ひな祭り桃の節句に桜餅や草餅を食べるのはなぜ?その意味と由来は?

ひな祭り桃の節句に桜餅や草餅を食べるのはなぜ?その意味と由来は?

ひな祭りに桜餅を食べるのはなぜ?

草餅を食べる理由は?

桜餅と草餅と菱餅、桃の節句はどれを食べるべき?

その疑問、解消します!

桜餅を食べるようになった由来、

意外に古い草餅の歴史、

3月3日のお雛さまの行事食の意味も含めて、

わかりやすくお伝えします。

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ひな祭りに桜餅を食べるのはなぜ?

ひな祭りシーズンになると、店先にはこの時期ならではのきれいな和菓子が並びます。

桃の節句ということで、春らしいピンク・白・緑の組み合わせの「菱餅」や「ひなあられ」、「桜餅」や「草餅」、「三色団子」など、見た目も華やかなものばかり。

中でも、「桜餅」はひな祭りシーズンに登場する和菓子の代表格です。

ひな祭り桃の節句に桜餅や草餅を食べるのはなぜ?その意味と由来は?
春を思わせるピンク色の色彩に、塩漬けの桜の葉が巻かれた桜餅はひな祭りの定番の食べ物になっていますよね。

塩漬けした桜の葉の渋みと、餅にくるまれた甘い餡がマッチした美味しい桜餅。

ふだんから桜餅が大好きなんですが、お雛さまの時期に食べる桜餅は、より春の訪れを感じます。

ひな祭りに桜餅を食べる意味は?

女の子の健やかな成長を願う行事である桃の節句、ひな祭りに食べる「菱餅」や「ひなあられ」、「はまぐりの汁物」「白酒(甘酒)」「ちらし寿司」などには、それぞれに可愛い我が子に対する親の願いがこめられています。

◇ 菱餅について詳しくはこちら。
雛祭りのお雛様に飾る菱餅はどんな意味があるのか形の由来と色の意味

◇ ひなあられについて詳しくはこちら。
ひなあられは関東と関西で違うのか桃の節句お雛様に飾る由来と元祖

◇ はまぐりの汁物について詳しくはこちら。
ひな祭りになぜはまぐりのお吸い物レシピでわかる由来と栄養

◇ 白酒(甘酒) について詳しくはこちら。
ひな祭りのお酒は子供に飲ませるのか白酒を飲む意味と甘酒との違い

◇ ちらし寿司について詳しくはこちら。
ひな祭りにちらし寿司を食べるのはなぜか由来と使う具材の意味とは?
 

では、桜餅についてはどのような意味がこめられているのでしょうか。

実は、元々ひな祭りと桜餅には関係性がなかったようで、桜餅を食べることに意味や理由は無いのです(笑)。

桜餅は行事食や伝統とはあまり関係なく、

  • 色的にピンク色が可愛らしく、女の子の節句に合うと好かれた
  • 食べやすく美味しい

といったことから、

菱餅に代わって好まれるようになり、それが定着したものだと言われています。

確かに菱餅、見た目はきれいですが食べるのには一手間かかりますよね。

また、端午の節句には「柏餅」を食べる風習があるので、それと対となるように春らしい桜餅が食べられるようになった、とも言われています。

桜餅は、塩漬けされた桜の葉を使っていますし、桜色に着色した餅で餡を包んでいます。

名前のように桜餅は、春の桜の咲く頃に食べるのがルーツと言えますね。

いずれにしろ、桜餅が春らしいお菓子で、女の子のお祝いに似合うといったことが定番になっている理由のようです。

ひな祭りの和菓子は地方によって趣が変わります。

桜餅も地域によって形状が全く違って、江戸風の薄皮で餡をはさむ「長命寺(ちょうめいじ)」と、京風の粒皮で包む「道明寺(どうみょうじ)」があります。

◇ 桜餅について詳しくはこちら。
桜餅は関東と関西で呼び方が違う?和菓子の長命寺と道明寺の違いは?

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ひな祭りに草餅を食べるのはどうして?

