冷房病とはどんな症状?冷え症との違いは?原因や注意点を教えて!

冷房病とはどんな病気?

どのような症状になるの?

原因は?

冷え症との違いは?

発症しやすい環境や年代は?

その疑問、解消します!

冷房病(クーラー病)によく見られる具体的な症状、

冷房と自律神経の関係、

身体に及ぼす影響も含めて、

わかりやすくお伝えします。

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冷房病とはどんな病気?

ギラギラと太陽が照りつける猛暑の炎天下、

屋外にいることに比べたら

クーラーの効いた室内にいるのはなんと快適なことか。

でも

なんとなく疲れが取れないような感覚はありませんか?

「夏バテ気味かな」

と見過ごしているその不調、

もしかしたら『冷房病』かもしれません。

クーラーが低い温度で運転を続けている部屋に長時間居ると、

身体は大きな負担を受けているのです。

冷房病とは?

『冷房病』というのは実は造語で、

医学的な病名ではありません。

『冷房病』は『クーラー病』という呼び方もされますが、

クーラーなどのかけ過ぎで体が冷えたり、

疲れてだるくなったりと、

冷房が原因で起こる様々な症状を総称して

『冷房病』と呼んでいます

夏場の冷房による冷えや乾燥など、

人工的に作られた環境によって生じる自律神経の乱れ

血液の循環障害(血行不良)や体液の乱れなどが、

身体の中のさまざまな臓器の機能を低下させ、

その結果として不調を引き起こしてしまう症状の俗称が、

『冷房病』です。

自律神経は、

循環器、消化器、呼吸器などの活動を調整するために、

24時間働き続けている神経です。

自律神経には、

昼間や活動しているときに活発になる交感神経と、

夜間やリラックスしているときに活発になる副交感神経があります。

その2つのバランスをそこなうのが『自律神経の乱れ』です。

私たちの健康は心と体の状態を活発にする交感神経と、

心と体を休ませる副交感神経が、

うまくバランスを取りながら働いているおかげで保たれていますが、

このバランスが崩れると心身に支障をきたします。

自律神経のバランスが乱れると、

ストレス過多、

睡眠の質の低下、

肌トラブルなどを引き起こします。

また、

自律神経はホルモンや免疫の働きとも深く関っているので、

風邪をひきやすくなったり、

女性では生理不順や生理痛の原因にもなります。

冷房病の症状は?

冷房病は誰にでも起きる可能性があります。

男性よりは女性に多く、

オフィスで話題になることも多い冷房病(クーラー病)ですが、

乳幼児や高齢者にも多く発生しています。

体質や環境の違いにより症状も人それぞれですが、

よく見られる症状には以下のようなものがあります。

冷房病の症状

  • 手足の冷えやしびれ感
  • 手足や腰のだるさ
  • 全身の倦怠感
  • 疲労感
  • 神経痛
  • 頭痛
  • 腰痛
  • 肩こり
  • むくみ
  • 生理不順
  • 生理痛
  • 下痢・腹痛・消化不良などの胃腸障害
  • めまい
  • ふらつき
  • 微熱感
  • 風邪に似た症状
  • 膀胱炎に似た症状
  • 不眠
  • 肌荒れ
  • ストレス感
  • イライラ感
  • 食欲不振

冷房病と冷え症の違いは?

冷房病の症状は冷え症の症状とよく似ていることから、

「寒さ対策をすれば大丈夫」

と思いがちですが、

冷房病は症状が重くなると慢性化していきます。

冷房がきいた部屋に入ると症状が重くなり、

オフィスはもちろん、

外出先でも頭痛などの症状がでて、

ひどくなると嘔吐することもあります。

症状には体質や環境の違いによって個人差があるため、

ときには他の病気とまぎらわしい症状が出ることから、

診断の為にいろいろな検査を必要と場合もあるほどです。

個人差はありますが、

症状が年々ひどくなるケースもあるので、

健康のためにも冷やしすぎには十分注意が必要です。

一方、

冷え症とは、

健康な人が寒さを感じない環境でも、

手指や足先、

おなかや下半身などの身体の一部だけが、

特に冷たくなる状態を指します。

ときには全身が凍えるくらい冷たくなることもありますが、

冷え症は、

血行不良とエネルギー不足によって引き起こされる

と考えられています。

冷えからくる不調という点では、

冷房病と冷え症は同じですが、

冷房病は

人工的な環境(エアコン)によって引き起こされる

という点が、

冷房病と冷え症の大きく異なる点です。

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冷房病の原因は?

