新人が知るべき会社の忘年会の目的とは?
新入社員マストの忘年会マナーは?
上司から無礼講といわれたら?
その疑問、解消します!
就業時間外の忘年会、
宴会マナーの実践でその後の仕事の評価が違ってきます。
無礼講の意味合いも含めて、
わかりやすくお伝えします。
新人が知るべき会社の忘年会の目的とは?
12月に入るとあちらこちらから忘年会のお知らせが入ってきます。
初めて会社や仕事がらみの忘年会に出席する新人さんは、忘年会でどのようにふるまえばいいのか、わからないことも多いですよね。
まずは「会社の忘年会の目的」を押さえておくと、自分の立ち位置もわかってきます。
忘年会とは
忘年会とはその字のとおり、年を忘れる会。
広辞苑によると、忘年会は
とあります。
つまり、
「今年1年の嫌なことや苦しかったことを忘れて、新しい気持ちで新年を迎えよう!」
という趣旨の、飲み会や食事会のことです。
会社の忘年会はなんのため?
会社では、歓送迎会や送別会といった飲み会や食事会が行われますよね。
歓送迎会や送別会の目的はハッキリしていますが、忘年会の場合はいろいろな意味を持っています。
会社全体での忘年会、部署全体での忘年会、関係部署との合同忘年会など、社内で行うものもあります。
一方、接待としての社外との忘年会、取引企業との忘年会と言った、社外との忘年会もあります。
社内で行われるもの、社外と行われるもの、それによって目的もさまざまです。
会社の忘年会の目的は大きく分けると2つあります。
ひとつは、「社員のための忘年会」です。
社内で行わる忘年会がそうですね。
もうひとつは、「接待としての忘年会」です。
社外と行われる忘年会がこれにあたります。
社員のための忘年会
会社全体や、部署単位など社内で行われる忘年会には納会の意味合いを兼ねるような場合があります。
社員のための忘年会は、社員を慰労する目的が主なので、上司から部下をねぎらうような言葉がかけられたりするものです。
会社が福利厚生としてお金を出してくれる場合もあります。
接待としての忘年会
接待目的の忘年会は、
「来年も引き続きおつきあいをお願いします」
というような気持ちを込めたもの。
11月の末あたりから、会社間で忘年会の声をかけたりかけられたりといったことがよく行われます。
新入社員の忘年会マナーとは?
新入社員にとって会社に入って初めての忘年会は、何かしらの緊張感があるかと思います。
人見知りで飲み会が苦手という場合は、余計不安にもなりますよね。
確かに気楽な友だちとの忘年会と違って、会社での忘年会には心構えが必要です。
特に、新人さんの場合はその場の立ち居振る舞い次第で、良くも悪くも自分の印象がグッと変わってきます。
新人として、忘年会を上手く乗り切るマナーのポイントをお伝えしますね。
遅刻をしない
基礎中の基礎、「時間を守る」ということは最も重要なマナー。
社会人としても「時間を守る」は鉄板の掟です。
最低でも忘年会の開始時間の10分前には会場に到着できるように、ゆとりを持ちましょう。
遅刻をするというのは、その飲み会を重要視していない、飲み会を喜んでいない、と受け取られかねません。
新人ならばなおのこと、先輩や上司を待たせるなんて社会人としてのマナーが分かっていない、と思われてしまいます。
もし会社から先輩や上司と一緒に出発した場合は、一番後ろを歩き、最後に会場に入るように心がけます。
座席は必ず下座に
「下座(しもざ・げざ)」とは、末席のことです。
基本的に、一番奥の席が上座、出入り口に一番近い場所が下座となります。
新人さんが座るべき席は、出入り口に近い下座です。
下座に座るのは目上の人に敬意を示すためですが、
忘年会の場合は、途中で店員さんを呼んだり、飲み物や食べ物の注文をしやすい場所だからということもあります。
先輩社員が下座に座りそうになったら、すぐに自ら下座の席を取るようにします。
乾杯までグラスは上げない
幹事が忘年会の始まりを告げるまで、ビールなどドリンクのグラスは下げておきます。
全員に飲み物が渡っているか確認して、ない場合は自分の分をまわします。
料理や皿は進んで取り分ける
大皿料理の場合は、誰よりも先に取りわけをするのがおすすめです。
料理のシェアが苦手なら、小皿をまわしたり、使った皿を回収したりしましょう。
積極的に自分からやると、その気配りが好印象となります。
上司より先に箸をつけない
料理は、上司が食べ始めてから、初めて箸をつけるのがマナーです。
お酌の順番は偉い人から
新入社員の場合は、はじめての忘年会の振る舞いで一番気をつけなければいけないのが「お酌」。
