クリスマスツリーがもみの木なのはなぜ?使われる理由と由来5選!

クリスマスツリーがもみの木なのはなぜ?

もみの木が使われるようになった理由は?

どんな由来があるの?

その疑問、解消します!

多くの説に共通するもみの木を使う意味、

欧州に伝わる代表的な説、

キリスト教とは関係ない由来も含めて、

わかりやすくお伝えします。

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クリスマスツリーがもみの木なのはなぜ?

ワクワク感いっぱいの年内最後の大イベント、クリスマス。

クリスマスに欠かすことのできないアイテムといったら、クリスマスツリーですね。

最も簡単にクリスマス気分を演出できるクリスマスツリー、

有るか無いかで雰囲気はガラリと変わっちゃいますよね。

クリスマスツリーは、クリスマスのために飾り付けられた木です。

当たり前過ぎて、何を今さら、って感じですが(笑)、

クリスマスツリーは「知恵の樹」の象徴とされ、『聖樹(せいじゅ)』とも呼ばれます

このクリスマスツリーに使われる木には、ゴールドクレストがよく代用されますが、本来は「もみの木」を使います。

クリスマスツリーにもみの木を使う理由は?

なぜ、クリスマスツリーにもみの木を使うかについては諸説あります。

世界のキリスト教人口は3割。

キリスト教は現代では世界の最大の宗教グループです。

なので、クリスマスツリーの由来や起源についても、さまざまな地域で、さまざまな説があるのです。

多くの説で共通していることは、

樹木というもの自体が『力強さ』を表すものであり、その中でも、もみの木は常緑樹で冬でも葉を落とさないことから、『永遠の命の象徴』とされた

というものです

常緑樹は、厳しい寒さの冬の間も緑を保つので、強い生命力のシンボルと考えられたんですね。

もみの木は学名を「アビエス」といい、ラテン語で「永遠の命」という意味を持ちます。

クリスマスツリーはもみの木でなければならない、という決まりはありません。

葉が落ちることの無い常緑樹を使うということでいえば、ゴールドクレストをクリスマスツリーに使うのも間違ってはいないんですね。

日本ではクリスマスツリーにはゴールドクレスト以外にも、トドマツやエゾマツなども使われています。

クリスマスツリーがもみの木になった由来とは?

クリスマスツリーにもみの木を使う由来については、ヨーロッパ地方に起源があります。

クリスマスはイエス・キリストの生誕をお祝いする日ですが、キリスト教とは関係のないクリスマスツリーの起源説もあります。

まずはちょっと夢のある、子どもが喜ぶような説からご紹介しますね。

1. ドイツ地方の小人のお話

はるか昔から、ドイツ地方では樹木を信仰する風習がありました。

中でも1年を通して緑の葉をつけ、姿を変えることのない常緑樹を、

『永遠に枯れない命の象徴』

として崇めていました。

常緑樹のひとつであるもみの木には、小人(妖精)が住んでいると信じられおり、

その小人は『人々に幸せを運んでくれる』とされていました。

幸せを運んでくれる小人に、いつまでも暮らしてもらえるように飾り付けをしたのが、クリスマスツリーの起源だと言われています。

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2. 樫の木からもみの木が生まれたお話

8世紀、当時のゲルマン人は北欧神話の主神であるオーディンを崇めていました。

樹木信仰が強かったゲルマン人には、オーディンの聖木とされた樫の木に生贄を捧げる風習がありました。

キリスト教の布教にドイツを訪れた伝道者はそのことに心を痛め、そのオーディンの樫の木を切り倒しました。

すると、倒れた樫の木の間からもみの若木が生えてきました

この逸話がクリスマスツリーの由来だという説です。

3. りんごの木(?)の代わり説

旧約聖書の『創世記』に記された最初の人間、アダムとエバ(イヴ)が、

神さまのいいつけに背き、禁断の木の実を食べて、天国のような楽園「エデンの園」を追われた話は、キリスト教にとって大切な物語です。

この禁断の実というのは、「善悪の知識の木」になった実とされています。

中世のキリスト生誕をお祝いする催しの劇中で、

この「善悪の知識の木」とされる木の代わりに、枯れないもみの木が使われたことが、クリスマスツリーにもみの木が使われるようになった由来だとする説です。

ちなみに一般的に、

『アダムとエバが食べた木の実はりんごで、善悪の知識の木はりんごの木』

と認識されているんですが、

実は、旧約聖書のどこにも、「善悪の知識の木の実」が「りんご」だとは書かれていないのです。

この理由については、ヘブライ語で書かれた旧約聖書から、当時の公用語だったラテン語にする時の誤訳だと言われています。

「善悪の知識の木」の「悪の」にあたる「malus」という単語が、「りんご」の綴りと同じであったことが理由とされています。

4. もみの木の三角形シルエット説

もみの木を遠くから見るときれいな三角形に見えます。

キリスト教には、「三つの存在が、一つにまとまっている」という意味合いで、『三位一体』という考え方があります。

三つの存在というのは、

父なる神、子なるイエス・キリスト、聖霊の三者のこと。

ここでは三位一体の説明は省きますが、

三位一体はキリスト教徒にとってはとても大切な教義なのです。

そのため、三位一体を表す三角形のシルエットをしたもみの木がクリスマスツリーになったという説です。

5. 病気予防説

もともと、クリスマスに関係なく病気を予防するためにもみの木を家の中に入れていたという説です。

昔のヨーロッパの冬はとても寒く、厳寒期になると、家から外に出られないような状況が続きました。

万一のことがあっても、すぐに医者にかかることもできません。

ただの風邪も子供や老人にとっては大病だった時代、

人々はなんとか病気を防げないかといろいろ思案していました。

そんな中、

もみの木を家の中に入れると病気になりにくい

と言う話が広まり、

いつからか、病気予防としてもみの木を家の中に置くだけではなく、飾るようにもなったものが、クリスマスと結びついたと言われています。

クリスマスツリーがもみの木なのはなぜ?使われる理由と由来5選! まとめ

クリスマスツリーにもみの木を使うかについては諸説あります。

ここでご紹介した他にも、

『古代ローマではモミの木を使って船を作り、重用されていたため』

とか、

『キリストの十字架がモミの木で作られていたとされる説があるため』

といった理由をあげている説もあります。

多くの説で共通していることは、

「樹木というもの自体が『力強さ』を表すものであり、その中でも、もみの木は常緑樹で冬でも葉を落とさないことから、『永遠の命の象徴』とされた」

というもの。

モミの木はラテン語で「永遠の命」という意味を持ちます。

クリスマスツリーが日本に初めて入ってきたのは、明治時代。

今は、家庭ではプラスチック製の既成のクリスマスツリーを飾るのが主流ですが、もみの木の由来を考えると、よりクリスマスが味わい深いものになりますね。

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