ひな祭り桃の節句に桜餅や草餅を食べるのはなぜ?その意味と由来は?
ひな祭りの和菓子といえば桜餅のほうがメジャーですが、「草餅」もよく食べられています。

桃の節句のお餅としては、菱餅よりも草餅の方が歴史は古く、元祖のものは母子草(ははこぐさ)を使って作ったと言われています。

桃の節句に草餅を食べる由来とは?

3月3日の桃の節句は、本来は『上巳(じょうし・じょうみ)の節供』と言います。

ひな人形を飾り、女の子の健やかな成長を願う「ひな祭り」として親しまれているこの日本の行事は、元は中国から伝わったものです。

古代中国では、上巳の節句の時に、

母と子が健やかでありますように

という願いをこめて母子草の餅を食べていました。

母子草とは春の七草のひとつ御形(ごぎょう)のことです。

その母子草を使った餅が日本に伝わり、良い香りで邪気を払う力があるとされる、よもぎを使ったよもぎ餅になりました

ひな祭りによもぎ餅(草餅)を食べるのはこの名残りです。

ちなみに、緑、白、桃色と春らしいパステルカラーの3色が重なる菱餅の緑色は、この母子草の餅がルーツと言われています。

草餅によもぎを使う理由は?

中国では、母子草を使って作った草餅が、日本でよもぎを使うようになった理由には諸説あります。

よもぎには邪気を祓う力があるとされていて、その効能が、母子草と同じだったからというのが広く知られているようです。

他にも、母子草を混ぜて餅をつくことが、『母と子をつく』と嫌われたから、という説もあります。

個人的には、

よもぎは日本のどこでも自生していて手に入れやすかったから

なのではと思っています^^。

今、都会でよもぎを見つけるのはなかなか難しいですが、基本、よもぎは生命力が強く、わたしが子供の頃は家の近くの野っ原でも生えていました。

祖母がよもぎ餅を作るのに、よもぎを摘むのをよく手伝わされ、春の早い時期だとまだ草が小さくて、思ったようには詰めなかった思い出があります。

お灸の原料の『もぐさ』もよもぎです。

よもぎは漢方薬としても古くから使われ、万能薬として昔から珍重されています。

道端でよもぎを見かけても、犬の散歩をさせている人も多いので、よもぎを手摘みするなんて久しくしていませんが、生のよもぎで作るよもぎ餅は香りが格別で、お店のよもぎ餅の風味とは比べ物になりません。

よもぎの香りで邪気を祓うとは、よく言ったものだと思います。

無農薬のよもぎ粉末は、手軽にお茶でいただけて、よもぎの香り高い風味を楽しめます。

よもぎ茶はノンカフェイン、こちらは豊富なビタミン・ミネラル・食物繊維・β-カロテンが含まれる100%国産新芽よもぎの粉末です。

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わたしはよもぎ茶にするときはティースプーン1杯ほどの粉末に、お湯150ml程度で飲んでいます。

温めた牛乳や豆乳に混ぜてもおいしいですよ。

ひな祭り桃の節句に桜餅や草餅を食べるのはなぜ?その意味と由来は?まとめ

ひな祭りのお菓子として定着している桜餅ですが、特にひな祭りと結びつきがあるわけでも、由縁があるわけでもありません。

ひな祭りに桜餅をたべることに特に意味や理由はないとしても、美味しくて可愛いピンク色の桜餅は、華やかな桃の節句にはピッタリのお菓子ですよね。

ひな祭りに草餅を食べるのは、古代中国で上巳の節句(桃の節句)の時に、

「母と子が健やかでありますように」

という願いをこめて母子草の餅を食べていたものの名残です。

日本では、母子草ではなく、良い香りで邪気を払う力があるとされるよもぎを使うようになり、よもぎ餅になりました。

ひな祭りに食べる行事食には、古くからの由来や意味のあるもの多いですが、そうでないものもあり、その時代によって、好まれるものに移り変わってきています。

今の時代に好まれているものを上手に取り入れながら、楽しい・美味しい桃の節句をお祝いできますように。

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