高速道路のサービスエリアとパーキングエリアの違いはどこにある?

高速道路のサービスエリア(SA)とパーキングエリア(PA)の違いは?

規模が大きいのはどっち?

その疑問、解消します!

なぜ設備が整ったパーキングエリアが増えたのか、

大きなサービスエリアがある理由、

言葉の意味の違いも含めて、わかりやすくお伝えします。

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高速道路のサービスエリアとパーキングエリア

先日、都内から大阪まで車で移動することになり、正味8時間ちょっと高速道路を走行。

久々のロングドライブだったので余裕を持って出かけたんですが、サービスエリア(SA)パーキングエリア(PA)に寄るたびに、ついご当地お土産や名産品に目がいっちゃったりして、思ったより時間がかかってしまいました。

サービスエリアやパーキングエリアは高速道路のお楽しみのひとつでもありますよね。

自動車が高速で走行するために造られた高速道路ですが、最近は道路を走行するのとは違う目的で利用する人も増えています。

サービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)目当てにドライブするんですね。

わたしも、東京湾アクアラインの海ほたるPAが出来た当時は、海上パーキングエリアというのが珍しくて、何度もドライブがてら出かけました。

サービスエリアとパーキングエリアの役割は?

サービスエリアやパーキングエリアは、高速道路を利用する人たちの疲れや緊張を取ったり、トイレ休憩をしたり、給油をしたりする休憩施設です。

高速道路は一般道と違って信号がないので、ノンストップで走り続けることになります。

そうなると、ドライバーに疲労がたまって事故の原因にもなりかねません。

トイレ休憩はもちろんですが、ガソリン不足や眠気などで一時的に休憩が必要になることもあります。

そのため、高速道路では一定の距離ごとに休憩出来る場所を設けています。

この休憩場所が、サービスエリアとパーキングエリアです。

高速自動車国道法という法律によって、高速道路の沿道には商業施設を設置してはいけないと定められているのですが、サービスエリアとパーキングエリアに限っては例外的に、トイレ休憩や給油のための施設として設置が許可されていいます。

このごろはグルメ嗜好も相まって、休憩どころか、1日楽しく過ごせてしまうレジャースポットやテーマパークとも言えるような大規模施設もあります。

施設が充実してきた背景には、2005年に日本道路公団が民営化されたことがあります。

一般企業になり、サービスを向上させて利用客に満足してもらわなければならなくなったことから、各所の利用状況に応じて施設の拡大をはかってきたのです。

ところで、このサービスエリアとパーキングエリア、どのような違いがあるのか、イマイチわかりにくいところです。

実際、高速道路を走っているとサービスエリアとパーキングエリアで標識が違うわけですから、それぞれには違いや特徴があるはずですね。

サービスエリア(SA)とは?

サービスエリア(SA)は、高速道路等にだいたい50km(北海道は80km)間隔を目安に設置されている休憩施設です。

主に人と車が必要としているサービスを提供します。

一般的には、サービスエリアには休憩所、駐車場、トイレに加え売店、レストラン、給油所などが備わっています。

人が必要としているサービスとしてはトイレや休憩所、車が必要としているサービスとしては駐車場やガソリンスタンド等があげられますね。

ですが、全てのサービスエリアでそういった施設があるのかといえばそうではなく、中にはレストランが無いサービスエリアや、ガソリンスタンドが無いサービスエリアもあります。

休憩地点という側面から、シャワールームや仮眠所が設けられているところもあります。

規模の大きなサービスエリアだと、本格レストランや温泉、ホテルで宿泊できるところも登場。

他にも、ショッピングモールやドッグラン等が併設され、レジャー施設のようになっているところもあります。

このようなサービスエリアは単なる休憩地点でなく、ドライブや観光の目的地として利用されることも多いんですね。

施設が充実していることで有名な神奈川県の海老名サービスエリアなどは、高速道路を使わなくても利用できるようになっています。

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パーキングエリア(PA)とは?

パーキングエリア(PA)は、高速道路等にだいた15km(北海道は25km)間隔を目安に設置されている休憩施設です。

主に、ドライバーの疲れや緊張をとるためのサービスを提供している休憩施設です。

パーキングエリアには駐車場、トイレ、必要に応じ売店が備わっています。

トイレは全てのPAにありますが、売店やガソリンスタンド等は、利用状況などを検討したうえで設けるかどうか判断することになっています。

なので、トイレ以外は必ずしもあるわけではありません。

パーキングエリアの基本は「トイレと駐車場」。

ですが、利用状況に合わせて、売店が充実していたり、ガソリンスタンドが設置されているパーキングエリアもあります。

軽食がとれるパーキングエリアも増えてきており、そのため、提供しているサービスの内容で、サービスエリアとパーキングエリアを区別するのは難しいところがあります。

先述の、わたしがドライブがてらよく行った東京湾アクアラインの海ほたるPAなどは、「トイレと駐車場」が基本のパーキングエリアとは思えない豪華なパーキングエリアです。

人工島からの絶景を楽しむ観光客は、フードコートで回転寿司やご当地グルメなど多種多様な食事を選べます。

関越道の三芳PA(上り線)は、関越道で最も東京寄りにあるPAのため、食事や休憩で多くの人が利用することから、敷地やサービスを拡充した結果、サービスエリアのような賑わいを見せる人気のパーキングエリアになっています。

国土交通省の『道の相談室』に寄せられたサービスエリアとパーキングエリアの違いについての回答は、

高速道路の休憩施設は、提供するサービスの内容、休憩施設相互の位置関係によりサービスエリア(SA)とパーキングエリア(PA)に区分しています。

一般的にはサービスエリアには休憩所、駐車場、トイレに加え売店、食堂、給油所などが備わっており、パーキングエリアには駐車場、トイレ、必要に応じ売店が備わっております。

となっています。

明確にサービスエリアとパーキングエリアを区別する決まりごとはないようですね。

高速道路のサービスエリアとパーキングエリアの違いをチェック!まとめ

  • サービスエリア(SA):人と車が必要としているサービスを提供する施設。だいたい50km間隔に一つ。
  • パーキングエリア(PA):ドライバーが休憩するための施設。基本は「トイレと駐車場」。だいたい15km間隔に一つ。

サービスエリアとパーキングエリアの違いをザックリ言えば、

・施設が多いのがサービスエリア
・施設が最低限なのがパーキングエリア

といったように解釈できますね。

利用客の多いサービスエリアとパーキングエリアは発展して、単なる休憩所以上の役割を果たす場所に進化しています。

そのため、区別がつきにくいこともありますが、利用者からすると利便性があるに越したことはありません。

ちなみに、サービスエリア(SA)の間隔が50km、パーキングエリア(PA)の間隔が15kmだとすると、

SA → PA → PA → SA → PA → PA → SA

となって、それぞれの間隔は15km。

急にトイレに行きたくなったときは、15km我慢すれば大丈夫!

覚えておくと安心ですね^^

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