インフルエンザの解熱後に咳が続くのはなぜ?
熱が下がっても咳で感染する?
咳があっても仕事復帰できる?
その疑問、解消します!
解熱後に咳が続く期間の目安と判断、
大人の外出禁止の期間と注意点、
市販の咳止めの可否も含めて、わかりやすくお伝えします。
インフルエンザ解熱後に咳が続くのはなぜ?
インフルエンザ、つらいですよね。
わたしも経験ありますが、毎年予防接種をしていても、かかる時はかかってしまいます。
インフルエンザは、発熱や頭痛の他にも、鼻水、くしゃみなど、一般的な風邪に似た症状があらわれることが多く、咳が出ることもあります。
ある日突然発症するインフルエンザですが、その症状はたいがい3~7日で回復していくもの。
ですが、咳だけ長引くことがよくあるんですよね。
なぜ咳が続いてしまうの?
インフルエンザの咳が続いてしまう理由は、インフルエンザのウイルスが気管支の粘膜で増殖することにあります。
インフルエンザを発症すると、気管支がウイルスの増殖で荒れてしまい、ふだんより過敏になっているのです。
そのため、ちょっとした刺激でも咳が出やすい状態になっているんですね。
人間の身体には自分の身体を修復する力があるので、解熱後に咳が続いても、だいたいは1週間もすれば良くなります。
長引く時は2週間くらい続く場合もありますが、ほとんどが自然に治るので、あまり心配しすぎないでくださいね。
インフルエンザ解熱後の咳がひどくなったら?
「熱が下がって1週間以上経つのに以前より咳がひどい」
「咳こむことが多くなった」
「痰がでるようになった」
前述のようにインフルエンザの咳は日にちが経つと自然と治っていくものですが、
『悪化している』
という場合は、すぐにお医者さんに診てもらいましょう。
インフルエンザ以外の病気になっている可能性がありますし、
もしかしたらインフルエンザウイルスが気管支や肺にも感染しているケースも考えられます。
インフルエンザウイルスが気管支や肺に感染すると、気管支炎や肺炎になることがあります。
咳がひどいと夜も眠れないし、食事もうまくとれないですよね。
睡眠不足や栄養不足はますます体力を低下させて、回復に時間がかかってしまいます。
咳は、呼吸器内科で診てもらうのがおすすめですが、インフルエンザの予防接種を受けた病院でもいいので、なるべく早めの受診をおすすめします。
インフルエンザ解熱後の咳に感染力はある?仕事に復帰できる?
インフルエンザにかかったときに、「熱が下がったから感染力がなくなった」と考えるのは間違いです。
インフルエンザにかかった場合、薬で熱がひいても、インフルエンザウイルス自体は体内に残っています。
ご存知の通り、インフルエンザはウイルスで感染するので、
子どもの場合は、「学校保健安全法」という法律で出席停止期間が決められています。
ですが、大人の場合は外出期間を定める法律はありません。
大人のインフルエンザの場合、一般的に、発症した日の翌日から5日間は外出を控えるべき日数とされています。
『インフルエンザの発症日+5日』
つまり、インフルエンザになった大人の外出解禁日は発症日から7日後が目安です。
たとえば、月曜日が発症日であれば、以下のようにカウントします。
- 月曜日:発症日(0日目)/外出禁止発令
- 火曜日:1日目/外出禁止
- 水曜日:2日目/外出禁止
- 木曜日:3日目/外出禁止
- 金曜日:4日目/外出禁止
- 土曜日:5日目/外出禁止
- 日曜日:6日目/外出解禁!
外出期間は法律で決められているわけではありませんが、自分が感染源となって、不特定多数の人にインフルエンザウイルスを撒き散らすのは避けたいですよね。
◇ インフルエンザ発症後の外出について詳しくはこちら。
インフルエンザ発症後の外出が禁止の理由と大人と子供の出席停止期間
インフルエンザ解熱後の咳の感染力は?
