一度に食べきれない生栗、どんな保存方法があるの?
保存する時の注意点は?
栗は皮のまま冷凍できる?
その疑問、解消します!
虫食いのある栗の見分け方、
常温・冷蔵・冷凍の違いと保存期間、
むいた栗を保存する時のコツも含めて、
わかりやすくお伝えします。
生栗の保存方法:まず虫食い栗を見分ける
実りの秋、食欲の秋。
秋は何を食べてもおいしく感じる季節です。
子どもの頃は、秋の味覚といえば栗でした。
毎年いま頃になると、親戚がみかん箱いっぱいの栗を送ってくれるのです。
一度や二度じゃ食べきれない量を、母が上手に保存してくれたおかげで、我が家では一年を通して栗を味わうことができました。
皮を剥いてから処理する方法はたくさんありますが、なるべく手間はかけたくないですよね。
母の保存方法は栗を皮のまま保存するので実にカンタン。
しかも、栗は甘さを増して、とってもおいしくなります。
栗に虫がいるかどうかの見分け方
これから保存しようとする生の栗。
「その栗、虫食い栗が混じってませんか?」
生栗を保存する時に、超重要なのが、虫のチェックです。
これ、友人たちに聞くと結構おろそかにされているんですが、
ひとつ虫が入っている栗があると、あっというまに他の栗も虫に食べられてしまいます。
なので、保存する前に、虫食いのある栗を選り分けておくのが肝心です。
虫に食われた栗は外の皮が黒っぽくなっているので、注意して見ていくとすぐにわかります。
虫に食われた栗には穴が空いていて、鼻を近づけると、すえたような匂いがします。
面倒でも、ひと粒ひと粒、丁寧に見ていきましょう。
皮が黒くなっている栗の中には幼虫が入っていることがあり、包丁などで割ると、そこからちっちゃい虫が出てくることも^^;
虫食いの影響がどこまでかは、栗をカットすると変色しているのでひと目でわかります。
虫に食われた栗を捨てちゃう人もいますが、ちょっともったいないですよね。
栗は虫食いのある箇所を取り除けば、普通に食べられます。
わたしは包丁でカットしてみて、栗の虫食いが一部の場合は、虫食いの部分を包丁で取り除いて、「すぐに食べる用」にしています。
全体的に色が変色している場合は、匂いもきつく、食べるのはムリ。
残念ですが諦めましょう。
虫除けとして、水に浸すとか塩水に漬けるとか、お湯に浸けるといった方法を紹介しているサイトもありますが、家庭で行う場合はあまり現実的ではありません。
相当手間がかかりますし、何より、きちんと取り切れなかった水分や湿気が、栗を保管する間のカビの原因になってしまいます。
繰り返しますが、虫食いは見ればわかるので、余計な手間ひまをかける必要はありません。
もし見落としがあっても、それはそれでその時に捨てればいいことです。
ちなみに、栗につく虫は食べても害がないと言われています。
栗は自然の恵みなので、虫がつくこと自体は神経質になることはありませんが、選別するのは、あくまで他の栗に害を及ぼさないため。
面倒でも、保存前には必ず虫のチェックをしてくださいね。
栗の保存は常温はダメ?
虫食いの栗を選別したら、あとは保存するだけです。
保存方法は、以下の2つです。
1. 冷蔵庫で保存する
2. 冷凍庫で保存する
生の栗の常温保存はおすすめしません。
生栗の常温保存はNG?
