会社のボーナスとは?意味と由来 語源や歴史もわかる賞与のトリビア!

会社で支給されるボーナスとは?

どんな意味や由来があるの?

ボーナスの語源は?

賞与の起源や歴史は?

その疑問、解消します!

賞与の定義、

ボーナスの支給月と算出方法、

ボーナスの注意点、

ボーナス制度のルーツやトリビアも含めて、

わかりやすくお伝えします。

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会社のボーナスとは?

ボーナスの支給時期が近づくと

「何に使おうかな」

とワクワクしている人がいる反面、

思ってたよりボーナスが少なかったり、

期待と裏腹に支給されなかったりで

ガッカリ感で脱力する人も数多くいます。

6月と12月は何かと話題にのぼるボーナスの支給月、

会社で支給されるボーナスによっては、

悲喜こもごもの様相が繰り広げられることも。

そもそもボーナスとはどんな意味があるのでしょう。

ボーナスとは?

ボーナスと聞いてイメージするのは「大金」でしょうか。

ボーナスは『賞与』とも呼ばれ、

月毎に支給されている給与とは別途支給される賃金です。

賞与は厚生労働省の通達において以下のように定義されています。

「定期または臨時に、原則として労働者の勤務成績に応じて支給されるものであって、その支給額が予め確定されていないもの」(昭和22年9月13日 発基17号)

ボーナスの支給時期は?

ボーナスは会社の決算から算出するため、

支給は会社の決算期前後となり、

企業によっては年1回や年3回といったところもあります。

大手の多くは6~7月に夏季賞与、

11~12月に冬季(年末)賞与として支給されます。

夏のボーナス(夏季賞与)が6月、

冬のボーナス(冬季・年末賞与)が12月と、

夏と冬の年に2回支給されるのが一般的です。

ボーナスを支給する日というのは、

公務員以外の民間企業では定められていません

公務員の場合は人事院規則というものがあって、

6月30日と12月10日に支給することが決められていますが、

民間企業は自由に支給日を設定できます。

ですが、

民間企業であっても公務員と同じ支給日にしているところが多くあります。

ボーナスの金額の基準は?

ボーナスはその人の月給額を基本とします。

ボーナスの支給金額を算定する際は、

基本給 × ○ヶ月分

と考えます。

この月給額の数か月分の金額というのがボーナスの金額となるのです。

手当を差し引いた基本給で考えるため、

月給がそのまま反映されるわけではありません。

たとえば、基本給が30万円で賞与が2ヶ月分だったとすると、

30万円 × 2ヶ月分 = 60万円

で、60万円がボーナスとなります。

ボーナスは月給とは別に支給されますから、

その月の収入は基本給プラス60万円となり、

各種手当てがあれば90万円以上の収入となります。

「ボーナスが何か月分なのか」

ということは企業によって異なります。

最近では2ヶ月程度が最も多いようですが、

中には4ヶ月分以上の金額を支払う企業もあります。

毎年、経団連(日本経済団体連合会)が公表する大手企業の夏のボーナスと冬のボーナスの平均妥結額がニュースになりますが、

厚生労働省の調査では、

従業員が500人以上いる大手企業では平均1.5ヶ月分、

中小企業では平均1ヶ月分のボーナスが支給されています。

注意!ボーナスがない?

正社員で給与を月給でもらっていても、

ボーナスが支給されない場合もあります。

ボーナスや賞与は法律で定められた制度ではないので、

ボーナスを支給しなくても違法とはならないのです。

ボーナスはあくまで任意のもの。

会社によってはボーナスの制度が最初からないところもありますし、

冬のボーナスのみだったり、

毎年支給していても状況に応じてカットする企業もあります。

ほとんどの場合、

雇用されている労働者はボーナスからの収入を当てにしていると思いますが、

実は、賞与については労働基準法などの法律でいっさい触れられていません

業績不振などの理由で、

いきなりボーナスが減額されたり支給されなくなったりすると、

住宅ローンなどの支払いに支障が出てしまうケースもあります。

ボーナスの支給の有無やその金額については、

それぞれの会社で規定してよい任意のものであるということ、

覚えておいてくださいね。

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ボーナスの語源は?

