春爛漫とはどんな意味?
使う時期はいつ?
どのような使い方をするの?
時候の挨拶で使う時の文例は?
その疑問、解消します!
語源でわかる春爛漫のニュアンス、
春爛漫の実際の使われ方、
春爛漫を用いた手紙やメールの例文も含めて、
わかりやすくお伝えします。
春爛漫とはどんな意味?
桜の開花だよりが聞こえる頃になると、
「春爛漫」という言葉を見聞きすることが多くなります。
春爛漫は「はるらんまん」と読みます。
声に出すと気持ちが弾んでくるようなリズムですよね^^
「校庭の桜も満開で、まさに春爛漫といったところだ」
なんて聞くと、絵が浮かんできませんか。
春爛漫は、
『春になって花が咲き乱れる様子』
を表した言葉です。
春爛漫の言葉の意味は、
「春」と「爛漫」という、
それぞれの言葉の意味から理解するとわかりやすくなります。
「春」とは?
ご存知のように「春」は四季の一つ。
四季は「春」・「夏」・「秋」・「冬」、4つの季節ですね。
「春」は寒い冬が終わり、暑い夏に向かう季節です。
「爛漫」とは?
「爛漫」を広辞苑で引くと、
1. 花の咲き乱れたさま。「春爛漫」
2. あきらかにあらわれるさま。「天真爛漫」
となっています。
ふだんの暮らしで「爛漫」という言葉だけを使う機会はありませんが、
「爛漫」の「爛」には
1. ただれる。くさる。やわらかくなってくずれる。
2. あふれんばかりに光り輝く。まっさかり。あざやか。
という意味があります。
春爛漫の「爛漫」の場合は
上記 2. の、
「あふれんばかりに光り輝く」とか、
「まっさかり」「あざやか」、
といった意味ですね。
「爛漫」の「漫」には、
「一面に満ちて覆う(おお・う)さま」
「広く行きわたる」
という意味があります。
ということから、
「爛」と「漫」が合わさった「爛漫」という言葉は、
「花が一面咲き乱れているさま」
といった意味合いを持ちます。
春爛漫とは?
爛漫は、花が一面咲き乱れている様子を表す言葉でしたね。
ここに「春」を加えることで、
春爛漫とは、
『春の雰囲気が満ちる中、輝くように一面に花が咲き乱れている様子』
という意味になります。
春は三寒四温が続く中、
気づけば 暖かさを感じる桜の花もすでに満開、
ということがよくあります。
◇ 三寒四温についてはこちらをご参考に。
・三寒四温の意味と使い方を教えて!いつ頃どの季節に使うのが正しいの?
花々が一気に開き、新緑も芽吹く春の様子は、
まさに輝くような風景です。
夏は新緑、秋は紅葉、
冬の寒さを超えて一斉に花が咲き誇り、
植物の息吹を感じられる春には、「爛漫」という言葉がピッタリです。
「夏爛漫」とか「秋爛漫」とは言わないのも、
春ならではの「生命の輝き」を感じさせる光景からきているわけですね。
ちなみに、「爛漫」という言葉は、
「天真爛漫」という言葉でも使われます。
前述の広辞苑にもありましたね。
天真爛漫は「てんしんらんまん」と読みます。
天真爛漫の意味は、
飾らず自然のままの姿があふれ出ている状態。
無邪気で明るい子どもの様子を、
「天真爛漫だなぁ」
と言ったりしますね。
春爛漫を使う時期は?
春爛漫は「春」とついているだけに、春に使う言葉です。
一言で春といっても、3ヶ月くらいありますが、
春爛漫は4月に使うのが一般的です。
4月は桜前線も北上し、日本列島が一気に華やぐ時。
また新年度がスタートする時期に重なります。
春爛漫が持つ、
『春の雰囲気が満ちる中、輝くように花が咲き乱れている様子』
という意味に加えて、
人々の希望に満ちあふれた様子を表すニュアンスも伝わります。
4月上旬には入学式や入社式がありますね。
これらの式典の中でも、
「春爛漫の季節に~」
といった表現でよく使われます。
また、旅行雑誌やCMなどでは、
「春爛漫の京都、~」
などといった風に、
4月の花の季節の旅行を誘うフレーズとしても出てきます。
春爛漫を時候の挨拶で使う時の文例は?
春爛漫は、4月の時候の挨拶にも使われます。
手紙やメールの冒頭で、季節にふれながら、相手の状況を気づかうのは日本の美しい文化です。
「春爛漫の候、皆様お元気でお過ごしのことと存じます」
「春爛漫の候 皆様いかがお過ごしですか」
「春爛漫の侯、お変わりはありませんか」
「春爛漫の候、〇〇様におかれましては健やかにお過ごしのことと存じます」
「春爛漫の候、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます」
「春爛漫の候 ますますご隆盛のこととお慶び申し上げます」
「春爛漫の候、貴社ますますご発展のこととお慶び申し上げます」
「春爛漫の候、ますますご清栄のことと存じます」
「春爛漫の候」は、相手を選ばず使える挨拶ですが、
堅苦しく感じるなら、このような使い方もできます。
「春爛漫の季節を迎えましたが、いかがお過ごしですか」
「春爛漫の季節を迎え、ますますご活躍のことと存じます」
「春爛漫といった今日この頃、皆様お変わりありませんか」
「桜が一斉に咲き、まさに春爛漫といった頃となりました」
春爛漫とはどんな意味?使う時期はいつ?時候の挨拶の文例もご紹介 まとめ
「春爛漫(はるらんまん)」は、
『春になって花が咲き乱れる様子』
を表した言葉で、
『春の雰囲気が満ちる中、輝くように一面に花が咲き乱れている様子』
という意味になります。
春爛漫は4月に使うのが一般的です。
手紙やメールでは4月の時候の挨拶にも使われ
春になり、咲き乱れる花とともに、
希望に満ちあふれた様子が表現されます。
春爛漫。
日本ならではの四季を感じさせる美しい言葉です。
新しい季節への期待や希望もこめて、
上手に使いたいですね。
◇ 日本の美しい言葉といえば、こちらもご参考に。
・朧月や朧月夜とはどんな意味?いつどの季節に使うのが正しいの?
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