防災の日や防災週間のイベントはどんな意味があるの?
東京都内で開催される防災イベントの場所や日時は?
その疑問、解消します!
9月1日の防災の日に行われる代表的なイベント、
防災週間の期間に東京消防庁が実施するイベントも含めて、わかりやすくお伝えします。
防災の日と防災週間に行われるイベントとは?
毎年9月1日は「防災の日」。
防災の日は1960年(昭和35年)に制定された記念日ですが、この日を含む8月30日~9月5日の一週間は「防災週間」と定められています。
防災の日の日付は関東大震災にちなんだものですが、例年この時期は台風が多発する時期でもあるため、
「日頃から災害に関する意識を高めよう」
「災害に対する備えを怠らないようにしよう」
といった意味がこめられています。
◇ 防災の日の由来について詳しくはこちら。
9月1日が防災の日なのはなぜ?由来でわかる防災週間にこめられた意味
防災とは、災害を防止すること。
災害を未然に防ぐ取り組みです。
ひとことで「災害」と言っても、自然災害には地震だけでなく、高潮、津波、台風や豪雨による水害など、様々な災害がありますよね。
近頃は豪雪で孤立する集落や地域の問題も、よく取り上げられるようになりました。
災害は起こらないに越したことはありませんが、万一に備え、日頃から準備しておくことが大切です。
防災の日の9月1日は祝日ではありませんが、全国各地で避難訓練が行われたり、新聞やテレビなどの各メディアで防災意識を高める特集が組まれたりします。
また、防災週間に含まれる週末には、防災に対する意識を高めてもらおうと、各地でさまざまなイベントが行われています。
子どもの頃は学校で避難訓練がありましたが、大人になると、なかなか機会がないものです。
防災の日や防災週間のイベントは、災害に対する認識を深めてもらうことを目的に、自治体や民間が行っているものです。
近場の防災イベントに足を運んで、何か有ったときに慌てないように、防災に対しての心構えをチェックするのにも良い機会になります。
わたしの友人(♂)は、大きな揺れを体感する「起震車」で震度7の地震を疑似体験して以来、防災に対してとても積極的になりました。
それまでは、
「災害はいつ起こるかわからないんだから、なるようにしかならない」
なんてうそぶいていたんですが、
起震車を体験してからは、備え付けている家具の地震対策をし、万一のときの連絡方法を家族と確認したりと、災害に対しての意識が大きく変化したのです。
たまたま休みの日に家族サービスで出かけた近所の防災イベントがキッカケになったのですから、人間、わからないものです。
防災イベントでは、この起震車を体験できるところも多いようです。
防災訓練はどこで行われているの?
防災訓練は、全国の自治体や自治会が行っており、各地域でさまざまな訓練が行われています。
防災訓練の日時は、住んでいる地域の自治体ホームページに記載されているので、
「◯◯区(◯◯市)防災訓練」
といったキーワードで検索するとわかります。
防災訓練の内容は避難訓練や火災の煙の体験、応急救護など多岐にわたっています。
時間が合うようなら、ぜひ地元の防災訓練に参加することをおすすめします。
防災訓練の目的は、災害の知識を得るだけではなく、その地域のことやどんな人がいるのかを知ることにもあります。
ご近所さんや地元の人たちと助け合えるコミュニケーションは、災害時にはとても心強いものになります。
防災の日と防災週間2018年の東京都内のイベント
東京都内で、防災の日や防災週間に開催される災害対策イベントをご紹介します。
代表的なものは、毎年新宿区と渋谷区で開催される防災イベントですが、東京消防庁も防災イベントを行っています。
内容が変更になることもあるので、公式サイトや連絡先もわかるようにしました。
お出かけになる前に最新情報を確認してくださいね。
しんじゅく防災フェスタ2018
- 日時:2018年9月2日(日)11:00~16:00
- 場所:都立戸山公園内 新宿スポーツセンター/東京都新宿区大久保3丁目5-1
「大人も、子どもも、若者も、外国人も、障がい者も、みんなが楽しく学べる 防災・減災イベント」
がテーマの都心の防災イベントです。
参加者は毎年3000人ほど。
新宿の行政・企業・NPOが出展するブースのほか、防災体験をできるコーナーやライブステージなどがあります。
屋外イベントでは、起震車も体験できます。
子供向けの消火訓練などのプログラムも準備されているので、親子で防災について学ぶことができます。
また、屋内イベントでは、講演やセミナーにも参加できます。
