カフェインレスのコーヒーとデカフェとノンカフェインの違いと製法は?

カフェインレスとノンカフェインとデカフェの違いは?

どうやってカフェインを取り除くの?

製法は安全?

その疑問、解消します!

カフェインレスとデカフェの意味、

風味や味に差が出る3つの製法、

カフェイン除去の方法も含めて、わかりやすくお伝えします。

スポンサードリンク
  

カフェインレスとノンカフェインとデカフェの違いは?

無類のコーヒー好きですが、カフェインがばっちり効いてしまう体質なので、ドリップコーヒーを飲むタイミングには気を使っています。

最近はデカフェもすっかりおなじみになってきました。

コーヒー好きゆえに、コーヒーゼリーにも目がないのですが、原材料をチェックするとカフェインレスと書いてあるものもあります。

カフェインを意識すると、カフェインレスとかノンカフェインとかデカフェとかよく目に入るようになりますが、何がどう違うのか、こんがらがってきますよね。

近所の喫茶店ではカフェインレスの紅茶とケーキセットが人気メニューのひとつ。

スタバのメニューにはデカフェラテをはじめとするデカフェメニューがあります。

カフェインレスとノンカフェインとデカフェの違いって、いったいどんなところにあるのでしょう。

デカフェ?カフェインレス?ノンカフェイン?

「デカフェ」や「カフェインレスコーヒー」が、カフェインの含有量が少ないコーヒーだとはわかります。

ですが、いったいどんな違いがあるのか調べてみると、デカフェやカフェインレスというネーミングに明確な基準というものはありませんでした。

日本には決まりごとがありませんが、「デカフェ」や「カフェインレスコーヒー」の場合、EUでは一定の基準が定められています。

欧米ではデカフェの飲料には厳しい基準があります。

EUの規則によればカフェインレスコーヒーは焙煎したコーヒー豆で0.1%以下のカフェイン残留、インスタントコーヒーで0.3%以下のカフェイン残留となっています。

日本では一般的に、カフェインが

「入っている・入っていない・少しだけ入っている」

の違いによって、様々な呼ばれ方をしています。

■ デカフェ

もともとカフェインを含んでいるものから、カフェインを取り除いて減らしたもののことを言います。

そのため、カフェインは0ではなく、ごくわずかですが含まれています。

デカフェは英語で「decafe」。

decafeのdeには「脱・抜く」という意味があります。

デカフェはカフェイン除去の製法によって、残っているカフェインの量が変わります。

実際に販売されているデカフェコーヒーのカフェイン含有量は、1%~10%と幅があります。

企業や商品によってさまざまなので、気になる場合は実際に商品を手に取って、確認することをおすすめします。

基本的にはカフェインレスと同じ意味で使われます。

■ カフェインレス

カフェインレスというのは、「カフェインがほぼ入っていません」という意味。

カフェインは少量含まれています。

前述のように、欧州基準では、焙煎したコーヒー豆で0.1%以下のカフェイン残留、インスタントコーヒーで0.3%以下のカフェイン残留のものをカフェインレスとしています。

日本では明確な基準がないので、「カフェイン99%カット」といった数値で記載されているケースがあります。

こちらは、カフェインを『99.7%』カットしたインスタントコーヒーです。

クライス カフェインレスコーヒー(50g)

■ ノンカフェイン、カフェインフリー

カフェインが全く含まれていないカフェイン0ということです。

麦茶とかルイボスティーなどが有名です。

ノンカフェインコーヒーの場合、たんぽぽコーヒーや穀物コーヒーなどのコーヒー豆以外から作られたものを指します。

  • デカフェ:カフェインが少量含まれている
  • カフェインレス:カフェインが少量含まれている
  • ノンカフェイン:カフェイン0
スポンサードリンク

コーヒーのデカフェの製法は?

