冷房病(クーラー病)の困った症状は改善できる?
予防するには?
自宅や職場で出来る対策方法は?
その疑問、解消します!
冷房病が起こる仕組み、
自律神経との関係、
家で行う4つの対策、
外出先やオフィスでの具体的な冷房病対策も含めて、
わかりやすくお伝えします。
冷房病(クーラー病)の困った症状
朝から気温がぐんぐん上がってくると、
エアコンをほぼ一日中つけっぱなしという家も多くなりますね。
自宅だけではなく、
学校やオフィスでも、
クーラーの効いたところに長時間いる環境が多い現代。
こういった環境の変化で身体の不調を訴える人も多くなり、
夏場はクーラーによる『冷房病』の人が急増しています。
『冷房病』とは、冷房が効いた環境に長時間いた後、
外気温にさらされることを繰り返した時に起こる体調不良のことです。
クーラーなどのかけ過ぎで体が冷えたり、
疲れてだるくなったりと、
冷房が原因で起こる様々な症状を総称して
『冷房病』と呼んでいます。
『冷房病』は医学的な病名ではなく、
『クーラー病』という呼び方もされます。
冷房病の症状には冷え症のほか、
頭痛や肩凝り、
「朝起きるとなんだか身体がだるい」
「一日中身体が重い」
といった全身のだるさや疲れやすさ、
食欲不振など、
さまざまな症状があります。
体質や環境の違いにより症状も人それぞれですが、
よく見られる症状には以下のようなものがあります。
- 手足の冷えやしびれ感
- 手足や腰のだるさ
- 全身の倦怠感
- 疲労感
- 神経痛
- 頭痛
- 腰痛
- 肩こり
- むくみ
- 生理不順
- 生理痛
- 下痢・腹痛・消化不良などの胃腸障害
- めまい
- ふらつき
- 微熱感
- 風邪に似た症状
- 膀胱炎に似た症状
- 不眠
- 肌荒れ
- ストレス感
- イライラ感
- 食欲不振
◇ 冷房病の症状について詳しくはこちら。
・冷房病とはどんな症状?冷え症との違いは?原因や注意点を教えて!
冷房病を改善するには?
冷房病は、
冷房病は身体を冷やしすぎることで自律神経が乱れ、
体温調節機能などに異常をきたしてしまう状態です。
エアコンがなかった時代とは異なり、
今は空調で冷房を効かせている室内と、
外気の温度差が非常に大きくなっています。
そうした環境変化によって、
自律神経に大きな影響が及んでしまうのです。
私たちの健康は、
心と体の状態を活発にする交感神経と、
心と体を休ませる副交感神経とが、
うまくバランスを取りながら働いているおかげで保たれているのですが、
このバランスが崩れると心身に支障をきたします。
自律神経は、
暑さや寒さを感じて体をコントロールしてくれる神経でもあります。
ところが、
外気の暑さと空調による冷気とを行ったり来たりすると、
身体は急激な気温差を感じ、
「暑いのか、寒いのか」
その温度差に自律神経は混乱してしまい、
うまくコントロールできなくなってしまうのです。
夏場は建物や乗り物の中と、
外の気温差が10℃近くになる場合もあります。
炎天下の屋外から涼しい屋内に入ると生き返った気分になりますが、
その温度差が身体にとってはハードな環境なんですね。
自律神経のバランスが崩れると、
自律神経には血液の循環を調整する機能の他に、
胃腸の働き、
ホルモン分泌調整などの機能もあるため、
手足の冷えや消化機能の低下、
ホルモンバランスの乱れによる頭痛、
生理不順などを引き起こします。
冷房病の症状である手足の冷えや腰痛・肩こりなどは、
冷え症にも共通しますが、
一般的な冷え症は
「血行不良とエネルギー不足によって引き起こされる」
と考えられています。
身体全体では寒さを感じていなくても、
血液循環の悪さが原因で、
手足などの末端部に冷えを感じるのが冷え症です。
一方、
冷房病は環境(エアコン)に左右されて起こります。
冷えからくる不調という点では、
冷房病と冷え症は同じですが、
冷房病は
「人工的な環境(エアコン)によって引き起こされる」
もの。
なので、
夏場のクーラーとうまく付き合うことが、
冷房病の改善につながります。
冷房病は症状が重くなると慢性化していきます。
しっかり冷房対策をして改善していきましょう。
冷房病の予防や対策とは?
