雛人形の片付け方やしまう前の注意点は?
お雛様の正しいしまい方は?
収納に適した箱は?
最適な収納場所は?
その疑問、解消します!
雛人形をしまう手順、
片付けに必要なもの、
しまう時のちょっとしたコツ、
収納する時のポイントも含め、
わかりやすくお伝えします。
雛人形の片付け方しまう前の注意点とは?
女の子の節句、3月3日のひな祭り、
桃の節句を楽しく過ごしてお世話になった雛人形。
お雛様を片付けるのは、なるべく早い方がいいと言われています。
一般的にはひな祭りが終わったあと、一週間から10日くらいを目安に雛人形を片付ける家庭が多いようですね。
◇ お雛様を片付ける日について詳しくはこちら。
・雛人形をしまう時期に最適な日はいつ?お雛様の片付けは大安がいい?
実家にいる頃は母がお雛様をしまってくれていましたが、いざ自分が片付けるとなると、初めての時はどうしていいのか困りました。
もちろん、片付けが出来ないことはないんですが、適当にやってしまって、一年後に雛人形を出したときに変になってたらどうしよう、と思うと、ためらってしまったのです。
母に教わったり、お人形やさんに教わったりで今ではベテランですが、慣れない時に知っていればよかったポイントやコツなどもあります。
雛人形を片付けるときの注意点やちょっとしたコツなどを、なるべく、具体的にわかりやすくお伝えしますね。
雛人形を片付ける前に必ずしておくことは?
まずは、雛人形を片付ける前に、お雛様の写真を撮っておきます。
お雛様の写真を撮っておけば、翌年出した時に配置がわかりますし、比較も出来るからです。
飾られているお雛様の写真、これ、かなり重宝します。
写真に残ると、組み立てや飾り方が一目瞭然。
自分がわかりやすいように、何枚か撮っておくといいですね。
雛人形を片付ける前に、記念写真とは別に、翌年の設定のための写真を残しておくのがポイントです。
お雛様のしまい方の流れ
雛人形を片付ける日は、よく晴れた日を選びます。
雨の日などにお雛様をしまうと、収納箱に湿気も一緒に閉じ込めてしまうので、カビの原因となってしまうからです。
はじめに、雛人形の片付けの流れをお伝えしておきますね。
- 雛人形のホコリをはらう
- 小物を外し、お道具、調度品ともに綺麗にふく
- 雛人形の顔などを紙で包む
- 箱に納め、防虫剤を入れる
- 収納する
片付けの際、準備するもの
- 布製の手袋
- 毛バタキ・羽根ハタキ
- 細筆
- さらしなどの布
- 人形用防虫剤
- 人形を包む布・やわらかい紙
お雛様の正しいしまい方
これから雛人形の片付けに入るというときの、大事なポイントと注意点を先にチェックしておきましょう。
雛人形を片付ける時の注意点とポイント
繰り返しますが、雛人形を片付けるのは、天気が良くて空気が乾いた日中に行います。
翌年のセッティングのための写真は撮りましたか?
前述の準備するものが全部用意できたら、片付けに入ります。
雛人形の片付けは、必ず「布製の手袋」をしてから取り掛かりましょう。
手の脂は思うより頑固で、その場では目に見えなくても、シミや汚れの原因になります。
大切なお雛様を汚さないために、手袋着用で作業していきましょう。
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■ 段飾りをしまう時のコツ
雛人形が段飾りの場合は、下の段からしまっていくと効率が良くなります。
上の段のから片付けようとすると、下の段のものに注意しながら行わないといけないため、余計な時間がかかってしまいます。
1. 雛人形のホコリをはらう
まずはじめに、雛人形のホコリをはらいます。
布手袋の着用を忘れないでくださいね。
直接人形の頭や手足に手を触れると、シミになりかねません。
手袋をはめたら、毛バタキや羽根ハタキを用いて、優しくお雛様のホコリを取っていきます。
お雛様のホコリをはらうときのハタキですが、化学繊維のハタキを使うのはおすすめしません。
化学繊維のハタキではホコリの取りこぼしがあります。
残ったホコリは虫を呼んで、虫食いの原因となります。
また、取りこぼしたホコリに湿気が生じるとシミの原因にもなります。
折角のお雛様のお顔や着物が虫食いになったり汚れたりするのを避けるためにも、化学繊維のハタキを使うのは控えた方がいいですね。
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襟足や着物のあわせなどの細かい所は、細筆を使ってホコリを払います。
