「節分に豆まきをするのはなぜ?」
子供に聞かれたらどう説明すればいいの?
伝え方のコツやサンプル例は?
その疑問、解消します!
大人が知っておくべき節分の知識、
豆まきの意味や由来を子どもに伝える時の4つのポイントも含めて、
わかりやすくお伝えします。
節分に豆まきをするのはなぜ?
2月3日は節分。
節分といえば豆まきが定番中の定番ですね。
最近は恵方巻きに押されがちな感もある豆まきですが、
鬼に向かって豆をまいたり、
「鬼は~外!福は~内!」
と言いながら豆をまくのは楽しいもの。
保育園や幼稚園でも節分は毎年大きなイベントです。
子どもから
「どうして節分に豆をまくの?」
「なぜ鬼がいるの?」
「どうして鬼は外、福は内っていうの?」
と聞かれ、
「それはね、」
とササッと節分のことを子供向きにわかりやすく答えられる大人は少ないもの。
子どもの質問はいつも突然です(笑)
友人の子どもは小学校に上る前、
同居の祖母に
「節分って何する日?」
と質問した答えが、
「自分のおなかの中にいる悪い鬼を追い出す日だよ」
と教わったといって、1日おなかを気にしていたそうで。
「泣き虫鬼や怒りんぼの鬼が、◯◯ちゃんのおなかに住んでいるのよ」
とぐずりグセのある孫を軽く戒め、
というか『脅し』も入ったようで、
友人は
「姑は『心に住んでいる鬼』みたいなことを言いたかったらしいんだけどさー」
と笑っていましたが、
おなかに鬼がいるなんて、小さい子供にとってはトラウマレベルです^^;
子どもに節分の意味を伝えるには、
本来の意味を知った上で、
わかりやすく説明してあげる必要があります。
まずは節分の日とはどんな日なのか、
大人が知っておくべきところを簡単にお伝えしますね。
節分の由来は?
節分とは、季節を分けるという意味で、
もともと節分は一年に4回あります。
昔々の日本では、春夏秋冬の季節の変わり目を、
「季(節)が(分)かれる時」
として、
4つの季節の始まりである「立春・立夏・立秋・立冬」の前の日を指して「節分」と呼んでいたのです。
その中で、春が始まる立春(2月4日頃)の前日の2月3日が現在の節分です。
春から四季が始まるように、
昔の人は立春を1年の始まりとし、
その前日の節分が、今でいう大晦日でした。
例えるなら、
『立春がお正月、節分が大晦日』
といった感じですね。
つまり、
旧暦の頃は立春の節分の日が一年の最後の日にあたることから、
『節分は良い新年を迎えるために邪気や厄災を払って準備をする日』
だったわけです。
節分に豆まきをする由来は?
節分には、
「鬼は~外!福は~内!」
と声を出しながら豆まきをして、
年の数、もしくは年齢に1つ足した数の豆を食べます。
1つ多く食べるのは数え年で年齢を数えていたときの名残りです。
節分で豆まきが行われるようになったのは、第59代の天皇 (在位 887~897) 宇多天皇(うだてんのう)の時代です。
今から1100年以上も昔から続いているなんて、大変古い風習ですね。
豆まきの由来には諸説ありますが、
古くから季節の変わり目には鬼が出るとの言い伝えがありました。
災いをもたらす鬼を追い払うという行事は、もともとは中国から伝わったものなんですが、
日本ならではの言い伝えもあります。
豆によって災厄を逃れることが出来たという故事伝説をご紹介しますね。
■ 豆まきのもとになった伝説
そこで鬼退治に祈祷師が駆り出されます。
祈祷師は、火で炒り邪気を払った豆(大豆)で鬼の目を打ちつぶして京の都の鬼を退治。
それ以降、二度と鬼は京の都に現れることはありませんでした。
豆は、「魔目・魔滅」の語呂合わせで、
『魔=鬼』
ということで鬼を追い払うことに通じています。
はるか昔から、病気や災害などの恐ろしい物事は、目に見えない鬼の仕業と考えられていました。
そのため、鬼を災厄(さいやく)の象徴として描いたとも考えられています。
鬼を退治して災厄を振りはらう。
現代に続く豆まきは、災いや苦しみから逃れるための厄払いの儀式ともいえますね。
ちなみに、炒った豆を使うのは、生の豆から悪い芽が出ないようにするためとされています。
節分の意味を子供向けに説明するには?
節分の意味や豆まきの由来を子ども向けに説明する場合、
子どもの年齢によっても理解力が違ってきますよね。
あんまり小さいと、詳しく説明したところでわからないので、
節分という行事の特徴に絞ってお話するのがコツです。
基本的には以下の4つのポイントを入れて説明すると伝わりやすいと思います。
- 節分はとても古くからある日本の伝統行事
- 昔は節分が一年の終わり、大晦日だった
- 節分は邪気を祓い、無病息災を願う日
- 豆まきは悪い鬼を追い払う厄払いの儀式
たとえば5歳前後なら、こんな感じ。
昔はこの日が一年の終わりの日、大晦日だったのね。
明日から始まる新しい年を迎える前に、
悪いことが起きないように豆をまいて、
健康やしあわせを願うのが節分の豆まき。
悪いことを運んでくるのは鬼で、
鬼は人間に悪さをすることもあるの。
そんな鬼は豆が大嫌い。
節分の日は鬼が家に入ってきたり、
寄ってきたりしないように、
鬼が嫌がる豆をまいて、
鬼を追い払うというわけ。
豆には神様のパワーが入っているから、
鬼は豆が大嫌いなの。
だから豆をまくと鬼は一目散に逃げていくのよ。
豆をまいたあとは、
鬼をやっつけるパワーがある豆を食べて、
元気でいられるように神様にお願いするんだよ。
豆を自分の歳の数だけ食べると、体が丈夫になって病気になりにくいと言われているの。
新しい年の分もお願いできるように、豆を歳の数より1つ多く食べるところもあるのよ。
あとは、子どもの質問や理解力に応じて、情報を付け足してあげれば良いと思います。
節分についての絵本などもありますので、
一緒に読みながら伝えるのも良いかもしれませんね。
こちらは、節分の由来やならわしをわかりやすくお話に折り込んでいる絵本です。
せつぶんだまめまきだ (行事の由来えほん) [ 桜井信夫 ]
節分に豆まきをする意味や由来を子供向けに説明するには?例文もご紹介 まとめ
子どもに節分の意味を伝えるには、
本来の意味を知った上で、
わかりやすく説明してあげる必要があります。
- 節分はとても古くからある日本の伝統行事
- 昔は節分が一年の終わり、大晦日だった
- 節分は邪気を祓い、無病息災を願う日
- 豆まきは悪い鬼を追い払う厄払いの儀式
基本的には上記の4つのポイントを入れて説明するとわかりやすいと思いますが、
子どもの年齢によっても理解力が違ってくるので、
サンプルの例文を参考にアレンジしてみてくださいね。
楽しい豆まきができますように!