ボーナスは英語で、「bonus」と書きます。

「bonus」の語源はラテン語「bonus(ボヌス)」で、

原義は「良いもの」「財産」という意味です。

「bonus」はローマ神話の成功と収穫の神、

「Bonus Eventus(ボヌス・エヴェントス)」に由来しているとも言われています。

それが、「good(良い、ラッキー)」という 意味のラテン語の「Bonus」に繋がり、

今日の「予期しない贈り物」というニュアンスに繋がったと考えられます。

欧米ではボーナスといえば「(株などの)特別配当金」とか、

エージェントや個人の業績に対して与えられる「報奨金」としての意味を持っています。

つまり欧米の場合、

標準以上の成果を上げた労働者に対してのご褒美としてボーナスが支給されるわけです。

日本のボーナスは、

ボーナス制度があれば誰でももらえる『一時金』の意味合いが強いので、

欧米の「bonus」とはちょっとニュアンスが異なりますね。

ボーナス・賞与の起源と歴史

日本ではボーナスと賞与は同じ意味合いで使われています。

そもそもこのボーナス(賞与)、

起源はどこにあるのでしょうか。

賞与(ボーナス)の起源とは?

ボーナスの始まりは、

江戸時代に行われていた『仕着せ(しきせ)』が起源と考えられています。

『仕着せ』というのは、

季節に合わせて主人から奉公人に与えられる着物のこと。

現代でも

「お仕着せのものはいらない」

という言い方をしますね。

「お仕着せ」は「仕着せ」に「お」とつけたもので、

「上から一方的にあてがわれたもの」

「型どおりのもの」

という意味を持つ言葉です。

江戸時代の商人は奉公人(従業員)に対して、

毎年お盆と年が暮れるころに着物を支給したり、

もしくは着物を買う金銭を渡していました。

住込みの丁稚や手代、

女中たちが唯一休める盆正月の薮入り(お休み)には、

主人から

「身綺麗にして田舎へ帰りなさい」

と着物や小遣いが支給されました。

それを『仕着せ』と呼んだのです。

昔の大きな商店では、

出入りの者にも商店名の入った印半纏(しるしばんてん)を与えたりもしたとか。

最初は衣服(着物)で支給していたものが、

冬は「餅代」、

夏は「氷代」と現金に代わっていき、

最終的に『仕着せ』は金銭で支給することが主流になったのです。

今でも冬の賞与(ボーナス)が少ない時など、

「餅代程度だよ」

とか

「餅代にもならない」

といった言い方をするのはその名残です。

初めてボーナス(賞与)を支給した企業は?

日本で初めて会社組織としてボーナスを支給したのは、

三菱商会と言われています。

三菱商会といえば三大財閥のひとつである三菱財閥の前身、

土佐藩出身の岩崎弥太郎が創立した会社として有名ですね。

1876年(明治9年)12月、

郵便汽船三菱会社は世界最大のライバル海運企業から航路を守り、

ライバル社を航路から撤退させた社員の奮闘を称えて、

給仕・小間使いに至るまで賞与を支給しました。

このときは先述の欧米のように、

標準以上の成果を上げた労働者に対してのご褒美としてボーナスが支給されたわけです。

これが制度化して毎年のことになったのは1889年(明治21年)。

いろいろ文献を見ていくと、

日本国内での賞与の支給は1878年(明治10年)あたりから、

官吏や財閥系企業を皮切りにして通例化していったようです。

会社のボーナスとは?意味と由来 語源や歴史もわかる賞与のトリビア! まとめ

ボーナスは『賞与』とも呼ばれ、

月毎に支給されている給与とは別途支給される賃金です。

ボーナスの支給時期は

夏と冬の年に2回支給されるのが一般的です。

ボーナスの支給金額を算定する際は、

〈基本給 × ○ヶ月分〉

と考えます。

ボーナス制度は任意のものなので、

会社によってはないところもあります。

ボーナスの語源はラテン語「bonus(ボヌス)」で、

原義は「良いもの」「財産」という意味です。

ボーナスの始まりは、

江戸時代の『仕着せ(しきせ)』が起源と考えられています。

日本で初めて会社組織としてボーナスを支給したのは、

1876(明治9)年12月の郵便汽船三菱会社。

やがて多くの企業がボーナス制度を取り入れていき、

現在の日本の多くの会社では、

「月給+ボーナス」

という賃金制度を取っています。

ボーナスは月給以外の特別な手当て。

有意義な使い方を考えたいものですね。

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