ホワイトチョコレートが白いのはなぜ?
ホワイトチョコと普通のチョコにはどんな違いがあるの?
カロリーは?
その疑問、解消します!
白くてもチョコと呼ばれる理由、
普通のチョコとの効果や効能の違い、
カロリーが違う理由も含めて、
わかりやすくお伝えします。
ホワイトチョコレートが白いのはなぜ?
一時期ダークチョコレートにハマっていたんですが、その反動か、このところ無性にホワイトチョコレートが食べたくなり、週末に伊勢丹で買い込んできました^^
一口にチョコレートといってもいろんな種類がありますよね。
ダークチョコレートはビターチョコレートとかブラックチョコレートといった呼び方もしますが、他にもミルクチョコレート、生チョコレートなどがあります。
なかでも、濃厚な甘みとクリーミーな質感が人気のホワイトチョコレートは、チョコレート売り場のみならず、製菓コーナーにも通常のチョコレートと一緒に必ずと言っていいほど置かれています。
他のチョコレートに比べると、ホワイトチョコレートだけが、なぜ白いのでしょう?
ホワイトチョコレートが白い理由とは?
チョコレートの素はカカオ豆です。
カカオ豆は茶色く、アーモンドを色濃くしたようなビジュアル。
こげ茶色したカカオ豆から出来るチョコレートが茶系なのは納得ですが、白い色をしたホワイトチョコレートが出来るのはちょっと謎ですよね。
チョコレートは通常、主に次の4つ原料から出来ています。
- カカオマス
- ココアバター(カカオバター)
- 砂糖
- ミルク
カカオマスというのは、カカオ豆を発酵・乾燥させたものをローストし、すりつぶしてペースト状にしたり固形状に固めたもののこと。
カカオマスは、チョコレートの黒っぽい色や風味の素になります。
ココアバター(カカオバター)はカカオマスから搾り取った脂肪分のことで、なめらかな口溶けの素になります。
普通のチョコレートはカカオマスとココアバター(カカオバター)の両方を使用していますが、ホワイトチョコレートにはカカオマスは含まれていません。
ザックリいうと、
カカオマスにココアバター(カカオバター)・砂糖を入れて作るのがチョコレート。
これにミルクを入れるとミルクチョコレート。
カカオマスは使わずに、ココアバター(カカオバター)・砂糖・ミルクを入れて作るのがホワイトチョコレート。
つまり、チョコレートとホワイトチョコレートの色の違いは、カカオ豆の使用方法なのです。
カカオマスが入っていなくてもチョコレート?
日本のチョコレートには、公正取引委員会によって「チョコレート類の表示に関する公正競争規約」という決まりがあります。
公正競争規約では、カカオ成分を35%以上含んでいるものをチョコレートと呼ぶ決まりになっています。
カカオ成分とは、カカオマスとココアバター(カカオバター)によって構成されているもののこと。
ココアバター(カカオバター)のみでもカカオ成分となるので、カカオマスを使っていないホワイトチョコも、れっきとしたチョコレートになるというわけです。
つまり、カカオマスが0%でも、カカオ成分であるココアバター(カカオバター)が35%以上だと色が白くてもチョコレートなのです。
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チョコレートは、その成分によって主に3種類に分けられます。
- ブラックチョコレート(ビターチョコレート) :カカオマスが40~60%で、乳製品が使われていない
- ミルクチョコレート :乳製品が使われているチョコレート
- ホワイトチョコレート:カカオマスが使われていないチョコレート
チョコレートの色は、配合や製法の違いで大きく変わるんですね。
ここ最近は、第4のチョコレートと呼ばれる可愛いピンク色をしたルビーチョコレートも注目を集めています。
◇ ルビーチョコレートについて詳しくはこちら。
・ルビーチョコレートとはどんな味?その特徴は?どこで買える?
ホワイトチョコレートとチョコレートに効果の違いはある?
