アディショナルタイムとロスタイムの違いは何?いつから変わったの?

アディショナルタイムとロスタイムの違いは何?いつから変わったの?

「アディッショナルタイム5分!」

それってロスタイムのこと?

どんな違いがあるの?

いつから使われてる?

その疑問、解消します!

サッカーにおけるアディショナルタイムの意味合い、

言葉で変わる試合の残り時間の使い方も含めて、わかりやすくお伝えします。

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アディショナルタイムとロスタイムの違いは?

サッカーを観ていると、アディショナルタイムに選手が得点を決めることがよくありますよね。

アディッショナルタイムは、試合中にゲームが進まなかった時間を追加タイムとして45分終了後にプラスをするシステムです。

実況中継で、解説の人などが、

アディッショナルタイムは5分、この5分が本当の正念場となります

といった言い方をするのも耳するかと思います。

アディッショナルタイムは、以前はロスタイムという言い方をしていました。

ロスタイムとアディッショナルタイムは言葉の意味としては同じものです。

アディッショナルタイムが浸透する前は、

ロスタイムに痛恨の失点!

とか

ロスタイム奇跡の逆転劇

など、スポーツ新聞の見出しでもよく見かけました。

日本がワールドカップ初出場を逃した『ドーハの悲劇(1993年)』は、まだロスタイムと呼ばれていた頃の時代です。

今はすっかりアディッショナルタイムという言い方に慣れましたが、、ロスタイムの方が言いやすく、字面的にもキャッチーな気がします。

それぞれの言葉をチェックしてみますね。

アディショナルタイムとは?

アディショナルタイムはウィキペディアによると、

アディショナルタイム(英語: Additional Time)とは、サッカーにおける用語。 競技者の交代、負傷者のアピールや怪我の程度の判断、負傷者の搬出などにより空費された時間を指す通称で、「追加時間」とも言われている。

となっています。

英語のアディショナル(additional)は、「追加の」とか「付加的な」という意味です。

タイム(time)は「時間」なので、追加の時間は「加えられた時間」とも言えます。

サッカーでは “空費” された時間は相手のチームにとって公平ではない為、その分を45分経過後に追加時間とすることで公平性を保ちます。

つまり、キックオフのホイッスルから90分、さらにそこからプラスされる時間という意味合いです。

ロスタイムとは?

以前使われていたロスタイムは、ウィキペディアによると以下のようになっています。

ロスタイム(和製英語:loss time)とは、ラグビーなどの球技における用語。 球技の試合において、競技者の交代・負傷者のアピールや怪我の程度の判断・負傷者の搬出などにより空費された時間、いわゆる「空費時間」を指す通称である。

ロスタイムって、海外じゃ通じない和製英語だったんですね^^;

もともとは、英語の『Loss of time』からきていると言われ、「of」を抜かして簡略化されたようです。

でも、「loss time」じゃ文法的には間違いだし、和製英語はネイティブにはほとんど意味が通じません。

日本のノートパソコンが海外では「Laptop(ラップトップ」、キーホルダーは「Key Ring(キーリング)」と言わなきゃ通じないように、ロスタイムじゃ海外の人にしてみれば、「?」な言葉というわけです。

ちなみに、サッカーの英語は

  • Soccer:北米
  • Football:その他の地域

北米でFootballといえば、アメリカンフットボール(アメフト)のことです。

ロスタイムがアディショナルタイムに変わった理由は?