冷房病の原因は、

冷房による『冷え過ぎ』と『温度差』です。

当たり前ですが、

冷えた空気にあたり続けると、

体が冷えすぎてしまいます。

元々わたしたちの身体には、

暑さや寒さに対応して

体温を一定に保つ働きが備わっています。

暑い時には、

血管を拡張して体の熱を外に逃がします.

激しい運動をしても、

汗をかくことによって

体温を下げることができるようになっています。

反対に寒いときには体温を保とうとして、

身体の熱が奪われないように皮膚の血管は収縮し、

同じく熱が奪われないように汗腺も収縮して、

汗が出ないようになります。

ですが、

それでは対応しきれないほどの寒さにさらされると、

身体にさまざまな不調を招いてしまうのです。

一般に体温調節が適切に行われる温度差は

5℃以内と言われています。

この体温調節や発汗をコントロールしているのが、

自律神経です。

ところが、

冷房で身体が冷え過ぎたり、

炎天下の屋外と冷房のきいた屋内とを出たり入ったりすると、

その自律神経が混乱してしまい、

バランスが乱れて体調を崩してしまうのです。

血液の循環が悪くなると疲労物質がたまり、

頭痛や肩こり、腰痛、神経痛を引き起こします。

血行が悪くなると、

乳酸等の疲労物質を対外に排出できなくなり、

体内に溜めることになってしまうのです。

身体の代謝が悪くなると、

むくみの症状が現れ、

疲れやだるさが起こります。

夏バテを引き起こしてしまう要因にもなります。

また、

免疫力も衰えやすくなるので、

風邪を引きやすくなります。

室温が25℃以下になると、

このような症状が多くなると言われています。

冷房病が発症するのはどんなとき?

冷房病は老若男女関係なく発症し、

中には数時間冷房にあたっただけで発症してしまう人もいます。

典型的なのは、

オフイスなど長時間いる場所の冷房設定が、

身体に合っていないときに起こるケースです。

わたしも経験がありますが、

オフィスやオフィスビル内では基本、

冷房は男性のスーツに併せて設定されています。

クールビズといっても

たいがいのビジネスマンは

長袖のワイシャツに長袖の上着を着ているので、

暑がりの上司がいたときには、

20℃を下回る設定にされたこともしばしば。

夏になると女性は、

クーラー対策で上着&ひざ掛け常備というのも珍しくありませんが、

長時間の環境では本当にツライものです。

その他、

冷房をかけたまま寝入ってしまうことも、

冷房病発症の原因になります。

やはり全般的には、

冷房にたよりすぎる生活習慣そのものが

発症のきっかけとなることが多いようです。

冷房病とはどんな症状?冷え症との違いは?原因や注意点を教えて! まとめ

『冷房病』は『クーラー病』ともいいます。

医学的な病名ではなく、

冷房が原因で起こる様々な症状を総称して

『冷房病』と呼んでいます。

冷房病には冷え症と似たさまざまな症状がありますが、

症状が年々ひどくなるケースもあるので、

健康のためにも冷やしすぎには十分注意が必要です。

冷え症は

血行不良とエネルギー不足によって引き起こされ、

冷房病は

人工的な環境(エアコン)によって引き起こされます。

冷房病の原因は、

冷房による『冷え過ぎ』と『温度差』。

身体の体温調節が上手くできなくなると、

自律神経の乱れも生じやすくなって

様々な症状が現れます。

冷房病はそのままにしておくと、

年々悪化すると言われています。

現代のわたしたちの暮らしには、

冷房はなくてはならないものになりました。

やむを得ず長時間冷房にさらされる環境にいる場合は、

しっかり厚着をして、

身体に直接冷たい風が当たらないように

日頃から心がけてくださいね。

◇ 冷房病の具体的な対策方法はこちらにまとめています。
冷房病の予防と対策!夏の辛いクーラー病を改善する方法とは?

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