冷房病は自律神経の乱れからくるものなので、
それをいかに整えるかが予防や改善のポイントとなってきます。
冷房の使いすぎによって、
自律神経系の働きが慢性的に低下してしまうと、
体調不良が続くだけではなく、
一年中冷え症に悩まされることになります。
また、
一度かかると治りにくい夏風邪なども、
エアコンによって引き起こされる現代病のひとつと言われています。
自宅でできる冷房病の対策
■ 外気温との差を抑える
外気温との差を5℃以内に抑えることで、
外出時の身体への負荷が軽くなります。
家では設定温度に注意して、
室内の気温を下げすぎないようにしましょう。
外気との気温差が大きくなると、
それだけ自律神経が乱れやすくなります。
■ きちんと食事を摂る
自律神経の乱れから冷え症を生じると体温が低下します。
冷房病を改善するにはしっかり食事をとることが大切です。
体温アップにはタンパク質が有効なので、
肉や魚介類を多めにとることを意識しましょう。
また、
飲み物にも注意が必要です。
暑い時期は冷たい飲み物が欲しくなりますが、
冷たい飲み物は冷房でダメージを受けている身体を、
ますます冷やしてしまいます。
温かい飲み物で身体の中から温めることも大切です。
■ 湯船につかる
暑い時期は湯船に入るのがおっくうになって、
ついシャワーで済ませがちですが、
冷房病に対して効果的なのは、
体を温めて自律神経の機能を改善させることです。
お風呂の湯船にゆっくり浸かりましょう。
ゆっくり体を温めることで血行が良くなり、
新陳代謝が促進されます。
汗腺が開き汗が出やすくなることで、
疲労物質も排出されやすくなるので、
身体の不調が緩和されます。
また、
リラックスすることで副交感神経が優位になり、
寝付きがよくなる効果もあります。
お風呂の温度はぬるめの38℃~40℃。
15分くらいを目安に浸かりましょう。
■ 適度な運動をする
クーラーにあたり続けて体を冷やしすぎると、
汗腺の反応が鈍くなってきます。
そうなると暑いところにいても汗をかきにくくなって、
身体の老廃物の代謝が滞ってしまいます。
お風呂で汗をかくのもおすすめですが、
汗ばむ程度のストレッチやウオーキングなどの適度な運動は、
健康のためにもおすすめです。
外出先や職場でできる冷房病の対策
自宅で過ごしている時なら、
クーラーを使わずに扇風機で済ませるとか、
エアコンの設定温度を低くするとかで対処も出来ますが、
外にいるとなかなか難しいですよね。
理想のエアコン設定温度は28度、
と言われていますが、
職場の空調はビル内でコントロールされていたり、
部屋ごとに設定されたりで、
個人の自由になるものではないのが悩みどころです。
オフィスやオフィスビル内では基本、
冷房は男性のスーツに併せて設定されています。
クールビズといっても
たいがいのビジネスマンは
長袖のワイシャツに長袖の上着を着ているので、
男性の中には極端に冷やしたがる人もいます。
となると、
冷房病対策としては
- 身体を外から防備する
- 身体を中から温める
という2つのアプローチが必要です。
身体を外から防備する
■ カーディガン&羽織もの
寒暖差対応にぴったりなアイテムがカーディガンなどの羽織もの。
オフィスでは冷房が効いているので、
夏場でもカーディガンは手放せない職場も多くあります。
■ ひざかけ
カーディガン&羽織もの同様、
オフィスではひざかけも1年を通して使っている女性は多いですね。
コンパクトなものを1枚携帯すると、
レストランや映画館などでも重宝します。
■ スカーフやストール
顔の近くで太い血管が通る首元を温めると血の巡りが良くなり、
