会社の納会と忘年会の違いを教えて!
そもそも納会とは一体何?
どんな意味があるの?
開催する目的は?
その疑問、解消します!
納会と忘年会の類似点、
それぞれの特徴、
納会の開催時期や具体例、
注意点やポイントも含めて、
忘年会との違いをわかりやすくお伝えします。
会社の忘年会と納会とは?
会社勤めをしていると、年末行事のひとつに『忘年会』があります。
部署ごとの忘年会から取引先との忘年会、加えて友人との忘年会などなど、
12月のスケジュールが忘年会で埋まっていくサラリーマンも少なくありません。
一方で、『納会(のうかい)』も年末に行われることが多い行事です。
『忘年会』も『納会』も、意味合い的には「締めくくりに催される会」。
なので、同じように思うかもですが、両者は似ているようで異なるものです。
社会人なら誰もが参加する機会が多い『納会』と『忘年会』。
一見同じように思いがちですが、その目的や意義、意味合い、行われる時期なども違ってきます。
納会と忘年会の違いは?
『納会』と『忘年会』の違いを簡単に言うと、以下の通りです。
- 納会:何かの出来事や物事が終わった時に締めくくりとして催す会
- 忘年会:その年の苦労を忘れるために年末に催す宴会
それぞれの意義や意味、違いを具体的にお伝えしますね。
納会とは?
『納会』とは文字通り、「納める会」。
納会とは、何かの出来事や物事が終わった時に締めくくりとして催される会です。
納会のニュアンスとしては『打ち上げ』です。
主にシーズン終了後や期ごとに開催され、各業種や会社によって納会が開催される時期はそれぞれで違っています。
納会の目的は
「仕事の苦労をねぎらう」
という意義が強いものなので、
納会は忘年会のような飲み会ではありません。
開催時間も忘年会と比べると早めの15時~18時にスタートするケースが多いです。
企業の場合は社内で行われることが多く、
社員が一同に集まることのできる大会議室や社員食堂でやるところもあれば、部署ごとに開催するところもあります。
アルコールを伴わない場合もありますし、ランチ時に合わせて日中に行われる場合もあります。
夜の宴会コースのようなスタイルでお店で行われることもありますが、
仕事中の30分から1時間程度の時間を使って、代表者が挨拶やスピーチをするだけで終わる納会のスタイルもあります。
企業によっては、全社会議をしっかり行って、終了後に盛大にパーティーという流れもあるようです。
納会のニュアンスは『打ち上げ』なので、忘年会と比べると、仕事としての意味合いが強くなります。
■ 納会の時期
忘年会は1年間の締めくくりに「年忘れ」として催す会であるのに対して、納会は開催時期が限定されていません。
例えば、年度が切り替わる最後や、大きなプロジェクトの終了後などに納会が行われます。
各業種や会社によって納会の開催月はそれぞれで違っています。
年度末も各企業によって違ってきますし、プロジェクトの期間もそれぞれ、業者のシーズンと呼ばれる時期も異なるからです。
納会は株主総会終了後の7月に、という企業も多いです。
スポーツシーズンが終了したときにも、「納会」という言葉を見聞きします。
プロ野球では、「選手会納会」や「球団納会」、「ゴルフ納会」といった言葉が使われますが、いつに行われると決まったものではありません。
ちなみに年末に行われる『大納会(だいのうかい)』とは、日本の証券取引所における「1年間の取引の最終日」のことです。
企業でも納会は、1年の最終営業日である仕事納めの日に開かれることが多いです。
最近では、周年イベント&年末と、毎年2回納会を実施する企業も増えているようです。
■ 納会の注意点とポイント
一般的な納会の流れとしては、
社長や代表者の挨拶
↓
軽い飲酒・歓談
という構成になります。
場合によっては、役職者の挨拶や発表・報告などのコンテンツが入る場合もあります。
少し触れましたが、納会は30分から1時間程度の短時間で行なわれる場合も多くあります。
納会の時間が短い場合は、基本的に早めに切り上げるスタイルなので、もしアルコールが提供されても飲みすぎないように注意しましょう。
歓談タイムは挨拶すべき人にはきちんと挨拶をしておくのがポイントです。
せっかくの機会ですから同僚同士で話すのではなく、上司や管理職とコミュニケーションをとることをおすすめします。
通常の飲み会などと同様に、2時間程度の会場で行われる場合は、普段なかなか話せない人たちと話せる貴重な機会になります。
納会は積極的に会話をして交流のきっかけを作る場としても有効です。
忘年会とは?
『忘年会』という言葉は誰もが聞いたことがあると思います。
忘年会とは、その年の苦労を忘れるために年末に催す宴会のこと。
今年あった苦労は年内に忘れ、新年をすがすがしい気持ちで迎えるために行われる宴会です。
会社の忘年会の目的は、基本的に「慰労」と「接待」の2つです。
会社員なら部署全体で忘年会、関係部署との合同忘年会など、社内で行うものもありますし、
接待として顧客との忘年会、取引企業との忘年会といった社外との忘年会もあります。
社員のための忘年会は社員の一年の苦労をねぎらうことが目的です。
接待など社外の忘年会は
「来年も引き続きおつきあいをお願いします」
というような気持ちを込めたものとなります。
基本的に会社としての納会は1回が主流ですが、
忘年会は12月の時期になると部署ごとや社外など、会社として開催されることが複数回あります。
会社の納会と忘年会の違いとは?目的や意味の相違点をわかりやすく! まとめ
会社の忘年会と納会はどちらも「締めくくりに催される会」ですが、その目的や意味は異なるものです。
- 納会:何かの出来事や物事が終わった時に締めくくりとして催す会
- 忘年会:その年の苦労を忘れるために年末に催す宴会
ざっくり言うと、
『忘年会』は「年末限定の飲み会」で、
『納会』は「何かの節目に行われる打ち上げのようなもの」
といったところです。
忘年会が12月に行われるのに比べ、納会は主にシーズン終了後や期ごとに開催され、
各業種や会社によっても納会が開催される時期はそれぞれで違っています。
納会の目的は
「仕事の苦労をねぎらう」
という意義が強いもので、
30分から1時間程度の短時間で行なわれる場合も多くあります。
一方の忘年会は
「今年あった苦労は年内に忘れ、新年をすがすがしい気持ちで迎える」
ということを目的に行われる宴会です。
会社員にとっては、納会も忘年会も会社の大事な行事の一つ。
いずれの場でも、上司にお酒を勧められてもあとから後悔しないよう、飲み方には充分注意して楽しんでくださいね。
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