クチナシの花言葉は?
どのような意味があるの?
クチナシとはどんな花?
クチナシという名前の由来は?
その疑問、解消します!
クチナシの花言葉が持つ意味合い、
海外の花言葉、
クチナシの特徴や効果・効能、
クチナシの言い伝えも含めて、
わかりやすくお伝えします。
クチナシの花言葉は?
爽やかな初夏の風に漂う甘い香り、
白いクチナシの花が咲いているのを見かけると
「もうすぐ梅雨かな」
と感じます。
梅雨時に咲くクチナシの花はかぐわしい香りが魅力で、
沈丁花(ジンチョウゲ)や金木犀(キンモクセイ)とともに、
日本の三大香木といわれています。
クチナシの花言葉は、
『喜びを運ぶ』
『幸運を運ぶ』
『とても幸せです』
『私は幸せ者』
『洗練』
『清潔』
『優雅』
いずれも素敵な意味を持つものばかりですね。
喜びを運ぶ・幸運を運ぶ
クチナシの花言葉である『喜びを運ぶ』&『幸運を運ぶ』というのは、
クチナシの花の香りから来ていると言われています。
くちなしの甘い香りを「喜び」や「幸福」になぞらえて、
その香りが人の心を幸せにしてくれるところが由来のようです。
香水の原料としても使われるほど香りの良いクチナシの花は、
離れていても良い香りを運んでくれます。
『喜びを運ぶ』&『幸運を運ぶ』という花言葉は、
お祝いごとにはピッタリですね。
とても幸せです
欧米で行われるダンスパーティでは、
男性が女性を誘う際に、
胸飾り用にクチナシの花をプレゼントして、
ダンスに誘う風習があります。
『とても幸せです』という花言葉の由来は、
クチナシをプレゼントする側の男性の思いや、
花を受け取った女性側の思いを表しているのかもしれません。
私は幸せ者
『とても幸せです』と似た花言葉ですが、
クチナシの甘い香りをかいだ時の恍惚感や幸福感から、
『私は幸せ者』
という花言葉が付けられたとされています。
個人的には『とても幸せです』と『私は幸せ者』のルーツは、
クチナシの英語の花言葉、
『I’m too happy』
から来ていると思います。
洗練・清潔・優雅
クチナシの花言葉の中で、
『喜びを運ぶ』&『幸運を運ぶ』、
『とても幸せです』、
といった花言葉は海外から伝わったものですが、
『洗練』・『清潔』・『優雅』は日本独自のものです。
いずれも、
まさにくちなしの姿そのもの、
白く美しく咲くクチナシの姿は、
洗練された清潔な優雅さを感じさせてくれます。
クチナシの海外の花言葉は?
海外ではクチナシは「天国に咲く花」と呼ばれ、
幸せを運ぶ花と言われています。
花言葉もとてもハッピーなものになっています。
『I’m too happy(私はとても幸せです)』
『transport of joy(喜びを運ぶ)』
クチナシとはどんな花?
クチナシの花は、
梅雨時に白い花を咲かせる常緑の低木です。
クチナシを一言でいえば、
「甘い香りのする純白の花」。
自生しているものもありますが、
多くは庭木として栽培されています。
クチナシは別名、
『ガーデニア』
とも呼ばれています。
コクチナシ、マルバクチナシ、ヤエクチナシ、ヌマタクチナシ、
などの種類があります。
【科名/属名】:アカネ科クチナシ属
【和名】:クチナシ
【学名】:Gardenia jasminoides
【原産地】:日本・中国・台湾・インドシナなど
クチナシの花の大きな特徴は濃厚な甘い香りです。
学名に「Gardenia jasminoides」とあるように、
その香りはジャスミンに似ているといわれています。
ちなみに、
「Gardenia jasminoides」の「Gardenia」は、
アメリカの植物学者ガーデンの名にちなみます。
「庭」という意味のガーデンとは特に関係ありません。
イギリスではクチナシに、
「ケープジャスミン(Cape jasmine)」
という英語名が付けられています。
アメリカでは男性が女性に贈る花として、
クチナシは有名な花です。
花言葉のところで触れましたが、
男性が女性をダンスに誘う際に、
クチナシの花をプレゼントするという慣わしがあるのですが、
ジャズ歌手のビリー・ホリデイ(Billie Holiday:1915年~1959年)が、
クチナシを髪飾りとして使ったことがキッカケで有名になり、
コサージュにもよく見られるようになりました。
クチナシの花の開花時期は?