ホワイトチョコレートとチョコレートは、見た目の色の違いの他にも異なるところがあります。
前述のように、ホワイトチョコレートとチョコレートではカカオ豆の使用方法が違います。
ホワイトチョコレートではカカオマスを使いません。
そのため、カカオ豆の外皮に含まれるテオブロミンという苦味成分が含まれないので、より甘い、と感じられます。
チョコレートの効果
ところで、よく、『チョコレートのポリフェノール効果』という話題を見聞きするかと思います。
健康や美容によいとされているポリフェノール。
最近ではチョコレートにもポリフェノールが多く含まれているとして注目されています。
ポリフェノールは、ほとんどの植物に存在する苦味や色素の成分です。
抗酸化作用が強く、活性酸素など有害物質を無害な物質に変える作用があり、生活習慣病の予防に役立つとされています。
ポリフェノールはとりわけアンチエイジングに有効とされ、癌・動脈硬化などの原因にもなる活性酸素を抑える働きがあると言われてます。
また、ストレスへの抵抗力を強め、アレルギーやリウマチなどにも効果的とされています。
カカオマスには身体に良いことづくめのようなポリフェノールが含まれています。
チョコレートの保存姓が良いのも、カカオマスに含まれているポリフェノールの抗酸化成分とも言われています。
また、前述のカカオ豆の外皮に含まれるテオブロミンという苦味成分はカフェインと似た成分で、鎮静作用があり免疫力を高める働きがあるとされています。
ホワイトチョコレートは、ココアバターしか使っていません。
ポリフェノールやテオブロミンの決め手となるカカオマスがホワイトチョコレートには含まれていないということは、当然、その効果は期待できませんよね。
なので健康の面からいうと、カカオマスが使われているチョコレートの方が優っているということになります。
ホワイトチョコレートの効果
前述のように、カカオマスを使わないホワイトチョコレートには苦味成分のテオブロミンが含まれていません。
なので、カカオバターのみでチョコレートらしさを出しているホワイトチョコレートは、チョコレートよりも甘みを感じるという特徴があります。
また、苺のチョコレートや抹茶などのフレーバーチョコには、色や風味が出しやすいことから、ホワイトチョコレートをベースにしたものが多くあります。
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ホワイトチョコレートにはこれといって健康に良いといった効果はありませんが、甘さや風味付けといったテイストの部分ではチョコレートより優っていると言えますね。
ホワイトチョコレートとチョコレートのカロリーは?
カロリーはメーカーや商品などによって多少異なります。
一般的に、普通のチョコレートとホワイトチョコレートの平均的なカロリーは以下のようになっています。
- チョコレート:557kcal/100g
- ホワイトチョコレート:588kcal/100g
ホワイトチョコレートのほうが、ややカロリーが高いですね。
チョコレートに比べて、ホワイトチョコレートの方がカロリーが高くなる理由は、その製法にあります。
ホワイトチョコレートはほとんどがココアバター(カカオバター)。
ココアバター(カカオバター)は油脂、脂肪分です。
つまり、ホワイトチョコレートはカカオ豆の『脂肪分』だけを使っているため、必然的にカロリーが高くなるのです。
カロリーや成分から見ると、チョコレートのほうが健康には良いかもです。
ただ、チョコレートの方がカロリーが低いと言っても、どちらも基本は砂糖が多く含まれているもの。
なので、食べすぎには注意ですね^^
ホワイトチョコレートが白いのはなぜ?チョコとの違いとカロリーは?まとめ
チョコレートとホワイトチョコレートの色の違いは、カカオ豆の使用方法です。
チョコレートの色の素になるカカオマスを使わずに、ココアバター(カカオバター)・砂糖・ミルクを入れて作るのがホワイトチョコレート。
公正競争規約では、カカオ成分を35%以上含んでいるものをチョコレートと呼ぶ決まりになっています。
そのため、カカオマスが0%でも、カカオ成分であるココアバター(カカオバター)が35%以上だと色が白くてもチョコレートなのです。
カカオマスには健康に良いとされるポリフェノールやテオブロミンが含まれています。
ホワイトチョコレートにはこれといって健康に良いといった効果はありませんが、甘さや風味付けといったテイストの部分ではチョコレートより優っていると言えます。
平均的なカロリーは、
- チョコレート:557kcal/100g
- ホワイトチョコレート:588kcal/100g
健康や美容のためにチョコレートを取り入れるならブラウンの一般的なチョコレートがおすすめです。
ですが、ホワイトチョコレートのミルク感とクリーミーな口溶けは、チョコレートとはまた違ったテイスト。
その時々の気分に合ったチョコレートを楽しみたいですね。