常温でも栗は保存できます。
ですが、生の栗は呼吸しているので、常温で置いておくと糖分を消費してしまい、風味が落ちていきます。
せっかくの栗の甘さがなくなっていくんですね。
また、栗に虫がついている場合は、常温の環境は虫にとって活動しやすいため、繁殖してしまうのです。
栗につく虫は、鬼皮(栗の表の硬い皮)と渋皮の間に卵を産みつけます。
卵は常温だとふ化して、虫は栗を栄養にして活動を始めてしまいます。
ということで、生栗の常温保存にはデメリットはあっても、メリットはありません。
実は、栗って「実」ではなくて「種」です。
種である栗は『低温』で保存されると、発芽するためのエネルギーを作ろうとして、アミラーゼをたくさん作り出します。
アミラーゼというのは、デンプンから糖を作り出す酵素のこと。
つまり、栗がせっせとアミラーゼを作ってくれると、結果として栗の糖度が上がるわけです。
ということからも、生栗は常温保存ではなく、低温で保存するのが最適なわけです。
家庭で低温といえば、真っ先に浮かぶのは冷蔵庫ですね。
生栗の保存を冷蔵庫でする方法
多くの栗農家さんでは、収穫した栗を0度の状態で保存しています。
先述のように、常温で保存しておくと栗は呼吸をしているので、どんどん糖分を消費して、甘さを逃してしまうからです。
また、虫による被害も避けられます。
家庭の冷蔵庫で生の栗を保存するときは、乾燥しないように生栗を新聞紙でくるんでからビニール袋に入れてチルド室に入れます。
生栗は皮がついたままでOK。
汚れが気になる時は、キッチンペーパーなどで拭き取ります。
くれぐれも、水は使わないように。
カビが生える原因になります。
チルド室に入りきらない場合は、冷蔵庫の中の一番冷える場所に置いておきましょう。
保存期間は1~3ヶ月です。
保管していると、新聞紙が湿気で濡れてくるので、途中で確認して交換することを忘れないでくださいね。
湿ったままにしておくとカビが生える原因となります。
栗は『低温』で保存すると甘みが増すとお伝えしましたが、甘みが増す期間の目安は、収穫時期や環境にもよります。
なので、こればっかりは食べながら様子を見る感じです。
冷蔵保存のデメリットは、スペースをとることくらい。
ぜひ試してみてくださいね。
生栗の保存を冷凍でする方法
長い期間、栗をストックしておきたい場合は、冷凍保存がおすすめです。
皮はむいてもむかなくても、どちらでもOK。
わたしは面倒くさいので、たいがい皮付きのまま冷凍しています。
皮をむいてから冷凍すると解凍後が楽なので、余裕があるときは皮をむいてます。
冷凍保存をする時には、ジップロックなどの冷凍専用のフリーザーバッグに入れ、しっかり空気を抜いてから冷凍庫に入れておきます。
生栗の冷凍保存の目安は約6ヶ月です。
こちらはわたしが愛用しているスライダーつきのジップロックです。
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スライド式ジッパーの保存袋は、つまみを動かすだけで開け閉めラクラク!
その上、空気も抜きやすいので密閉したいときはとても便利です。
POINT!
ちょっとしたコツですが、冷凍保存をする前に、生栗を冷蔵保存して、栗の糖度を上げてから冷凍すると、甘くておいしい栗を楽しめます。
はじめから冷凍保存するつもりであれば、冷蔵庫で1週間くらいを目安に寝かせてから冷凍庫に移すのがおすすめです。
むき栗にしておいしく冷凍する方法
生栗の皮をむいてから冷凍保存すると、調理のときのひと手間が省けて便利ですよね。
そこに、簡単なもうひと手間をつけ加えることで、しっとりした栗を楽しむ方法があります。
むいた状態で冷凍する時に、砂糖を加えるのです。
砂糖には保湿効果があります。
砂糖を加えると、むいた栗の乾燥を防いでくれるので、解凍してもしっとりした食感が味わえます。
やり方はホントに簡単。
フリーザーバッグにむいた栗を入れて、砂糖を加え、軽くもむだけです。
砂糖の量は適当でかまいません。
栗全体にいきわたればOK。
砂糖が溶けて栗と馴染んだら、フリーザーバッグの空気をしっかり抜いて冷凍庫に入れます。
栗を使う時には、流水で砂糖を洗い流してから使います。
生栗を保存する方法!常温と冷蔵冷凍のメリット・デメリットもご紹介 まとめ
生栗を保存する時に、超重要なのが、虫のチェックです。
保存する前に、虫食いのある栗を選り分けておくのが肝心です。
常温でも栗は保存できますが、生の栗は呼吸しているため、常温で置いておくと糖分を消費してしまい、風味が落ちていきます。
また、虫の活動が活発になるので、常温保存はおすすめしません。
おすすめの保存方法は、以下の2つ。
1. 冷蔵庫で保存する
2. 冷凍庫で保存する
生栗は皮がついたまま保存します。
冷蔵庫で保存することで、栗は甘みを増します。
家庭の冷蔵庫で生の栗を保存するときは、乾燥しないように生栗を新聞紙でくるんでからビニール袋に入れてチルド室に入れます。
冷凍保存をする時には、ジップロックなどの冷凍専用のフリーザーバッグに入れ、しっかり空気を抜いてから冷凍庫に入れておきます。
皮がついた生の栗は冷蔵庫で1~3ヶ月、冷凍庫で約約6ヶ月保存することができます。
栗のシーズンはほんのわずか。
旬の栗は冷蔵庫でも冷凍庫でも皮のまま保存できるので、上手に保存して、長い間楽しんでくださいね。