当日はいろんな飲食の屋台も出店するので、1日通して参加することができます。
渋谷区総合防災訓練
- 日時:2018年9月1日(土)12:00~16:00
※先行開催:防災関係機関等活動訓練 9:30~11:30(代々木公園サッカー場)
2018年9月2日(日)10:00~16:00 - 場所:代々木公園イベント広場 ケヤキ並木/東京都渋谷区代々木神園町2-1
渋谷区総合防災訓練は、
「渋谷に集う、みんなのための 防災フェス 渋谷区総合防災訓練~SHIBUYA BOSAI FES 2018~」
と銘打って、2日間にわたって行われるイベントです。
今年のテーマは、
「365日防災のまちSHIBUYA」
自衛隊・東京消防庁・警視庁による車両展示、放水体験や起震車体験等の防災体験のほか、最新BOSAIテクノロジーとして『VR(仮想現実)体験』ができるエリアも設けられます。
VR体験は、東京消防庁が導入した「VR(仮想現実)防災体験車」で、ゴーグル型の端末による360度の立体的な映像で、地震や火災、風水害の状況が体感できるもの。
この渋谷の防災フェスでは、「もしも」のときに役立つさまざまなアイデアや体験型コンテンツが実施されます。
フットサルやサッカーを通じて防災や減災のための知識を学ぶことのできるサッカー防災®ワークショップの「ディフェンス・アクション」も体験できます。
他にも、自衛隊による災害派遣使用車両の展示や、カレーの炊き出しも行なわれます。
飲食ブースも多く、無添加調理の「非常食ランチ」を食べながら、防災について学ぶトークステージもあるので、丸一日かけて楽しむのもいいですね。
「防災の日」である2018年9月1日(土)には、9:30から、代々木公園サッカー場で、消防、警察、自衛隊など防災関係機関と連携した「防災関係機関等活動訓練」が行われます。
尾久消防署ふれあいデー/荒川区
- 日時:2018年9月1日(土)10:00~15:00
- 場所:尾久消防署/荒川区東尾久8-44-4
- 問い合わせ先:尾久消防署警防課防災安全係地域防災担当/03-3800-0119
ロープ渡りや消火・通報体験・応急救護体験ができます。
防災・救急フェア2018/葛飾区
- 日時:2018年9月2日(日)11:30~14:30
- 場所:アリオ亀有 屋外イベント広場/葛飾区亀有3-49-3
- 問い合わせ先:金町消防署警防課防災安全係地域防災担当/03-3607-0119
消防車体験乗車・防火衣着装体験・地震体験・応急救護等の体験ができます。
防災・救急フェア/足立区
- 日時:2018年9月3日(月)~9月7日(金)9:00~15:00
- 場所:足立区役所/足立区中央本町1-17-1
- 問い合わせ先:足立消防署警防課防災安全係/03-3852-0119
応急救護体験や初期消火体験ができます。
はたらく消防の写生会表彰者に対する防災体験/中野区
- 日時:2018年9月2日(日)11:00~12:00
- 場所:中野消防署/中野区中央3-25-3
- 問い合わせ先: 中野消防署警防課防災安全係地域防災担当/03-3366-0119
応急救護体験や初期消火体験・煙体験ができます。
防災・救急フェスタ/江戸川区
- 日時:2018年9月2日(日)10:00~15:00
- 場所:鹿骨区民館駐車場/江戸川区鹿骨1-54-2
- 問い合わせ先: 小岩消防署警防課防災安全係地域防災担当/03-3677-0119
防災・救急フェスタ 地震体験・初期消火体験・煙体験・応急救護の体験ができます。
のがた防災フェア/中野区
- 日時:2018年9月2日(日) 8:30~11:30
- 場所:沼袋区民活動センター/中野区沼袋2-40-18
- 問い合わせ先: 野方消防署警防課防災安全係地域防災担当/03-3310-0119
初期消火体験・地震体験(起震車)・応急救護が体験できます。
防災の日と防災週間のイベント2018東京都内で行われる開催場所8選 まとめ
9月1日は「防災の日」。
毎年9月1日を含む8月30日から9月5日までは「防災週間」と定められています。
この期間には防災意識を高めるためのさまざまなイベントが行われています。
1923年(大正12年)の関東大震災からすでに90年以上が経過して、いつ首都直下地震が来てもおかしくないと言われています。
数十年に一度の災害や、数十年以内に起きるといわれる地震は、今日かもしれないし、明日かもしれません。
災害はいつどんな時に起こるかわからないからこそ、いざという時の備えや知識が重要です。
防災イベントに参加することで、楽しみながら防災知識を身につけられるといいですね。