デカフェは、元々カフェインが含まれているものから、カフェインを抜いたもの。

つまり、

デカフェ=カフェインレス

とも言えます。

デカフェ、カフェインレスコーヒーを作るには、コーヒー豆の状態でカフェインを除去します。

現在、カフェインを除去する方法は大きく分けて3つあります。

  • 超臨界二酸化炭素抽出法
  • 有機溶媒抽出法
  • 水抽出法

メーカー各社で近年よく採用されているのが、超臨界二酸化炭素抽出と呼ばれる方法です。

超臨界二酸化炭素抽出法

超臨界ってそれだけでもう、凄みを感じるネーミングですね(笑)。

この超臨界二酸化炭素抽出は、二酸化炭素でカフェインを抽出するというもので、カフェイン除去の中では新しい方法のひとつです。

一定以上の温度と圧力を二酸化炭素に加え、超臨界状態にした二酸化炭素によってカフェインを効率的に抽出して除去します。

他の成分を壊すことなくカフェインを除去できるので、味や風味がほとんど損なわれません。

また、空気中に自然に存在する二酸化炭素を使用することから、薬品を使わない安全性の高い方法ということで、現在の主流になっています。

味や風味が変わらず、安全性の高い製法ですが、コストがかかるので、製品の値段が高めになっています。

ちなみに、以下はスターバックス公式サイトのデカフェの説明文の一部です。

「コーヒーからカフェインを取り除くには、薬品を使用すれば簡単です。ですが、スターバックスのディカフェは、厳選されたコーヒー豆本来の風味をなるべくそのままお楽しみいただけるように、生豆にダメージを加えないよう薬品などを使用せず、二酸化炭素と水のみでカフェインを除去しています」

スタバでデカフェを頼むと、カスタム料金としてプラス50円かかります。

わたしは午後はいつもデカフェにしていますが、通常のものと比べても味も風味も全く変わらず、美味しく飲んでいます^^

こちらは、液体二酸化炭素抽出法で作られた、カフェインの残存率0.1%以下のコーヒー豆です。

[500gお得袋]眠れる珈琲マンデリンスペシャル(デカフェ/カフェインレスコーヒー/インドネシア)珈琲/コ-ヒ-/コーヒー豆/コ-ヒ-/グルメコーヒー豆専門加藤珈琲店/珈琲豆

有機溶媒抽出法

有機溶媒抽出法は、世界で初めてカフェイン除去した際の製法です。

生コーヒー豆を化学物質の有機溶媒に浸し、カフェインを溶かし出します

コストがかからない点がメリットですが、カフェイン以外の成分も抜けてしまうため、風味が落ちる・味が変わるなどのデメリットがあります。

また、化学物質が残留することもあるので、安全面で心配があります

日本では、この方法の薬品を使ったデカフェ製品の販売は禁止されています。

水抽出法

水に生コーヒー豆を浸してカフェインを抽出する製法です。

コーヒーの香りや成分が水に流れ出るのを防ぐため、カフェイン以外の成分が含まれた水に浸してカフェインのみを抽出します。

抽出する工程で薬品(有機溶媒)を使います。

デカフェの製法として何も書かれていない場合は、水抽出法が使われているケースが多いようです。

カフェインレスのコーヒーとデカフェとノンカフェインの違いと製法は?まとめ

ノンカフェインはカフェイン全くの0に対して、カフェインレスとデカフェはカフェインが僅かに残っているものを指します。

  • デカフェ:カフェインが少量含まれている
  • カフェインレス:カフェインが少量含まれている
  • ノンカフェイン:カフェイン0

スーパーなどの店頭でカフェインレスやデカフェ商品を手にとって見ると、「超臨界二酸化炭素抽出法」と明記しているものが多くなりました。

日本も欧米のようにデカフェ嗜好が増え、企業も味と安全性をアピールする姿勢です。

超臨界二酸化炭素抽出法は、今、一番安全で風味を損なわないとされている製法です。

ちょっと舌をかみそうな名前ですが、購入の時は「超臨界」をキーワードにすると安心です。

昼間はカフェイン入りを飲むけど、夜はカフェインレスにするなどTPOで飲み分けたり、暮らしの中で、カフェインレスのコーヒーや飲み物を上手に選んでいけるといいですね。

スポンサードリンク