インフルエンザ予防にマスクは気休め?
マスクは効果あるって本当?
マスクをするとうつらない?うつる?
その疑問、解消します!
インフルエンザはどうやってうつるのか、
マスクでどこまで防げるのか、
効果を期待できる理由も含めて、わかりやすくお伝えします。
インフルエンザ予防にマスクは気休め?
インフルエンザが流行りだすと、予防のためにマスクでウイルスをガードする人も多いですね。
わたしもそのひとり、です。
ウイルス対策もありますが、マスクをしているとあったかいので、外出時は防寒対策のためにも冬場の欠かせないアイテム。
よく、外国人が日本に来るとマスクをしている人が多いのに驚く、と言う話を聞きます。
実際その通りで、海外でマスクと言えば、医療関係者か何かのウイルスの感染者といったイメージです。
外国人の目から見る街なかのマスク使用は感染者の印、といったところでしょうか(笑)
でも、寒い時のマスクは本当にあったかい。
マスクをしてマフラーをぐるぐる巻きにすれば防寒にもなるし、ウイルス予防にもなるんじゃないか、とずっと思っていました。
ですが、
「マスクはインフルエンザ対策には効果がない」
「マスクは気休めに過ぎない」
という声も聞きます。
空中に漂うインフルエンザウィルスの大きさ(サイズ)は0.08~0.12μm。
このウイルスのサイズが、マスクの隙間を抜けてしまうほど小さいからだというのが理由です。
はたして、インフルエンザウイルスの予防に、マスクは気休め程度に過ぎないのでしょうか?
まずは、インフルエンザの感染経路をチェックしてみましょう。
インフルエンザの感染経路
インフルエンザはインフルエンザウイルスによる感染症です。
ウイルスは主に以下の二つの経路により流行します。
■ 1.飛沫(ひまつ)感染
インフルエンザに感染している人がくしゃみや咳をすると、唾液が周囲に飛び散ります。
そのときに空気中に飛散したウイルスを周囲の人が吸い込むことで、他の人の体内にウイルスが入り感染します。
■ 2.接触感染
インフルエンザに感染した人が手のひらで口を抑えると、手にウイルスが付着します。
その手を洗わずに多くの人が触れるところ(電気のスイッチやドアノブ、つり革など)に触れるとウイルスが残ります。
そして後から同じところを触った人が、自分の鼻や口に触れ、感染します。
インフルエンザはウイルス感染ですが、感染経路は飛沫感染と接触感染が主な感染経路であって、空気感染はほぼ無いとされています。
そうなると、前述のインフルエンザウイルスがマスクをすり抜けてしまうということよりも、まずはマスクの着用によって飛沫感染と接触感染が防げるかを考えるべきですね。
インフルエンザ予防にマスクは効果ある?
インフルエンザの主な感染経路は、飛沫感染と接触感染。
飛沫感染と接触感染が、マスクによってガードできるものなのかを見ていきましょう。
マスクで飛沫感染を予防できるか?
飛沫というのは、ザックリ言うと、唾液のシブキ。
人がくしゃみや咳で出すウイルスの飛沫の大きさは、通常直径5μm以上と言われています。
「ウィルス飛沫・花粉99%以上カット」
などと書かれている一般的なサージカルマスクは、直径3μmぐらいの粒子を95%以上除去することを想定しているとされます。
スギ花粉は30~40μmなので、充分守備範囲なわけです。
サージカルマスクが直径3μmぐらいの粒子を通さないのであれば、直径5μm以上と言われる飛沫ウイルスもガードできると考えられますね。
マスクで接触感染を予防できるか?
体内から飛沫と共に表に飛び散って、机やドアノブなどに付着したインフルエンザウィルスは数分間は生きているといいます。
自分で意識しないと気づかないことですが、わたしたちは無意識のうちに、自分の顔をよく触わります。
デスクワークのときでも、頬杖をついたり、目をこすったりすることありますよね。
その手で鼻をいじったり、口元を拭うこともあるかと思います。
目や鼻、口といった粘膜周りを触ることが多い場合は、口の周囲をマスクでガードすることで、インフルエンザウイルスを体内に侵入させないための一助になると思います。
インフルエンザはマスクをするとうつらない?
マスクをしないよりは、した方がインフルエンザの予防に良いということはわかってきました。
「マスクをしていればインフルエンザはうつらないのか?」
という疑問には、個人の判断にまかせますが、感染経路以外にもマスクの効果でインフルエンザ予防に期待できるところがあります。
マスクをしていればインフルエンザは防げる?
インフルエンザにまだかかっていない人が、寒い表に出る時にマスクをしないと、冷たく乾燥した外気を吸い込むことになります。
冷たい外気に触れる時間が長いほど、当たり前ですが、冷たい空気を吸い込む時間は長くなります。
そうすると、気道粘膜の免疫が低下してしまうため、インフルエンザウイルスによる感染・発症を起こしやすくなると言います。
つまり、マスクによって、冷たい外気による気道粘膜の免疫低下を防げるというわけです。
インフルエンザのウイルスは、湿度を50~60%に保つとウィルスの生存率が大幅に下がるとされています。
マスクによって鼻や口を保温・保湿すると、温度が低く乾燥した環境が好きなインフルエンザウイルスを増やしにくくする効果も期待できそうですね。
マスクをすれば防げる?防げない?
結論からいえば、正しくマスクを着用すればインフルエンザに感染することをある程度は防ぐことができます。
マスクの装着をしていたとしても、空気が出入りする隙間はできてしまいます。
マスクは一般的に布製マスク(ガーゼマスク)と不織布(ふしょくふ)マスクの2種類がありますが、どのタイプのマスクであれ、口だけでなく鼻も顎も可能な限り隙間なく覆うことが基本です。
ガーゼマスクにありがちですが、耳に引っ掛けるゴムひもがゆるんでいたり、ガーゼが口元しか覆ってなかったりなど、しっかり覆うべき部分が覆われていないのは意味がありません。
ウイルスなどの病原体が口や鼻に到達する確率を少なくするというインフルエンザ予防の観点でいえば、不織布マスクの方が向いています。
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マスクを交換する頻度は?
インフルエンザの流行時期に、2日以上同じ マスクをつけるとマスクの前面にウイルスが多く付着します。
使い回しをすると、マスクに付着したインフルエンザウイルスが、手や顔に付着する可能性が高くなります。
そうなると、当然ながら感染リスクも上がってしまいますね。
予防効果を期待するなら、コストはかかりますが、毎日交換します。
インフルエンザ予防にマスクは気休めか効果的な使い方ならうつらない?まとめ
正しくマスクを着用すればインフルエンザに感染することをある程度は防ぐことができます。
ですが、マスクによる予防効果はある程度は期待はできるものの、それだけで完全に予防ができるものではありません。
「インフルエンザ予防の基本、ワクチン接種や手洗い・うがいをシッカリと行った上で、マスクもプラスするとより予防効果が期待できる」
という認識を忘れずに、インフルエンザシーズンを乗り切っていきましょう!