全身が温まると言われています。
スカーフやストールは首元を温めるので、
首が冷えることによる頭痛などの症状が出にくくなります。
■ 靴下やレッグウォーマー
首・手首・足首の3つの首を温めると血行が良くなるので、
冷え症が和らぎます。
冷たい空気は下に溜まる性質があるので、
靴下やレッグウォーマーで足元を温めましょう。
■ 腹巻き
昔から
「お腹を温めれば病知らず!」
と言われます。
腹巻きは着けているだけで、
お腹だけではなく末端の冷えも解消して、
身体全体をしっかりと温めることができます。
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■ 使い捨てカイロ
わたしの周りは、
冬よりも夏のほうがカイロを使う女性が多くいます。
冷えたオフィスで長時間作業する場合など、
お腹や背中、
腰などに貼ると血行が良くなり
つらい肩こりや腰痛にも効果があります。
■ マスク
冬場の防寒対策としてマスクが使われるように、
夏場の冷房対策としてもマスクは有効、
体感温度が上がる感じがします。
また、
クーラーの風で空気も乾燥するので、
マスクは口や鼻の保湿にも役立ちます。
就寝時にマスクをして寝る「寝る時マスク」も、
エアコンをつけて寝る時におすすめです。
身体を中から温める
前述の「自宅でできる冷房病の対策」のところでもお伝えしましたが、
外出先や職場でも食事や運動が大切です。
■ 温かいものを口にする
暑いからといって冷たいものばかり食べてしまうと、
内蔵が冷えて身体の不調を招いてしまいます。
冷えると血行が悪くなってしまい消化機能が低下します。
それを避けようと全身の血液が消化管に集まることで、
ほかの組織に十分に血液が行き渡らなくなり、
冷えを進めてしまうのです。
老廃物や余分な水分が身体から排出されにくくなり、
むくみも起こりやすくなります。
できるだけ温かいものを口にするように心がけましょう。
■ 軽い運動をする
長時間同じ姿勢でいたりすると、
肩や腰まわりの筋肉がこわばり、
疲労がたまって肩こりや腰痛が起こりやすくなります。
血行を良くするために、
仕事の合間合間に立ち上がったり、
体の筋肉や関節を伸ばすような、
軽いストレッチや運動を取り入れましょう。
冷房病の予防と対策!夏の辛いクーラー病を改善する方法とは? まとめ
『冷房病』とは、
冷房が効いた環境に長時間いた後、
外気温にさらされることを繰り返した時に起こる、
さまざまな体調不良のことです。
冷房病は自律神経の乱れからくるものなので、
それをいかに整えるかが予防や改善のポイントとなってきます。
夏場のクーラーとうまく付き合うことが、
冷房病の予防になり、
改善にもつながります。
自宅でできる冷房病の対策としては、
■ 外気温との差を抑える
■ きちんと食事を摂る
■ 湯船につかる
■ 適度な運動をする
外出先や職場でできる冷房病の対策としては、
以下のアイテムを用いてクーラーから身を守ります。
■ カーディガン&羽織もの
■ ひざかけ
■ スカーフやストール
■ 靴下やレッグウォーマー
■ 腹巻き
■ 使い捨てカイロ
■ マスク
外出先や職場でも食事や運動を心がけ、
■ 温かいものを口にする
■ 軽い運動をする
ということを意識します。
じっとしていても汗が吹き出す季節、
頼りになるのが冷房ですが、
冷房が強いところで過ごす場合には、
冷気を肌にあてないように工夫するなどして身体を温め、
体調管理に気をつけてくださいね。
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