インフルエンザの感染経路は、飛沫感染(鼻水やくしゃみなどの液体からの感染)や空気感染(くしゃみや咳で空気中に飛散したウイルスの感染)がほとんどです。
繰り返しますが、熱がひいても、インフルエンザウイルス自体は体内に残っています。
特に最近はインフルエンザに感染して発熱しても、『抗インフルエンザウイルス薬』の処方によって、比較的すぐに熱が下がるようになりました。
『抗インフルエンザウイルス薬』を服用していない場合と比べると、2日ほど短い期間で解熱してしまいます。
熱は下がっても、体の中にはウイルスが残っているので、咳やくしゃみをすれば一緒にウイルスも排出されて、あなたが感染源となってしまうのです。
前述の大人の外出解禁日は発症日から7日後が目安というのは、そのためです。
熱がひいたからといってインフルエンザウイルスの感染力はなくなるものではないので、咳をすれば周囲に感染させてしまいます。
咳が続いていても職場復帰できる?
外出解禁日を迎え、いざ仕事に復帰しようと思っても、咳が続いていると、周囲の目も気になりますよね。
大人の場合、咳が続いていてもインフルエンザの発症日から7日たてば仕事復帰は問題ないというのが一般的です。
咳が続いている時は休養できればベストですが、なかなかそうもいきません。
発症日から7日後、外出OKの解禁日になっても咳が続き、それでも仕事先に復帰しなければならない場合は、しっかりしたマスクをつけましょう。
実際、咳をしている人がいると、気遣うよりも、
「うつるんじゃないか」
と警戒する人の方が圧倒的に多いものです。
咳が続く時は仕事場のみならず、電車や雑踏などで周囲の人を警戒させないためにも、マスクはマナー、必須アイテムです。
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食事時など、マスクをしていない時に咳が出そうになったら、口をティッシュでおおって咳をしましょう。
咳は苦しいものですが、周りへの心遣いも忘れないでくださいね。
インフルエンザの咳に市販の咳止めはOK?
咳がつらい時は、咳止めを使いたくなりますが、インフルエンザの薬とのかねあいや、市販薬で効果があるかどうかも気になりますよね。
結論からいうと、市販の咳止めを使うことはできます。
ですが、インフルエンザの咳を止めるために市販の咳止めを使うときは、注意が必要です。
どうしてかというと、インフルエンザの時には、使用してはいけない薬の成分があるからです。
解熱薬に含まれる「アスピリン」や「ジクロフェナクナトリウム」、「メフェナム酸」といった成分が含まれた薬を服用すると、中枢神経などに影響して、インフルエンザの症状を悪化させてしまう可能性があることが指摘されています。
もしインフルエンザで市販の咳止め薬を使いたい場合は、どの咳止めがよいのか、必ずお店の薬剤師さんに相談してくださいね。
インフルエンザ解熱後に咳が続くのはなぜ?感染力は?仕事復帰はOK? まとめ
インフルエンザの咳が続いてしまう理由は、インフルエンザのウイルスが気管支の粘膜で増殖することにあります。
インフルエンザを発症すると、気管支がウイルスの増殖で荒れてしまい、ふだんより過敏になっているため、ちょっとした刺激でも咳が出やすい状態になっているんですね。
解熱後に咳が続いても、だいたいは1週間もすれば良くなりますが、
咳がひどい場合は、他の病気の可能性もあるので、すぐにお医者さんに診てもらいましょう。
インフルエンザにかかった場合、薬で熱がひいても、インフルエンザウイルス自体は体内に残っています。
大人の場合、咳が続いていてもインフルエンザの発症日から7日たてば仕事復帰は問題ないというのが一般的です。
咳が続く時の外出や仕事先ではマスクを着用し、周囲の人に迷惑をかけないようにします。
インフルエンザは休養が一番。
インフルエンザウイルスの感染力を正しく認識して、できるだけ身体を休ませてあげてくださいね。
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