髪や衣裳についたホコリは毛バタキや羽根ハタキで払いますが、毛先が柔らかな小型の洋服ブラシがあれば、それを使って払うのもOKです。
2. 小物を拭く
次に小物を外し、さらしなどの布でお道具や調度品を綺麗に拭きます。
我が家では、ここ最近はフローリングシートを半分にカットしたものを使っています。
3. 雛人形の顔と手足を包む
お雛様の顔は、和紙などのやわらかい紙で優しく包みます。
和紙は吸水性、抗菌性があるといわれています。
また、薄葉紙(うすようし)を利用する人もいます。
薄葉紙というのは、紙の重さが非常に軽い薄い紙の総称ですが、この場合の薄葉紙は包装や緩衝(クッション)用に使われる白の紙です。
お雛様は強く包むと型くずれの原因になりますので、必ずやわらかい紙で包んでくださいね。
手足も同様に、優しく包みます。
4. 雛人形と防虫剤を箱(収納ケース)に納める
お雛様を収納するときは収納ケースとお人形の隙間、お人形とお人形の間にやわらかい紙を詰めてクッションになるようにします。
収納ケースを持ち運ぶときなど、 中の雛人形が動いて傷つくことがないように、収納ケースの隙間は紙を丸めて埋めていきます。
このとき、防虫剤を入れます。
衣類の繊維を食べる虫が、お人形の衣装や髪を食べてしまうので防虫剤はマスト。
雛人形に直接防虫剤が触れることのないように気をつけてくださいね。
お人形の持ち物・台・お道具セット・ぼんぼり・桜・橘などで樹脂製のものは、ナフタリンが溶けることがあるので、防虫剤は入れません。
防虫剤は匂いがあるものはNG。
無臭タイプや専用のものを使います。
ひな祭りシーズンになると、ドラッグストアなどで、ひな人形専用の防虫剤が販売されていますよ。
こちらは人形に防虫剤のにおいが移らず、金糸・銀糸にも安心して使えるタイプの防虫剤です。
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雛人形を片付ける最適な収納場所は?
お雛様の収納場所は、極度に乾燥したり、湿気の多いところは避けます。
- 寒暖差が無い
- 乾燥しすぎず、湿気がない
- 室温があまり高くない
- 風通しが良い
- 直射日光が当たらない
お雛様の収納場所として具体的には、納戸や押し入れの上の段、天袋などがおすすめです。
湿気は下に溜まるので、高い場所で保管することで、カビ・シミ・変色を防ぐことができます。
雛人形をしまう収納ケースが紙箱やダンボールの場合、湿気を集めてしまうので注意が必要です。
桐の収納ケースなら、大切なお雛様を湿気やカビから守ってくれますよ。
こちらは衣類の収納はもちろん、雛人形の収納にも最適な大人気の国産桐箱です。
段ボール箱や紙箱は湿気を集めてしまうので、我が家も雛人形は桐箱で保存しています。
人形をリフレッシュさせる虫干しとは?
1年に一度しか飾れない大切なお雛様は、半年くらいを目安に虫干しをしてあげると湿気が飛び、リフレッシュします。
虫干しというのは、日本で古くから行われている作業で、衣類・書籍・調度などを箱から取出し、日光に当て、風を通して湿り気やカビ・虫の害を防ぐことです。
天気が良くて乾燥している十月頃、直射日光が当たらないように注意して、お雛様の虫干しをすることをおすすめします。
虫干しの後にしまう時は、またハタキなどでほこりを払ってから片付けてくださいね。
虫干しや片付けの時も手袋を着用するのを忘れずに。
雛人形の片付け方しまう前の注意点としまい方の手順 お雛様の収納方法のまとめ
雛人形を片付ける前に、お雛様の写真を撮っておきます。
お雛様の写真を撮っておくと、翌年出した時に配置がわかりますし、比較も出来ます。
お雛様を片付ける日は、湿気のないよく晴れた日を選びます。
雛人形の片付けの流れは
- 雛人形のホコリをはらう
- 小物を外し、お道具、調度品ともに綺麗にふく
- 雛人形の顔などを紙で包む
- 箱に納め、防虫剤を入れる
- 収納する
手の脂がつくとシミの原因になるので、必ず手袋を着用して作業しましょう。
お雛様の収納場所は、極度に乾燥したり、湿気の多いところは避けてくださいね。
お雛様をきれいな状態で長く楽しむためには、ちょっと面倒でもきちんとホコリを払って紙で包み、防虫剤を入れるなどして、丁寧にしまいましょう。
お天気の良い日に、余裕をもって片付けられるといいですね。
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