お彼岸のお墓参りはどんな服装がふさわしいの?
普段着でもOK?
礼服を着ていくべき?
法要がある時は?
その疑問、解消します!
お墓参りの目的に見合った服装マナー、
何を着ていこうか迷っている時の選び方、
服選びの注意点も含めて、わかりやすくお伝えします。
お彼岸のお墓参りにふさわしい服装は?
春と秋、年に2回の「お彼岸」。
お彼岸にはお墓参りに行く人が多いですよね。
お彼岸の一週間は、ご先祖様を供養する期間です。
お彼岸の「彼岸」というのは、「川の向こう岸」という意味です。
川の向こう岸にあるのが「あの世(極楽浄土)」であり、亡くなった方たちがいるところ。
わたしたちが生活しているのは「この世」。
昼と夜の長さがおなじになるお彼岸には、彼岸のあの世とこの世が最も通じやすくなるとされており、昔から、先祖供養の日としてお墓参りに行く習慣があるのです。
基本、お墓参りというのは、いつ行かなければいけない、という決まりがあるものではありません。
お墓には、いつでも好きな時にお参りに行っていいのです。
ということは、お墓参りの服装は普段着でかまわないということになります。
ですが、お墓というのは故人が眠るおごそかで大切な場所です。
また、お坊さんや他のお参りの人たちにも会う場所でもあるので、服装には、失礼にあたらないためのマナーが必要になります。
お墓参りの時の服装が普段着でOKの場合と、そうではない場合をお伝えしますね。
お墓参りの服装マナー:普段着でOKの場合とは?
お墓をお参りする時の服装に特に決まりがあるわけではありません。
単にお墓参りだけなら礼服にする必要はなく、普段着で大丈夫です。
ここで言う普段着というのは、
「普段、外出するときに着ていく服」
です。
イメージ的には、よその家を訪問してもおかしくない服装といった感じです。
基本、お墓参りというのはいつ行ってもよいものなので、仕事帰りでスーツだった、作業着だったというのも問題ありません。
お墓参りは、お参りしようとする気持が大事なものです。
お墓の掃除をするなら、きっちりした格好よりは、むしろ動きやすい軽装のほうがいいですよね。
草むしりや水を使うことも多いので、普段着のほうが汚れを気にせずに、お墓を隅々まできれいにすることができます。
ただ、普段着といっても、マナーや注意点があります。
お墓参りは故人やご先祖さまに会う大切な行事です。
お祝いごとではないので、あまり派手な服装はふさわしくありません。
派手な色合いも控えましょう。
黒にこだわる必要はありませんが、お坊さんや他のお参りの人たちとも顔を合わせることもあります。
落ち着いた雰囲気の色合いや服を選ぶほうが失礼にあたりません。
同様に、アクセサリーなども、キラキラ光るものは極力避けるのがマナーです。
また、タンクトップや短パン、サンダルなど、肌の露出が多くなるものはNGです。
- 派手すぎる色の服装はNG
- 露出が多い恰好はNG
- アクセサリーは控えめに
- 香水はNG
- サンダルなど、つま先やかかとが出るものはNG
何を着て行こうか迷っているのであれば、黒や紺、グレイなどのダーク系の服やスーツを選ぶのが無難です。
また、お墓参りに親族が集まる場合は、浮かないために、事前にどのような服装で来るのかを聞いて、取り決めをしておくのがおすすめです。
お墓参りの服装で礼服が必要な場合は?
お墓参りの服装は、基本的には普段着でも良いとされていますが、法要がある場合は、礼服やそれに準じた服装をするのがマナーとなります。
節目となる法事や新盆・初盆のときのお墓参りには、それに応じたふさわしい服装があります。
法事の時は、基本的には、「正喪服」か「準喪服」を着用するのが望ましいとされているので、お彼岸のお墓参りが法要を兼ねているような場合は、喪服や喪服に準じるダークスーツなどを選びます。
この場合、遺族は喪服を着るのが正式なマナーとなります。
親族や知人の場合は、必ずしも喪服でなくてもかまいませんが、普段着は避け、落ち着いた色合いのスーツなどを着用しましょう。
学生の場合は、制服が多いですね。
七回忌までは準喪服以上、それ以降は平服というのが一般的ですが、これは地域や家、親族の考え方によっても違ってきます。
お墓参りのときに法要の席が設けてあり、親戚や親族と合流するのであれば、略式の礼服スタイルにする人が多いようです。
男性ならブラックスーツ、女性ならスーツやワンピースといったところです。
略式の礼服がなければ黒やダーク系の服やスーツを選びます。
男性の場合、ワイシャツは白。
女性は、ブラックか紺、グレーなどのスーツかワンピースが無難です。
最近は女性のパンツスーツも増えてきました。
わたしも、法要があるときはパンツスーツで行きますが、隣接する他の会場でもパンツスーツの女性たちをよく見かけます。
なんといってもパンツスーツは、スカートに比べると格段に動きやすいので、お墓参りから法要に流れても疲れません。
お墓参りではしゃがむこともできます。
法要では親戚や知り合いが集まるので、なにかとお手伝いしたり動いたりすることが多くなります。
スラックスなら、座位の会食でも足元が気にならないし、親戚の小さな子どもの相手などもできます。
雰囲気的に許されるのであれば、パンツスタイルは本当に楽ちんなので、法要がある場合は、パンツスーツやスラックスの着用をおすすめします。
お彼岸のお墓参りにふさわしい服装は?普段着と礼服の使い分けマナー まとめ
お墓をお参りする時の服装に特に決まりがあるわけではありません。
いつ、誰とお墓参りに行くのかというシチュエーションを考えて、TPOを意識すると、着る服も選びやすくなります。
故人に会いにいくのにふさわしい服装を考えるのがポイントです。
お墓参りの服装は、単にお墓参りだけなら礼服にする必要はなく、普段着で大丈夫です。
法要がある場合は、礼服やそれに準じた服装をするのがマナーとなります。
お墓参りのときに法要の席が設けてあり、親戚や親族と合流するのであれば、略式の礼服スタイルにするのが無難です。
お墓は故人が眠るおごそかで大切な場所であり、お坊さんや他のお参りの人たちにも会う場所でもあるので、服装には、失礼にあたらないためのマナーが必要になります。
お墓の前にしゃがんで手を合わせたり、掃除をする時のことを考えると、できるだけ動きやすい服装を選ぶといいのではないでしょうか。
お墓参りで一番大切なのは、故人を偲ぶ気持ちです。
落ち着いた雰囲気の服装を心がけて、ゆっくりご供養してくださいね。
◇ お彼岸のお墓参りの日程はこちらをご参考に。
お彼岸のお墓参りはいつ行くべき?日にちや時間帯に決まりはある?