クチナシの花の開花時期は、
6月~7月頃です。
この時期になるとクチナシの花は、
大型の6弁の白い花を咲かせます。
花の大きさは5~10cm程度、
梅雨の季節の花です。
香水の原料としてのクチナシ
クチナシはその見事な香りから、
香水の原料として用いられています。
香りの効能としては、
心を落ち着けるリラックス効果があるとされています。
着色料や染料としてのクチナシ
クチナシは10月~11月頃になると、
橙赤色の実をつけるのが印象的です。
クチナシの果実からは黄色の色素を抽出できるため
古来から黄色の染料として使われています。
たくあんや栗きんとんの鮮やかな黄色の色は、
クチナシの色素で着色されています。
サフランライスにもクチナシの色素を代用することがあります。
また、
最近ではクチナシの実を発酵させることによって、
青色の色素を抽出できるようになりました。
繊維を青色に染める時などに使われています。
クチナシの抗菌効果と漢方薬
クチナシには抗菌作用があるといわれています。
クチナシの果実は山梔子(サンシシ)という漢方薬としても使われます。
漢方薬として使われているクチナシの実には、
消炎作用や鎮痛・鎮静作用の効果があるとされています。
クチナシの名前の由来は?
クチナシの名前の由来については諸説ありますが、
代表的なものを2つご紹介しますね。
- 「口無し」が転じてクチナシ
- 「口のある梨」が転じてクチナシ
「口無し」が転じてクチナシ
本などでは「口無し」の説がよく使われています。
一般的に植物の果実は、
熟すと実がはでたり、
ザクロのように割れたりしますが、
クチナシの果実は熟しても割れません。
クチナシの果実は割れない、
= 口が開かない
= 口無し
=「クチナシ」
ということから、
クチナシと名付けられたと言われています。
ですが、
クチナシの漢字表記は「口無し」とは書きません。
「梔子」と書きます。
「梔子」は漢名から伝わったものです。
■ 俗信:嫁入りの口なし
日本では、
「嫁の口がない(嫁の貰い手がない)」
という意味につながってしまうため、
「女の子のいる家にはクチナシは植えないほうがいい」
と言われていたりもします。
ホント、日本人は語呂合わせが好きですね^^
迷信といえば迷信、
いわゆる俗信なのですが、
それでも気にする人は気にするので、
言い伝えになって残っている家や地域もあります。
「口のある梨」が転じてクチナシ
「口のある梨」が転じてクチナシとなったというのは、
クチナシの実の特徴に由来します。
クチナシの黄色から橙色に熟す果実を果物の「梨」に見立て、
果実の上の部分が鳥のクチバシそっくりであることから、
「クチバシをもつ梨」、
「口のある梨」、
そこから
「口梨」
となったという説です。
クチナシの花言葉と名前の由来は?白い花や香りにちなんだメッセージ まとめ
クチナシの花言葉は、
『喜びを運ぶ』
『幸運を運ぶ』
『とても幸せです』
『私は幸せ者』
『洗練』
『清潔』
『優雅』
クチナシは初夏、
梅雨時に咲く甘い香りのする純白の花です。
別名『ガーデニア』とも呼ばれ、
沈丁花(ジンチョウゲ)や金木犀(キンモクセイ)とともに、
日本の三大香木といわれています。
クチナシの名前の由来は諸説ありますが、
代表的なものは以下の2つです。
- 「口無し」が転じてクチナシ
- 「口のある梨」が転じてクチナシ
クチナシの白い花は美しいだけではなく、
匂い立つ濃厚な香りで見るものに喜びを運んでくれます。
梅雨時の気分をリフレッシュしたいときは、
ぜひクチナシの素敵な花言葉を思い出してみてくださいね。