ロスタイムとアディショナルタイムの内容に違いはありません。

どちらも、試合中にゲームが進まなかった時間を追加タイムとして45分終了後にプラスをするシステムです。

意味が同じロスタイムとアディショナルタイムですが、サッカーでは日本以外の国は昔からアディショナルタイムを使っていました。

ロスタイムは日本だけが使っていた言葉なのです。

なぜ日本だけがロスタイムを使ったのかは定かじゃないんですが、前述のようにロスタイムは和製英語。

ロスタイムは日本だけが使用して、日本だけで意味が通じる呼び方です。

ロスタイムがアディショナルタイムと呼ばれるようになったのには大きく2つの理由があると言われています。

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1. 国際基準に合わせるため

国際的には「アディショナルタイム」が正しい用語です。

ロスタイムは日本でしか通用しない用語で、要は、間違った用語を長い間使い続けていたわけです。

日本以外の世界中がアディショナルタイムを使っているのに、日本だけが和製英語のロスタイムじゃ、ちょっと恥ずかしいですよね。

国際基準に合わせるべく、日本はロスタイムからアディッショナルタイムに呼び方を変えたというわけです。

2. ポジティブな言葉を使う

サッカーの世界の用語は「なるべくポジティブな言葉を使おう」という傾向があります。

ロスタイムの「loss」は、「失うこと」と意味します。

「失われた時間」を意味するロスタイム。

言葉的にネガティブなイメージですよね。

一方、アディショナルタイムは、「追加された時間」、「加えられた時間」です。

イメージ的にボーナスをもらったようなプラス感があります。

サッカーに限らず、スポーツの世界では「ポジティブシンキング」が前向きなチャレンジを生み出すことがよく知られています

もう5分しかないぞー!

まだ5分あるぞー!

試合終了間際に声がけするなら、前向きでポジティブな「まだ5分」ですね。

ロスタイムと同じような理由で使われなくなった言葉に「サドンデス」があります。

サドンデスは、Jリーグで一時期採用されていたルールで、延長戦で1点先取するとその場で試合が終わり、先取点を挙げたチームの勝利になるというものです。

  • サドンデス=sudden death(突然死)

このサドンデスの「デス:death」の響きが良くないということで、「ゴールデンゴール」に言い換えられたという経緯があります。

デスという死を意味する言葉を使い、敗者を決するよりも、「ゴールデンゴール」と呼んで勝者を決する方がポジティブで、良い意味合いですよね。

とはいえ、今もPK戦ではサドンデス方式と言ったりしています。

個人的にはサドンデスはわかりやすいサッカー用語だと思うのですが、「死」という言葉はやはりよろしくないようです。

ロスタイムがアディショナルになったのはいつから?

2010年7月16日、JFA(日本サッカー協会)がアディショナルタイムに統一する通達を傘下のJリーグ・JFL(日本フットボールリーグ)・なでしこリーグなどに出しました。

2000年代までの日本はロスタイムと呼んでいましたが、2000年代以降は、民放などのサッカー実況でアディショナルタイムと呼ぶところが増えてきました。

ですが、長年呼び慣れているロスタイムを国際基準だからといって変更すると、何の意味かわからなくなるという懸念があったため、メディアの足並みは揃っていませんでした。

そうした中、2010年のJFAの通達をきっかけに、各メディアも徐々にアディショナルタイムを使うようになっていきます。

2013年にはNHKの実況が、追加時間の表現を「アディショナルタイム」で統一します。

そうなると、全国的にアディショナルタイムが浸透していき、各メディアも同調するようになりました。

こうして、だんだんと日本のサッカー界からロスタイムという言葉が使われないようになっていったのです。

アディショナルタイムとロスタイムの違いは何?いつから変わったの? まとめ

アディッショナルタイムは、試合中にゲームが進まなかった時間を追加タイムとして45分終了後にプラスをするシステムです。

以前はロスタイムと呼ばれていましたが、2010年に日本サッカー協会がFIFA(国際サッカー連盟)に合わせて、アディショナルタイムに統一することを決めました。

スカパーのサッカー中継などでは通達以前からアディショナルタイムを使っていたようですが、当初はアディショナルという言葉自体が日本には馴染みがないものだったので、混乱することもあったようです。

「失われた時間」が「加えられた時間」となった意味を考えると、国際基準のアディショナルタイムになったこともうなづけます。

アディショナルタイムは最後まで諦めない姿勢をあらわす言葉でもありますね。

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