭さはアク抜きをすると全然気にならなくなります。
七草には、味の染みにくい食材やアクの強い食材が多いので、美味しく食べるには下ごそらえが必須なんです。
アク抜きをしっかりして、出来上がったお粥に混ぜ込むのが、七草粥を美味しく作るためのコツになります。
七草の下処理
「春の七草セット」のパックを開けると、葉っぱと大根(スズシロ)、カブ(スズナ)が入っています。
葉っぱは1センチ幅を目安にザクザク切ります。
大根(スズシロ)とカブ(スズナ)は、2~3ミリ幅にスライス。
大きければ半月切りやイチョウ切りにします。
カットした七草に小さじ1杯ほどの塩を加えもみ、10分ほどおきます。
10分ほど放置したら、熱湯で1分ほど茹でます。
冷水でサッと洗い、ザルにあげます。
このひと手間で、あく抜きが出来る上、葉っぱの色持ちが良くなります。
あとはこの下処理済みの七草をお粥に混ぜるだけ。
簡単ですね。
七草粥 お粥の作り方
ここでは、ご飯から作る簡単な方法をご紹介します。
■ 用意するもの
- 下処理した七草セット
- ご飯:250g~300g(お茶碗軽く3杯くらい)
- 水:6カップ
- 塩:少々
■ 七草粥の作り方
1. 土鍋にご飯を入れる(温かくても冷たくても可)
2. 水を加え蓋をして、中火で沸騰させる
3. ご飯(温かくても冷たくてもOK)をサッと洗って、土鍋に入れる
4. 水を加え蓋をして、中火で沸騰させる
5. 沸騰したら火を止め、蓋をして、1時間ほど蒸らす(※火は着けない)
6. 水けを絞った七草加え混ぜ合わせ、一煮立ちさせたら出来上がり。
蒸らすことによって、ご飯粒が水分を吸って、丁度よいとろみがつきます。
お好みで塩を加えます。
塩味は味見をしながら加えて下さい。
◇ 土鍋を使って本格的に作る場合はこちらを参考にしてくださいね。
・七草粥レシピ簡単レトルトで人気アレンジおかずと合う土鍋お粥
七草粥を簡単アレンジでさらに美味しく!
七草の下処理をきちんとすると、塩だけで充分美味しい七草粥が出来上がります。
以前、友人と七草粥のアレンジの話をしていたら、
「七草粥の上からパルミジャーノをすり下ろしてタバスコを一振りする」
と聞いて、試してみたらイタリアン・テイストというかピザ風の味になって家族に大好評でした。
洋風アレンジ七草粥
短冊に切ったベーコンを入れるとベーコンからのだしが出て洋風になります。
また、コンソメスープで煮込むのもコクが出ます。
前述のようにチーズを入れると、胃腸を休めるという目的もある七草粥からはちょっとズレてしまいますが(笑)、パルミジャーノじゃなくても溶けるチーズを入れるのも美味しいですよ。
ガッツリ濃い味でいきたいときは、ベーコン+チーズ+溶き卵でカルボナーラ風にも。
中華風アレンジ七草粥
干し貝柱・ホタテ缶・鶏がらスープ・ウェイパーなどで風味付けをします。
いずれも、煮込むときに加えます。
シンプルに旨味を加えるとしたら、干し貝柱がおすすめです。
煮込むときに、細かく割いて入れると奥行きのある味わいが出ます。
ホタテの缶詰も、それだけで味が深くなります。
ホタテ缶の汁も全部いれてくださいね。
鶏ガラスープは手軽に風味が加わるのでおすすめです。
上記のご飯からのお粥を作る分量だと、大さじ1くらいが目安。
ウェイパーを入れる場合は、少なめかな、と思うくらいのウエイパーの量に、ほんの少量、薄口醤油を入れるとグッと味が引き立ちます。
和風アレンジ七草粥
昆布やカツオのお出しを使ってお粥を煮込みます。
また、トッピングとして梅・なめたけ・佃煮・シラス・刻み海苔・揚げ玉などをかけていただくのもおすすめです。
実家の七草粥には、ときどき細く刻んだ油揚げが入っていました。
これも、美味しいんですよね。
油揚げがお好きでしたら、是非ためしてみてください。
他にも、卵を溶いて入れたり、めんつゆや味噌で味付けをしておじやっぽくするなど、いろいろ工夫できますよ。
数年前、父が七草粥に温泉卵とじゃこをトッピングして食べているのを見て驚きましたが、真似してみると、これも美味しくておかわりしました。
七草粥をカニ缶で作るという友人がいて、どれだけリッチなのかと思ったら、一番安いほぐれたものを使っていると言ってました。
まだ試していませんが、これも美味しそうです。
このカニ缶をヒントに、カニカマをほぐして入れたところ、コクがあって超美味。
カニカマでこんなに美味しいならカニ缶は、さぞ美味しいのではと期待しています。
七草粥がまずい美味しくない理由と美味しい作り方お勧め簡単アレンジまとめ
七草粥が美味しくないと敬遠される一番の理由は、「七草のアク」です。
美味しい作り方のポイントは、七草の下処理(青臭さをなくす)をしておくこと。
細かく刻んだ七草に小さじ1杯ほどの塩を加えもみ、10分ほどおいてから、熱湯で1分ほど茹でて冷水で洗います。
七草のアク抜きをしっかりして、出来上がったお粥に混ぜ込むのが、七草粥を美味しく作るためのコツになります。
お粥はご飯から作る方法、レトルトを使う方法、土鍋から炊く方法があります。
どの方法でも、七草は最後に加えます。
塩だけだと物足りない時は、お好みの味付けをプラスしてみるのがおすすめです。
シンプルに七草だけで作った七草粥は和洋中のアレンジを効かせて風味を楽しむことができますよ。
七草粥の「胃腸を休める」という目的に従うのなら、消化の良い味付けを意識するのも必要ですね。
おいしい七草粥が出来上がりますように。
◇ 記事中でご紹介した関連記事
・七草粥を食べる意味と由来は?効果効能がわかる七草囃子の歌の意味
・七草粥レシピ簡単レトルトで人気アレンジおかずと合う土鍋お粥