お酌をするというのは新入社員に限らずビジネスマナーのひとつです。
お酌をする順番は、役職が上位の上司からするのがマナーです。
お酌のタイミングを見る
お酌のベストタイミングは、グラスやおちょこの中身が半分以下になった時です。
ビール瓶なら両手で、日本酒の場合は片手でお銚子を持ちます。
このとき、会話のきっかけとして自己紹介ができるとベストです。
相手から逆にお酒を勧められたら「ありがとうございます」と返し、グラスを差し出します。
注いでもらったグラスは、まずは一口飲みます。
無理は禁物ですが、下手に断るよりずっとスマートです。
つまらなそうにしない
会社の忘年会は会社の人たちとのコミュニケーションの場です。
飲み会の席で、携帯ばかりいじっている、会話に参加しようとしない、早く帰りたそうな雰囲気を出す、といったことは周りを不快にさせます。
つまらなそうな態度は取るべきではありません。
話しベタでも、できるだけ穏やかな表情をこころがけましょう。
忘年会のお礼メールをする
忘年会が無事に終わったら一安心。
ですが、翌日のお礼を忘れないことが肝心です。
お礼は社内メールで出席者全員にメールをします。
特にお世話になった人には、私信も良いと思います。
また、メールを送っていても、直属の上司には席に出向いて直接お礼を伝えます。
翌日の出社時には、周りの同僚にも口頭で、
「昨日はありがとうございました」
と伝えられるとなお良いですね。
忘年会の挨拶で無礼講といわれたら?
忘年会に限らず、会社などで行われる宴席では、
「本日は無礼講で!」
なんて言葉をよく耳にします。
無礼講(ぶれいこう)というのは、地位や身分の上下を取り払って楽しむという趣旨の宴会のこと。
上司や先輩が、
「今日は身分に関係なく、楽しんで飲もうじゃないか」
と後輩を気づかって発言するわけです。
しかし、ここで絶対に気をつけてほしいのが、
『無礼講は無礼講じゃない』
ということです。
仲間内ならともかく、会社や先輩後輩などの関係の場合の無礼講は、本当に無礼講であるかわかりません。
『楽しんで欲しい』という意図から、形式的に述べられるているのが殆どで、
無礼講は「一種のお約束のような言葉」でもあります。
会社の場合、「今日は無礼講だから」というのは慣用句のようなもので、決して本心からの言葉ではないのです。
上司や先輩にとっては、その場その場の雰囲気に合わせて盛り上げようとしてくれる部下が好ましいもの。
だからこそ無礼講と言ってるだけであって、実際、無礼講を真に受けて、騒いだりするような人は嫌がられます。
そもそも、会社で飲む、課で飲む、部で飲むというのは、仕事のようなものです。
ですから、参加する側もそのことを意識して、あとでバツの悪い思いを残すような飲み方はしないようにしましょう。
上司も無礼講と言ってしまった手前、その場では叱ることもできず、あとになって人事異動をされる、といったケースもなきにしもあらず。
「飲み会での言動や行動はその人の本音」
とは、世間でよく言われることです。
無礼講だからと言って絡むような話し方をしたり、タメ口をきいたり、失礼なことを言うと、
「普段からこういった口のききかたをしている」
と思われてしまうだけ。
会社を1歩出たからといって、上司や先輩と友達になれるわけではありません。
「無礼講」と言われたら『打ち解ける』という雰囲気は出しても、ていねいな言葉づかいは忘れないようにします。
くれぐれも「無礼講」には気をつけてくださいね。
新人が知るべき会社の忘年会の目的と新入社員のマナー無礼講の意味 まとめ
「今年1年の嫌なことや苦しかったことを忘れて、新しい気持ちで新年を迎えよう!」
というのが忘年会。
会社の忘年会の目的は大きく分けると2つあります。
ひとつは、社員のための忘年会。
もうひとつは、接待としての忘年会。
新入社員の忘年会マナーは
- 遅刻をしない
- 座席は必ず下座に
- 乾杯までグラスは上げない
- 料理や皿は進んで取り分ける
- 上司より先に箸をつけない
- お酌の順番は偉い人から
- お酌のタイミングを見る
- つまらなそうにしない
- 忘年会のお礼メールをする
無礼講は言葉通りに受け取るのはNGです。
会社の飲み会は仕事のようなもの。
礼儀を逸しては大人の良識も疑われますので気をつけましょう。
これらのマナーは、一度身につけておくと、この先もずっと役立つビジネスマナーの知識です。
社会人のビジネスマナー、上手に活用できるといいですね。
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