救急の日とは何をする日?
どのような意味や由来があるの?
たくさんのイベントが行われているのはなぜ?
その疑問、解消します!
救急の日と救急医療週間が制定された理由、
世間に広まったキッカケ、
我が家が救急の日にしていることも含めて、わかりやすくお伝えします。
9月9日の救急の日とは何をする日?
9月9日は「救急の日」です。
「9(きゅう)9(きゅう)」
という語呂合わせからきているのは、すぐにわかりますよね。
ですが、
「救急の日ってどんな日?」
と聞かれると、
イマイチよくわからないという方も多いんじゃないかと思います。
救急の日とは?
「救急の日」は、1982年(昭和57年)、厚生省(現在の厚生労働省)によって制定された記念日です。
救急の日は救急医療関係者の意識を高めるとともに、救急医療や救急業務に対する国民の正しい理解と認識を深めることを目的として定められました。
救急の日は、いわゆる「啓発デー」のひとつです。
「啓発(けいはつ)」というのは、人々の気がつかないような物事について教えわからせること。
実際、救急の日があることで、幼稚園や保育園、小学校などでも
「救急について知ろう!」
というプログラムや授業を設けて、小さなうちから救急についての知識をつけるようにしているところも増えています。
9月9日が「救急の日」、この日を含む一週間(日曜日から土曜日まで)を「救急医療週間」としています。
救急の日の由来と認知されたキッカケとは?
救急の日が制定される以前から、国民の間では「通常の医療」と緊急時の「救急医療」との区別が上手く理解できないという意見がありました。
通常の病院診療時間に受診するのでは間に合わない救急の病気やケガ、もしくは、耐え難い苦痛があったり、生命の危険が迫っているなどの緊急性がある場合は「救急医療」が必要です。
ですが、このあたりがよくわからないという声が多かったんですね。
そのため、「救急医療」をより明確に理解してもらうキッカケにもなるだろうと、救急の日が設けられたという経緯があります。
前述のように、救急の日は、1982年(昭和57年)に制定されましたが、はじめのうちはなかなか一般社会に浸透しませんでした。
それが、1990年以降、テレビ番組で救急医療の現場を取り上げることが増え、徐々に厚生省の取り組みも本格化するようになります。
テレビ番組でいうと、医療ドラマや救急のドキュメンタリー番組が人気になり、救急医療というものが、広く国民に知れ渡っていきました。
中でもNHKが放送した『ER緊急救命室』(日本では1996年~2011年に放送)は、深夜放送にもかかわらず高視聴率をマークしました。
その影響で、各テレビ局でも海外の医療ドラマを放送するようになり、『救命病棟24時』(フジテレビ)といった『ER緊急救命室』に触発されて制作されたドラマも作られました。
『救命病棟24時』もシリーズ化される人気となりました。
ある意味、テレビ番組の「ブーム」が、それまであまり日の目を見なかった「救急の日」の認知に一役買ったといえますね。
また、9月1日が防災の日ということもあり、命や安全について考える期間が連なっていることも、浸透してきた要因のひとつです。
救急の日にはどんなことをするの?イベントの意義は?
救急の日や救急医療週間には、関係省庁、自治体、消防機関、医療機関などが、さまざまなイベントを開催しており、功労者の表彰式も行なっています。
そもそも、救急とは、急に大変なことが起こった時にそれを救うこと。
わたしたちの身近にある「救急」は、急に病気になった人や怪我をした人に応急の手当てをすることですよね。
もしも、家族や友人、職場の仲間などがケガや病気で倒れ、呼吸や心臓が止まったら。
考えたくないですが、もしもそんなことが起きたときは、救急車が到着するまで、救命処置を行うのが最善の手当てになります。
急な病気やけがなどの救急事故の現場に居合わせた人が、救急車の到着までの間に応急手当を行うことで、救命や症状の悪化防止などに貢献できるのです。
なので、救急の日や救急医療週間には、心臓マッサージや人工呼吸のやり方、「AED(自動体外式除細動器)」の使い方など、参加体験型のイベントが多く開催されています。
最近はAEDの設置も増えてきました。
駅や公共の建物の中には常設されているAEDも、いざという時、中を見たことがない、使ったことがない、使ったところを見たこともない、では困りますよね。
救急の日や救急医療週間のイベントでは、119番通報の仕方、病気やケガをした人への心肺蘇生、AEDの装着など、実技を学ぶ催しが行われています。
万一に備えて、応急手当の技術を学んでおくと、救命や症状の悪化防止などにつながり、安心も広がります。
「救急の日」や「救急医療週間」のイベントには、積極的に参加していきたいですね。
救急用品のチェック
実家では、毎年9月9日の救急の日に、母が救急箱や病院からもらっている薬などをチェックしていました。
古い薬は処分し、新しいものを補充したり、常備している医薬品の期限が過ぎたものを入れ替えるのです。
わたしもそれに習って、救急の日は1年に一度、薬や救急用品をチェックして見直す日にしています。
救急箱の三角巾や包帯、ケガややけど用のフィルムなども補充しています。
三角巾は、止血や固定など、いざという時に様々な使い道があるので、救急箱の中に準備しておくと重宝しますよ。
救急箱はいざという時に慌てないよう、取り出しやすい所に保管するのがポイントです。
こちらは楽天の「応急手当用品ランキング」1位を獲得し続け、インスタや人気ユーチューバーにも紹介され話題になっている救急セットです。
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防災対策も必要不可欠な時代、いざという時のために常備しておくと安心ですね。
9月9日の救急の日とは何をする日?意味と由来でわかるイベントの意義 まとめ
9月9日は「救急の日」。
救急の日は、1982年(昭和57年)、厚生省(現在の厚生労働省)によって制定された記念日です。
救急の日を含む一週間(日曜日から土曜日まで)を「救急医療週間」としています。
救急の日や救急医療週間には、心臓マッサージや人工呼吸のやり方、AED(自動体外式除細動器)の使い方など、参加体験型のイベントが多く開催されています。
救急医療や救急業務についての正しい理解と認識を深めることは、とても重要です。
救急の日は一言でいえば、
「救急について知ろう!」
という日。
救急車の平均出動は5.5秒に1度といわれています。
救急の日や救急医療週間は、日常の救急だけではなく、災害時の救急についても考えておきたいですね。
◇ 「9」が2つ重なる9月9日は、重陽の節句でもあります。
・重陽の節句とは何をする日?由来でわかる過ごし方と食べ物の楽しみ方